ゆでるだけ!の希少一品
佐藤 周生です。
今回は、「魚珍味が好きな方のための手軽な秋の希少一品」を伝授します。
地方によって店頭に並ぶ時期は少し変わるかもしれませんが、9月に入るとスーパーの鮮魚コーナーにひょろ長い白~い物体が並んでいるのを目撃したことはないでしょうか?
これ↓
シャケの白子。(白子とは精巣)
秋の一時期だけに出回る希少食材です。
他の白子と同様で臭みがありますが、下処理で抑えることができ、薬味などと合わせれば美味しく食べることができますし、様々な料理にすることが可能です。
「わしは、魚の珍味には目がないんじゃ!」という珍味好きには超おすすめです。
ふぐの白子やタラの白子など「白子」と言えば高価なイメージですが、それらの白子と違い「シャケの白子」は、かなり安価で手にはいります。
例えば、上記の写真のシャケ白子は、280円。
2ふさで、この値段ですから安く付いた分、ビール1本多く買えます。
で、シャケの白子は美味しいだけでなく特殊な栄養を持っています。
一番は「核酸」。
リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸(DNA)が、うんちゃらかんちゃら…
と難しい説明をしてもよくわからないと思いますので、簡単に言ってしまうと体の細胞が新しく入れ代わる時に必須の物質です。
貧血予防、肥満予防、脳機能の改善、疲労回復、糖尿病やガンの予防効果もあり、美肌効果も発揮します。
シャケの白子には、この「核酸」がたくさん含まれているわけですね。
もう1つは「プロタミン」という成分。
老化防止の効果があり、その成分によって肌艶が良くなることから化粧品に使用されているようです。
こういった効果もあり、珍味系の食材にしてはコレステロールも少ないですから「珍味の肴はちょっと…」という方にも食べて頂けます。
で、このシャケの白子おすすめの料理は、シンプルに茹でてポン酢をかけて食べる「シャケ白子のポン酢」。
これが一番手軽に作れて、美味しいシャケ白子の基本料理です。
私が働いていた大衆割烹のお店では、秋になると毎年「シャケ白子ポン酢」を「付き出し」でご提供…
ほとんどのお客さんに好評でした。
原価が安く、お店側としても助かり、お客さんにも好評なので「WIN、WIN」な食材です。
「茹でる」だけのシンプルな料理ですが、臭みを抑える「茹で方」という方法があるので、レシピでしっかりマスターしてみて下さい。
↓↓
【材料】
シャケの白子・・・1房
酒・・・大さじ1杯
塩・・・小さじ1/2杯
刻みネギ・・・少々
大根おろし・・・少々
一味唐辛子・・・少々
ポン酢・・・大さじ1杯くらい
秋の一時期しか食べることができない希少食材です。
シャケ白子ポン酢は「ゆでるだけ」なので簡単!。
応用編としては、
「フライにする」「鍋に入れる」「バター醤油焼」「野菜と共にホイル焼」「焼いて砂糖醤油でからめる」「味噌汁」「生姜煮」「パスタに加える」
などの方法で応用でき、美味しいです。
スーパーで見つけたら是非作ってみて下さい。
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