【斬新!焼き魚にソースをかける調理法】
健幸料理家・健酵サポートプランナー 佐藤周生です。
以前に少しお話したことがありますが、
現代人は肉や魚介の食べ過ぎで、たんぱく質や脂質が十分に分解されないまま、血管の中を流れていると言われています。
要するに肉魚を食べ過ぎると体内で生成されるたんぱく質・脂質の「分解酵素」だけでは消化(分解)しきれないわけです。
特にたんぱく質が正常に分解されないと、様々な健康リスクが高まります。
詳しく話すと長くなるので、簡単に解説しますが…
「栄養素や酸素は、”赤血球”が各細胞に運んでいる」
というのは聞いたことがあると思います。
ですが、たんぱく質が正常に分解されないまま、血液に入ると「赤血球」が異常を起こして栄養素や酸素が正常に細胞に届かなくなるんです。
すると…
・疲れやすく、倦怠感が現れたり、集中できなかったり、正常な呼吸ができなくなったり…
・血流が阻害されるので、冷え性や手足のしびれが現れる…
・血液がドロドロになり、血栓(血の塊)ができやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める…
といった健康障害を引き起こすとされています。
これらを証明する直接的な研究はないんですが、赤血球異常が改善されたことで、冷え性や体調不良が治ったという一般事例があったり、
赤血球の異常が健康リスクと関連する研究はアメリカ内科学会などから報告されています。
ということで、その健康リスクを下げるためには、
消化の負担を軽減することが大事。
肉料理や魚料理では「消化酵素」を含む食材を合わせることが必要なんですね。
例えば「焼き魚」には「大根おろし」をつけるのが定番。
あれは大根に含む消化酵素によって消化負担を軽減できるわけです。
大根には様々な消化酵素を含んでいて、プロテアーゼというたんぱく質の分解酵素も含むので、たんぱく質の分解を促進してくれます。
ですが、毎回、大根おろしだとだんだん飽きてきますよね。
そこで、おすすめしたいのが、こんな魚料理…
『鯖のグリル焼き 和風ラヴィゴットソース』
簡単に言ってしまうと薄塩のサバの塩焼きにドレッシングみたいなソースをかけて食べる逸品!
サバの切り身をグリルで焼いて、ニンニク・玉ねぎ・トマトを粗みじんにしてお酢とオリーブ油を加えて混ぜたさっぱりソースをかけるだけ。
このソースのベースをラヴィゴットソースと言ってフランス語で「元気を出させる」という意味があるドレッシングのようなソース。
で、これに和の要素をプラス。
高菜漬けとわさびを加えています。
さっぱりソースと漬け物は非常に相性が良く、「高菜」も合います。
そして、わさびの風味と程よいピリ辛さで後味が引き締まる…
「和風のラヴィゴットソース」ですね。
このソース、にんにく以外は加熱しない、生の食材ばかりなので多くの「消化酵素」がプラスされるわけです。
さらに発酵している本物のお酢を使えば、摂れる「消化酵素」が多くなる。
要は大根おろしを添えるのと同じ効果が得られるということ。
このような「焼き魚にさっぱりソースをかける」という調理法は、かなり斬新なアイデアで「焼き魚」全般に使えてレパートリーも増えるのでおすすめです。
ですが、
1つ注意点として、塩を強くした魚の場合はソースの味がプラスされるので全体的に味が濃くなってしまい、食べにくいです。
なので、薄塩の魚を使うことをおすすめします。(例えば、塩味の薄い「薄塩の塩サバ」が合います)
この塩加減は、結構大事なポイントなので、ご注意下さい。
(※今回のレシピでは”生のサバ”を使い、薄く塩をふっています)
『鯖のグリル焼き 和風ラヴィゴットソース』は、
さっぱりで食べられて酵素も多く摂れ、消化負担を軽減できるので、是非「主菜」に取り入れてみて下さい!
では簡単レシピです!
↓↓
【材料】 | 分量 | 備考 |
(生)さば切り身 | 小 片身(大きい場合は1/4切れ) | 塩サバを使う場合は ”薄塩”を使用して下さい |
塩 | 少量 | 塩サバを使う場合は不要 |
付け合わせサラダ | 少量(ベビーリーフなど) | |
お好みのドレッシング | 適量 |
【和風ラヴィゴットソース】 | 分量 | 備考 |
にんにく | 1片(10g弱) | |
玉ねぎ | 中1/4コ(50g) | |
トマト | 中1/4コ(50g) | |
高菜漬け | 15g | |
わさび | 小さじ1/3杯 | |
酢 | 大さじ1杯半(20cc強) | |
みりん | 大さじ1/2杯(8cc) | |
オリーブ油 | 大さじ3杯(45cc) | |
塩・コショウ | 少量 |

さば切り身は、軽く塩をふって20~30分おきます。
※塩の量は、切り身の重さの2%(100gなら2g)

にんにく(1片10g弱)は、粗いみじん切りにします。

フライパンを30秒熱したのち、火を止めます。
オリーブ油(大3)とにんにくを入れ、再び弱火にかけます。
シュワシュワと音が鳴って泡が出てきたら、火を止め、フライパンをコンロから離してそのまま冷まします。


このまま、水分が出てくるまでおきます(5分)




わさび(小1/3)、お酢(大1半)、みりん(大1/2)、塩・コショウも加えます。

※味見して塩気が薄いようなら塩を少々足して下さい。

出来れば、腹骨を切り取って小骨も抜いておく。
※骨が無いほうが食べやすいですが、食べながら骨を取るならこの作業は省いてOK。


両面焼きは8~9分。片面焼きは裏6~7分、表3~4分を目安に焼きます。




にんにくが効いた油でコクが出た、フレッシュ野菜と程よい酸味でさっぱりの高菜漬けがアクセントになったわさび風味の「和風ラヴィゴットソース」!
このドレッシングソースで焼き魚がスッキリ食べられる、生野菜の酵素タップリのおかず一品です。
ラヴィゴットソースに加える野菜は、生で食べられる食材なら何でもOK。
長芋やセロり、大葉やカイワレ大根などちょっとクセのある食材を加えると魚の臭みを抑える効果になって美味しさが増すと思います。
是非、作ってみて下さい。
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