じゃが芋の豚バラ巻 串焼き べっこう餡かけ

【酒の肴】蒸したじゃが芋を豚バラ肉で巻いて串に刺し、フライパンでパパっと焼いて「べっこう餡(濃口しょう油の餡)」をかけるだけ!じゃが芋のホクホク感を豚バラのコクが包み込み、べっこう餡がなんと言えない美味しさに仕上げます!

【いつも行くお店はすぐ思い出せる…】

佐藤 周生です。

今回は、関係ない方がほとんどかもしれませんが、

「飲食店が繁盛しない大きな原因」をお伝えします。(レシピもちゃんと紹介しますので、ご安心を)

先日、家族揃ったこともありまして、久々に外食…

私が大好きな「焼き鳥屋」に行ってきました。

その店は岡山の一部では有名な、そこそこ老舗の焼き鳥屋。

焼鳥がちょっと変わってます。

なんと、”タレ焼き”が無く、”塩コショウ焼き”の焼鳥しかありません。

さらに、焼鳥のメニューも「もも肉」と「玉ねぎ」を交互に刺した1種類しかない。

メインの焼鳥と言えば、もも焼き・ねぎまが主流ですけど、そこの店には無くて、

「やきとり」と記載された1種のみ。(※つくね、軟骨、せせり、しんぞうはあります)

他の焼き鳥屋と比べると、メニューも少なく、若干変わってるなと思います。

そして、

塩とコショウが、かなりたっぷりふってあるので、けっこう塩辛く、駄目押しでコショウのピリ辛さも口に残ってヒリヒリする…

でも、玉ねぎの甘みと、もも肉の脂のコクが、塩辛さ・コショウ辛さとマッチして、それがなんとも言えない美味しさとなって、食べているとクセになるのですね。

わたし、基本的に焼鳥は塩焼きがすきなのですが、コショウも良いなぁとあらためて良いなぁと感じました。

お客さんの多くがその癖になる焼鳥にハマって、何度も来店するわけです。

で、他の県と同様、岡山県も景気が悪く、コロナ・物価高騰のダメ押しで岡山駅前の繁華街飲食店であっても、多くの店は閑古鳥…

でも、その焼き鳥屋だけはお客さんが入れ替わり立ち替わり入ってきて繁盛していると。

板前歴23年の内、10年は経営にも深く関わった私…

少し飲食店に関わるビジネス的な話をしますと、お店に安定してお客さんが来ない大きな原因の1つにお客さんに忘れられていることがあるのですね。

要は「今日は食べに行こうか?」となった時に「あそこの店に行こう!」と思って貰えないわけです。

単に忘れられている。(もちろん、それだけではありませんが、「忘れられている」は大きな原因です)

だから、

美味しいことはもちろんのこと、インパクトのある一品を作るとか、他の店にはない接客をするとか、お勘定の時にド派手な店の名刺を渡すとか、

憶えて貰えるような印象が残る店である必要があるわけです。

他にも、憶えて貰える効果的な方法がありますが、長くなるのでまたの機会に..(もし知りたい場合は私にメール下さい。お教えします)

要するに、

私が行った焼き鳥屋は【塩辛い焼き鳥】にインパクトがあって、「塩辛いけどめちゃ旨い!」という感じで「憶えて貰えている店」になっているわけですね。

(接客もごく普通でしたし、他は特に強い印象は無いですのですが、実は一品料理の「肉じゃが」も有名で、じゃが芋が丸ごと1コド~ンと入っていて肉がそぼろ。ちょっと甘めで旨い!これも印象に残ります…その日は残念ながら売り切れでした(悲)…)

『お店の事を憶えて貰っている』…

だから、「あそこの焼き鳥屋に行こう!」と思い出して貰えて、他の店より繁盛していると…

自分でよく行くお店を考えてみて頂ければ分かると思いますが、

そのお店ってパッ!と思い出すでしょ?

お客さんが、なかなか来ないお店は「忘れられている」という自覚を持つ必要があるのではないかと。

(もちろん、景気が悪くお客さんの懐が寒かったり、コロナで外出しないこともありますけど、繁盛しているお店があることも事実ですよね?)

景気が悪いのはハッキリ言って政府の責任ですが、

飲食店さんができる努力としては「憶えて貰うこと」「忘れさせないこと」が最大限必要だと思います。

(ちなみに先日、テレビ番組で店主(女性)が店の前でマツケンサンバを踊る「たこ焼き屋」が特集されてましたけど「これぐらいやれば、絶対に憶えて貰えるわ」と思いました…(笑)、

「飲食店の人は踊れ!」と言っているわけではなく、各店で出来る「憶えて貰らえること」が必ずあるので、一生懸命考えてやればいいと思います)

私、実はそれを学んだのが料理人引退してから。

「あの店も、この店も、やれることがあったのに…」とすごく後悔しています。

知っていたら、違う人生を歩んでいたかもしれないですね…

ということで、

その塩辛い&コショウ辛い焼き鳥屋に行った時に、

「久々に串物のレシピを作ろうかな」と思ったわけです。

それで考えた串焼きレシピがこれ!

『じゃが芋の豚バラ巻 串焼き べっこう餡かけ』

蒸したじゃが芋を豚バラ肉でクルクルッと巻いて串をさし、フライパンでパパパッと焼いて、

濃口しょう油の甘辛い餡をかける熱々一品!

じゃが芋のホクホク感…

香ばしく焼けた豚バラ肉…

あっさりだけど濃厚な「餡」…

ネギ生姜の薬味も加えて、豚肉の臭みも感じない…

一口で満足できるような味わいです。

試作を両親に食べて貰いまして、「じゃが芋でけっこうお腹膨れるな。でも美味しいわ!」と好評でした。

タレでもなく、塩コショウでもなく、

「餡をかけて食べる串焼き」。

こんな一品をお店で出せば、印象に残って憶えて貰えるかもしれませんね。(さらに工夫が必要だと思います)

レシピ、見て下さい!
↓↓

【材料】(1人前)分量              備考  
じゃがいも(小)1コ(100g)
豚バラ肉スライス(薄切り)4枚(120g)
おろし生姜小さじ1杯分
塩・コショウ各少々
刻みネギ少量
おろし生姜少量
竹串15cm×4本
【べっこう餡】分量備考
大さじ8杯(120cc)
濃口しょう油大さじ1杯(15cc)
みりん大さじ1杯(15cc)
粉カツオ節小さじ1杯
片栗粉小さじ1杯と1/2杯
1、じゃがいも(1コ)は、皮を剥いて、縦8等分の櫛切りにします。
2、即席蒸し器(詳しくは⇒こちら)で、3分蒸します。
3、串をさしてやわらかくなっていれば、蒸し器から取り出しておきます。
4、豚バラ肉スライスは血合いを拭き取り、2等分に切ります。
5、広げて、塩・コショウ(各少々)をふります。
6、豚バラ肉でじゃがいも(熱いままでOK)を巻きます。

※手前から2cm奥側において巻き始める。
7、ぐるっと巻き切る。

※少し締め付けるように巻く。
8、(7、)を2コづつ、竹串にさします。

※じゃがいもが崩れやすいので、ゆっくり丁寧にさす。
9、【べっこう餡】を作ります。

鍋に水 (120cc)、濃口しょう油・みりん(各大1)、粉カツオ節(小1)を入れます。
10、片栗粉(小1と1/2)を加えてよく混ぜたら、

弱火にかけ、混ぜながら加熱します。
11、とろみが付いて、沸騰したら火を止めます。

※後で温める。
12、「豚巻き串」を焼きます。

フライパンを強火にかけ、30秒熱したら弱火に。

(8、)を入れて焼きます。(片面3分づつ)
13、焼き色が付いたら返して、反対面も焼きます。
14、ここからはフタをして3分蒸し焼きにします。
13、焼き色が付いたらOK!
15、平皿に2本づつ重ねて盛ります。
16、【べっこう餡】を再度温めて全部かけます。
17、おろし生姜・刻みネギをのせて完成です!

じゃがいもの代用は、長芋・里芋・アスパラ・茄子・もやし・キノコ類などなど…

根菜類も下茹ですれば代用できますので、何でもいけますね。

是非、作ってみて下さい!

かぶの豆乳ポタージュ

ゆずポン酢の豚バラすき焼き

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