単品食材のお手軽料理!長茄子の焼浸し

やっぱり、茄子はこれ

佐藤です。

秋といえば「茄子」

で、このブログでも様々な茄子料理を伝授してきましたが私の中で、

「やっぱりこれが一番旨い!」

という茄子料理があります。

それが『焼茄子』

料理の世界に入って、先輩からいろんな店に連れていってもらいいろんな茄子料理を食べてきました。

茄子は油とラブラブ相性抜群ですから油分の入った茄子料理もやっぱり旨い。

それでも一番に選ぶとしたら「焼茄子」になります。

その焼茄子は、直火で焼くので皮が焦げる。

ですから、中の身も若干焦げたような香りがします。

が、その香りと茄子特有の食感と風味は絶妙にマッチしていると感じるのです。

大阪に居た頃は、炉ばた焼のお店にもよく行きましたが、やっぱり焼茄子を注文しちゃうのですね。

その店は円形のカウンターになっていてその日仕入れた焼ものの食材がカウンターの真ん中にびっしり並ぶ。

で、その目の前でやんちゃそうな兄ちゃんが汗だくになりながらサザエ、ホタテ、サンマ、サバ、焼厚揚げなど焼き茄子も目の前で焼いてくれます。

焼きたての茄子の皮をクソ熱いのにササッ!ササっ!と気合で手で剥くのですね。

で、その兄ちゃんのところからカウンターの席まで結構距離があるので、人の高さくらいある超デカイしゃもじの上に熱々の料理をのせてカウンターのお客さん目の前に出してくれます。

これがほんとの”出来立てホヤホヤ”ではないでしょうか。

で、お客さんがその料理取ると、兄ちゃんは”でかしゃもじ”をくるくるくるっと回しながら素早く引く…
これがカッコいいわけです。

私の中では、なんとなく、

「焼きなす=格好いい」

というイメージがあるので、それも一番に選ぶ理由なのかもしれません。

その焼きたての茄子も最高に旨いのですが、私がおすすめするのは、

「茄子の焼浸し」

焼いて皮を剥を剥いた茄子を、カツオ風味の効いた淡口醤油ベースの”だし”に浸けます。

一晩漬け込むとかつおの風味が浸み込んで焦げた香りと合わさりこれまた旨いのです。

昨年伝授した料理ですが、

「やっぱり茄子はこれが一番」

という思いがあるので、再度伝授したいと思います。
↓↓↓

【材料】
長茄子…中2本
かつお節…少々

《浸し出汁》
(『割合』出し汁8:みりん1:薄口しょうゆ1)
水…120cc(大さじ8杯)
みりん…15cc(大さじ1杯)
薄口しょう油…15cc(大さじ1杯)
粉カツオ節…1つまみ
生姜おろし…5g

1、長茄子は、ヘタをちぎり取ります。

皮に縦線で切り込みを入れます。

皮周りに7~8本、5mmくらいの深さで切り込みます。
2、次に長茄子のおしりから菜箸で刺します。

できるだけど真ん中をねらって貫通する手前までズボッと刺します。

(切込みを入れさらにこの刺すをやっておくことで中心付近にも熱が入り早く熱が通せます)
3、《浸し出汁》の水、調味料を合わせおろし生姜も入れます。

強火で沸騰させたら火を止めできあがり。

このままおきます。
4、コンロに網をおいて長茄子を焼きます。

火加減は弱火~中火で、太い方を火の上にくるように置きます。

細い方は後から焼きます。
5、焼き目がついてきたら、1/4回転させます。

四面を焼くイメージです。

「30秒位焼いたら1/4回転させる」を繰り返します。

(真っ黒に焦げるのを防ぐためです)

熱が通るまで焼きます。

(冷蔵庫に保存した茄子の場合、硬くなっていることが多くなかなか熱が通らないので弱火でじっくり焼いてください)
6、太いほうの熱が通ったら、細い方も同じように焼きます。
7、熱が通っているかどうか確認する方法は、軽く”押し”ます。

もし、熱が通って無い場合は硬い感覚が残っていますので。

「中まで軟らかそうだな」という指先の感覚で確認して下さい。

(熱くて耐えられない時は菜箸の横を当てて押してください)
8、ボウルに水を溜め、焼けた長茄子を浸けます。

皮を剥いていきます。

上か下に引っ張るようすれば剥きやすいです。

焦げてしまっている部分は、爪で優しくカリカリ削ると綺麗に剥けます。

(一番上の部分(ヘタ)も剥いておいたほうがまな板が黒く汚れなくて済みます)

綺麗に皮が剥けたら、軽くしぼって水気をきります。
9、ヘタを切り落とし、縦4等分に切ります。
10、次に3等分に切ります。
11、器に盛り(3、)の《浸し出汁》をたっぷりかけます。
12、タッパなどに入れて一晩冷蔵庫で浸け込んでおけば、さらに美味しく食べられます。
13、カツオ節をのせて完成です!

まだまだ茄子が美味しいシーズンです。

茄子を買って、作ってみてください。

買ってきた茄子は、できれば常温で保存して2~3日以内に食べてしまって下さい。

新聞紙にグルグルくるんで冷蔵庫で保存すれば、1週間日持ちして”硬く”なりにくいですが、
茄子は10℃以下の冷気には弱く、かたくなったり低温障害(栄養低下、状態が悪くなる)を起こします。

「硬くなる」などのリスクを考えると常温保存で早く食べてしまうのがおすすめです。

早死には避けたいです…

日本酒”ふらんべ”で美味しい!ぶりのソテー、舞茸おろし餡かけ

関連記事

  1. ヘルシー!こんにゃくステーキ 和風牛肉ソース

    【これ、こんにゃく料理のレパートリー増加に最適です!】健幸料理家 佐藤周生です。今…

  2. 鶏もも肉のターメリックマヨネーズ焼き

    『アルツハイマーを予防する香辛料!?』佐藤 周生です。今回は、「香辛料を加…

  3. さんま缶と茄子の浸し

    さんま缶が極旨煮物になる!?さんまの蒲焼の缶詰を利用した「極旨茄子の簡単煮物」を伝授します…

  4. 温まる!野菜おじや

    「ぞうすい・おじや・お粥の違いとは?」佐藤 周生です。今回は「野菜入り簡単おじや」…

  5. 簡単!サワラのワイン味噌漬け、西京焼き

    味噌に洋酒を??佐藤です。今回は、「ちょっとだけ手間をはぶいて簡単に作れる…

  6. 魚みりん干しをおいしく焼く方法

    魚みりん干しを美味しく焼くポイント「9:1」とは?焼き過ぎると…佐藤です。…

  7. 胡麻香る!”焼き”出し豆腐

    【焼き”出し豆腐とは?】佐藤です。今回は、「フライパンでできる、揚げだし豆腐」を伝…

  8. 生ホタテの炙り刺身

    『疲れ顔の大将直伝!炙ると旨い貝の刺身』佐藤 周生です。今回は、「魚介を炙って食べ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

最新記事

カテゴリー一覧

厳選レシピ&健康情報

2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
PAGE TOP