【レシピは完璧ではない!?】
今回は「素材の味を生かしたポタージュ」を伝授します!
佐藤 周生です。
「ポタージュ」と言えば、トロッとしたスープを想像すると思いますが、
実は「ポタージュ」というのはフランス語でスープ全般のことを指します。
なので、「ポタージュスープ」という言い方では「スープスープ」になり、間違った言い方…
ついでにいえば、韓国の辛い鍋、「チゲ鍋」も言い方がおかしい…
なぜなら「チゲ」=「鍋」だから。
チゲ鍋では「鍋鍋」になってしまうわけです。
みんな知らないから恥をかくことはないでしょうが、本当は間違っていると覚えておいて下さい。
なので、「○○のポタージュスープ」ではなく、
「○○のポタージュ」という言い方が正解。
ちなみにとろみの強いポタージュは「ポタージュ・リエ」といいます。
日本ではそれが略されて「ポタージュ」となったのではないかと。
ということで、
今回のおすすめは、旬の野菜「かぶ」を使ったポタージュ…
通常、じゃが芋のポタージュなど、じゃが芋に玉ねぎを加えたり、数種の野菜を組み合わせることが多いのですが、
今回はあえて「かぶ」のみ。
かぶは甘味が強く、特に加熱するとそれが引き立ちます。
その甘味をいかしたポタージュに仕上げました。
少しバターを加えてコクを足し、牛乳の代わりに「豆乳」。
あっさりだけどほんのりコクがあり、ベーコンの燻製風味も加わって、
一滴残らず飲み干してしまう味になってます。(ベーコンは無添加を…)
作り方も簡単!
バターで「かぶ」とベーコンを軽く炒め、水を加えて茹で、やわらかくなったら汁ごとミキサーでペースト状に。(ミキサーが無くてもOK。詳しくはレシピで)
豆乳を加えて塩・コショウで味付けするだけ…
「かぶ」という素材の味をそのまま楽しめるスープですね。
私、試作で3回作ったのですが、買ってきた「かぶ」(産地が異なる)で仕上がりの味に差が出ました。
どんなレシピでも同じですが、素材が変われば味も変わる…
レシピ通りに作っても美味しくならない料理というのは、そこの問題もあると思います。
レシピは100%完ぺきではないということですね。
やはり、若干の味の微調整は必要。
とはいえ、「かぶの豆乳ポタージュ」の場合は、塩加減の調節だけでOK。
難しくないのでご安心を。
お好きな味の濃さに仕上げて下さい。
おすすめは若干薄味。
なぜなら「かぶ」のそのまま味…甘みと風味を味わって欲しいから。
あまり濃い味にするとそれが分かりにくくなりますので。
味見した時に「ちょっと薄いかも…」と思ったところで、味を足すのをストップしたほうがいいです。
味見で薄いと思っても、食べた時は丁度いいと感じるものです。
味見の時と実際に食べる時の口に含める量が違えば、感じ方も変わりますから。
「ちょっと薄いかも…」で丁度いい感じになると思います。
では、レシピを見て下さい!
↓↓
【材料】(1~2人前) | 分量 | 備考 |
かぶ(中) | 1/2コ(350g) | |
ベーコン(厚切り) | 50g | ・無添加のベーコン ・豚バラ肉で代用可 |
豆乳 | 100cc | |
水 | 300cc | |
バター | 5g | |
塩 | 小さじ1/2杯 | |
コショウ | 少々 | できれば黒コショウ |
乾燥パセリ(飾り用)あれば | 少々 |



バターが溶けたら、ベーコンを加えて中火で炒めます。



※アクは2~3回取ればOK。


火を止めます。

※ベーコンは出汁取り用なので、廃棄してもいい。
※使いたい場合はフライパンで乾煎りしてカリカリにする。

※画像ではフードプロセッサーを使ってます。
※ミキサーが無い場合は、「12、」の工程に飛んで下さい。(ザルの中で潰して濾す)

※かぶは繊維質が多いので長めに。

※ミキサーしても繊維が残るので、濾したほうがいい。
※ミキサーが無い場合は、ここで茹でた「かぶ」をザル内で潰して濾す。(茹で汁も合わせる)


※画像の赤い物は塩です。(岩塩)

火を止めます。
味が薄いようなら、塩を少々を加えて下さい。

※焦げないよう混ぜ続ける。


「かぶ」その物の味…甘みと独特の香りを堪能できるポタージュです。
じゃがいもとはまた違った味で楽しめます。
少し応用としては「玉ねぎ」を加える…(かぶといっしょに茹でる)
甘みが増して、美味しいです。
是非、作ってみて下さい。
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