毒性植物!!「ふき」
佐藤です。
今回は、「春野菜の”ふき”には毒がある!?」という話を暴露します。
ふきは、「蕗」とかきます。
食した時のシャキシャキ感の歯応えと独特の香りが特徴的です。(私はあの香り好きです。)
あの香りは、「フキノリド」という成分からくるもので、実はコイツが香りだけでなく優れた効果を発揮します。
胃や腸の働きを順調にして、
消化液を出すのを促進してくれるので、結果胃腸の消化を良くするのですね。
”ふき”は真ん中に穴も開いていてあまり”栄養”とは無縁な感じもしますが、 「フキノリド」 だけでなく他にも変わった成分を多種含んでいます。
おもしろい成分はこれ…
「クロロゲン酸」 と「フキノール酸」
ポリフェノールの一種。
ポリフェノールは、活性酸素を抑える強い抗酸化作用があるのは有名です。
ふきにもこれが含まれているんですね。
免疫力を高めたり、細胞の若返りを促しますよ。
ふきの苦味の素が「フキノール酸」です。この成分は、花粉症の予防や痰切り、咳止めにも効果があり、
昔から民間療法でふきを薬用として使っていたそうです。
他に一般的なよく耳にする成分は、βーカロテンビタミンB2、ナイアシンやカリウム、カルシウム、マグネシウムのミネラルもそこそこ持っています。
ふきは見た目以上に栄養のある野菜なのです。
で、今回の本題…
実は、ふきには”毒”が存在します。
食べ過ぎると、肝臓関係の病気を引き起こします。
山菜などには多々含まれていて、「 ピロリジジンアルカロイド 」という成分。
名前からすると如何にも『毒』とういう感じがしますが・・・
600種類もあって中には発ガン性があるものもあります。
日本では健康被害はないのですが、海外ではサプリメントなどに含まれていて肝障害の報告があります。
が、ふきは、茹でてアク抜きしてから調理して食べるので、なにか起きる危険性はかなり低いです。
生のまま大量に食べなければ問題ないです。
ということで、ふきには「毒」があるといっても茹でるとピロリジジンアルカロイド成分は抜けているので、問題ありません。
安心して食べて下さい。
下準備にはちょっと手間がかかりますが、年に1度の季節野菜ですから、生から下茹でして料理するのも良いと思います。
あの香りと食感は「生」でしか、感じられませんからね。
料理が美味しくできるようになることも、もちろんいい事ですが、今回のような豆知識を知って話せるようになると、周りから「あ、この人料理に詳しいんだな」と思って貰えます。
是非、参考にしてみて下さい。
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