【貝とキノコの濃厚な旨味が美味しすぎる…】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は「貝の旨味が濃い!炊き込みご飯」を伝授します。
「貝を食べることはいいことだ」
と、貝類を重宝している方もいらっしゃると思います。
この理由として、貝類には他の食材では摂れないような栄養素を含むからではないでしょうか。
例えば、含硫アミノの一種である「タウリン」。
栄養ドリンクでお馴染みの「タウリン」は、胆汁酸と結合することで消化を促進する働きがあったり、神経に関わる働きもあり、非常に重要な成分で体内でも生成されています。
また、貝類は「ミネラル分」も多い。
特にマグネシウムや鉄分が多く、代謝活動に関与する重要な栄養素であり、生命維持に欠かせません。
さらに、ビタミンでは「ビタミンB12」を多く含み、
「造血」…血を作り出す働きに深く関わっていて、重要な栄養素であることが想像できると思います。
このような様々な健康メリットがあるから、
「貝は健康にいい食べ物」という認識が広まっているのだと思います。
ただ、貝類は動物性食品であり、たんぱく質も多く含みますから、基本的には消化負担が大きい。
消化負担はカラダの回復力を阻害します。
(※病気になりやすくなったり、悪い症状や病気が回復しにくくなる)
これについて、詳しくは以下をご覧下さい。
とにかく、動物性食品の食べ過ぎは消化負担になり、健康にマイナスなので、
たまに食べる程度で留めておくことをおすすめします。
そんな「貝類」でスーパーで手に入りやすいものといえば、ホタテなどがありますが、
「アサリ」もその1つだと思います。
パッと思い付く料理ですと「アサリの酒蒸し」「アサリの味噌汁」「アサリのペペロンチーノ(パスタ)」など、どんな料理でも美味しい!
ですが、今回おすすめしたいのはこれ!
『濃厚貝出し!平茸とあさりの炊き込みご飯』
まず、アサリを含め、貝類の美味しさのポイントは貝類独特の「旨味」です。
特に貝類に非常に多く含む「コハク酸」という成分が強い旨味となり、どんな料理にしても美味しくなるわけですね。(ちなみにタウリンもアミノ酸の1種ですから、うま味成分になってくれます)
その貝の旨味を強く味わえる料理の1つが「あさりの炊き込みご飯」。
お米がその旨味をたっぷり吸い込んで、「旨味の塊となったごはん」になるわけです。
さらに、今回は秋らしくキノコの「平茸(ひらたけ)」も加えますので、キノコ特有の「グアニル酸」という旨味成分の効果で美味しさが増幅されています。
もちろん、貝から溶け出るのは旨味だけでなく、「タウリン」などの多くの栄養素。
それらも、お米が吸い込むので、たっぷりの貝成分を摂ることができ、健康効果を期待できます。
で、「炊き込みごはん」というと切る作業が多く、手間がかかるイメージがありますが、
今回の炊き込みご飯の場合、包丁で切る作業がなく皮むき器で「ごぼう」と「にんじん」をパパっ!とそぎ切りするのみ。
あとは、お米を洗って準備し、野菜と茹でたアサリ、そして黄金比で調味料を加えて炊飯器のボタンをスイッチオン!するだけ。
みんなが想像しているほど難しくはなく、手間もかかりません。
炊飯器があれば、簡単に作って頂けるのが、
『濃厚貝出し!平茸とあさりの炊き込みご飯』
です。
(※もちろん、土鍋で炊いてもOK!美味しく仕上がります。)
アサリの炊き込みご飯は料理人現役の時に何度も作っていて、美味しいことは確信していましたが、
今回、家で作ってみて、あらためてその美味しさを感じることができました。
濃厚な貝出し(旨味)が入った炊き込みご飯は、文句の付け所が無いですね。
レシピ、見て是非作ってみて下さい!
↓↓
【材料】(2~3人前) | 分量 | 備考 |
あさり | 150g(中20コ) | ※できれば砂抜きしてあるもの |
出し昆布 | 1枚(5cm角) | |
平茸(小パック) | 1/3P(30g) | |
ごぼう(中) | 1/6本(20g) | |
人参(小) | 1/5本(20g) | |
米 | 2合 | |
刻みネギ | 少量 |
【炊き込み合わせだし】 | 分量 | 備考 |
水(あさり用) | 300cc | |
酒 | 大さじ3杯(45cc) | 濃い味がお好みの場合は、 ↓↓ |
みりん | 大さじ3杯(45cc) | 酒・みりん・淡口しょう油を ↓↓ |
淡口しょう油 | 大さじ3杯(45cc) | 各50ccづつにして下さい。 (大さじ3杯と小さじ1杯) |
1、米(2合)は、通常通り洗って1時間浸水しておきます。
2、アサリ(150g)は、砂抜きした後、水気を切ります。
※砂抜きタイプのアサリなら砂抜き作業は不要。
※砂抜きのやり方は⇒こちら
3、鍋にアサリと出し昆布(5cm角1枚)、水(300cc)と酒(大1杯《※分量外》)を入れ、強火にかけます。
4、沸騰してきたら中火にして、アクを取り除きます。
※アクは永遠に出るので、初めに出てくるアクを3~4回取ればOK。
5、”開いた”アサリから順にをボウルに取り出します。
6、アサリを全て取り出したら火を止め、最後にもう一度アクを取ります。
7、茹で汁が少し冷めたらアサリと合わせ、そのまま冷ましておきます。
※先に茹でておくことで、もしアサリに「砂」が入っていても、この段階なら漉すなどして「砂」を取り除くことができます。
炊いてしまった後では取り除くことができないので。
8、ごぼう(1/6本)は「ささがき」にします。
ピーラーで3cmくらいの長さに削ぎます。
9、人参(1/5本分)も同じように3cmの長さのささがきにします。
10、平茸(1/3P)は、一口サイズに割きます。
11、具材がカップ1杯超の量になっていればOK。
※お米と具材の比率⇒【お米2:具材1】
12、炊きます。
浸水させた米と水を分け、米を炊飯器の釜に入れます。
アサリの「茹で汁」も全部入れます。(貝は後で)
13、浸水で使った水を加えます。(ゆで汁で足りない分の水を足す)
2合のメモリより少し高いところまで(3mm上)。
※野菜が水分を吸い込むので、水分は若干多くする。(調味料は水分量は別)
※ごはんが硬くならないようするため。
14、調味料を入れます。
酒・みりん・淡口しょう油(各大3杯《45cc》)を加えます。
※濃い味が好みの場合は「各50cc」にして下さい。
15、野菜、アサリの身(貝)を加え、よく混ぜます。
出し昆布も入れます。
16、炊飯器に入れ、通常通り炊きます。
※早炊きでもOK。
17、出来上がり!
18、昆布を取り出し、混ぜます。(底のおこげが全体に混ざるように)
19、お茶碗に小高く盛り、中央に刻みネギ(少量)をのせて完成です!
しじみやハマグリ(小)などでも美味しくできます。
野菜の種類を変えてもOK!
1つ注意点…
貝殻付きで焚くと見た目は豪華ですが、貝殻にご飯粒が入り込んで食べにくくるので、食べやすさを優先するなら「貝殻を外して」炊くことをおすすめします。
是非作ってみて下さい!
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