【冷た過ぎず、熱過ぎない斬新な蕎麦料理!】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、熱過ぎず、でも冷た過ぎない「たっぷり玉子の餡かけ蕎麦」を伝授します。
強烈な暑さが続くと、どうしても冷たい料理を食べたくなりますよね。
でも…
意外ですが、暑い夏であっても、私たちは体を冷やし過ぎて免疫が下がっている場合があるのです。
その原因の1つは「冷房」。
まず、冷たい空気というのは重たいので、低いほうへ流れます。
デスクで座って仕事をする方も多いですから、冷えるのは下半身…
下半身は脚・臀部など大きな筋肉…
冷房の影響を受けやすく、私たちが思っている以上に下半身を強く冷やしてしまうのですね。
すると上半身にも影響し、不調が出てくる…
精神的イライラ、気だるさ、頭痛、腰痛などが起こったり、
なにより「免疫」がど~んと下がる。
仕事の疲れも抜けず回復しずらかったり、夏風邪をひいたり、食中毒菌に感染したりなど様々なリスクが伴う…
もちろん、熱中症のリスクもありますから、冷房無しというのも危険ではありますが、
その”冷え冷えの体”で冷たい料理を多く食べてしまえば、カラダは冷えっぱなしになりますよね。
免疫も下がりっぱなし…
これは良くない!夏場バテの原因にもありかねない…
なので、冷たい料理ばかりでなく、熱々の料理を食べることもおすすめ!
…ではありますが、それはそれで暑すぎて食べにくさもあるので、
こんな料理はいかがでしょうか?
「ニラ玉あんかけ蕎麦」
この料理、簡単にいうと…
ごはんの上に焼いた玉子をのせ、たっぷりの餡をかけた、あの有名な「天津飯」を蕎麦でアレンジした料理。
名づけて斬新!「天津和そば」。
蕎麦は”冷たいまま”、その上に焼いたトロトロ丸い玉子をドン!とのせ、ニラ入りの餡をタップリかける!
冷たい蕎麦の上に熱い玉子と熱々の餡…
汗をダラダラかきながら食べるほど熱くはなく、程よく温かい。
冷たすぎず、熱すぎず。
非常に食べやすいです。
餡に使う「ニラ」にはビタミン類が多く含まれ、特にビタミンEは血流を活発にし、全身を温める効果に繋がりますので、体の芯から温め、冷房で冷えたカラダを程よく温めてくれます。
このように料理の温度で体を温めるだけでなく、食材の栄養素から得られる保温効果も狙った健康的な食事も冷房で冷え気味な夏におすすめの食べ方の1つだと思います。
是非、取り入れてみて下さい。
で、今も料理…試作の際、はじめは冷たい蕎麦と熱々のニラ餡の温度差に違和感がありましたが、
食べ進めると不思議と徐々に違和感は無くなり、美味しさだけが口いっぱいに残りました。
実は私、餡かけ料理が大好きなので、
「ニラ玉あんかけ蕎麦」の2杯目を作っておかわりしてしまいました。(笑)
同じ調理をくり返しても簡単にできるレシピをみて下さい!
↓↓
【材料】(1人前)
茹でそば(できれば十割蕎麦または二八蕎麦)..1玉
卵(L玉)…3個
油…大さじ1杯
【ニラ餡】
ニラ…1/5束(20g)
だし…360cc
(もしくは水360㏄+だしの素2つまみ)
みりん…大さじ2杯(30cc)
淡口醤油…大さじ2杯(30cc)
水溶き片栗粉…約大さじ1杯半
(片栗粉、大さじ2/3+水、大さじ2/3)
1、美味しい蕎麦を食べたい場合は「生蕎麦」を茹でて下さい。
よく洗って冷ましておく。
※茹でるのが面倒なら「ゆで蕎麦」を使ってもOK!
2、ニラは、3mm幅の小口切り(細く刻む)にします。
3、【ニラ餡】を作ります。鍋にだし(360㏄)、みりん(大さじ2)、
淡口醤油(大さじ2)を合わせ、強火にかけます。
4、沸騰してきたら、ニラを加えます。
5、中火にして、水溶き片栗粉(水大さじ2/3+片栗粉大さじ2/3)をよく混ぜ、
少量づつ加えて (だしも混ぜながら) とろみを付けたら出来上がり。
火を止めておきます。
6、卵(3個)ボウルに割入れ、白身が見えなくなる程度に混ぜます。
7、大きめの器に冷たいそばをドーム型に盛っておきます。(餡をかけるので
深さのある器がいいです)
※茹でそばの場合は、一度軽く湯がいてから冷まして使うと食感がよくなり
ます。温かいままのそばでも美味しいです。
8、フライパンを強火で40秒ほど熱し、油(大さじ1)を加えて全体に馴染
ませます。
中火にして卵を入れ、混ぜながら形を丸く整えます。
9、7割程度固まったら、裏返して反対面を10秒ほど焼きます。
(中は半生の状態のほうがトロトロ感があって食べやすいです)
10、もう一度裏返して、そばの上にそろ~っと綺麗にのせます。
11、「ニラ餡」を温めなおし、玉子の上からかけます。
12、完成です!
そばと玉子にたっぷりニラ餡を絡めながら食べて下さい。
冷たいザルそばもヒンヤリして良いですが、ちょっと温かい「餡かけ和そば」
なら体を必要以上に冷やすことがないです。
是非、作って食べてみて下さい。
何度も作っていますが、今回は蕎麦がなかったので、焼きそばの麺(中華麺)を、ほぐさず両面焼いて作りました。
それがお蕎麦とはまた違った美味しさでした。
こんな思い切ったアレンジができたのも、日頃佐藤様のレシピを色々作っているおかげだと思います。
以前の私は固定観念に囚われて、レシピを必死に見様見真似で作る事しかできなかったので。
色んなレシピに、材料は違ってもいいんだよ。
他に○○○でも美味しいです。と書いて下さっているので…。
本当にありがとうございます。