「こんな学びもあります!」
佐藤 周生です。
今回は、レシピでは無いのですが、
「スーパーで普段見ない野菜の調理を楽しむ」
という話をします。
行きつけのスーパーで、普段見ない野菜が並んでいることがありませんか?
もしくは、いつもなら袋とかパックに入っている野菜が原型のままで売られていたり…
また、扱ったことが無いような野菜とか…
例えば、これ…
何かというと「ヤングコーン」。
通常は、中の実だけが5~6本入りでパック詰めになっていて、ベビーコーンと言ったりもしますよね。
先日、行きつけスーパーに買いものに行った時、特売で並んでいたわけです。
こういう普段、目にしない野菜って、ほとんどの方が「おっ!何これ?」と興味を持つと思います。
しかし、ここからは2つに分かれるのではないかと…
「調理法が分からないから買わない」
「調理法が分からないけど、何か料理にしてみたい!」
私の場合は、どちらかというと後者。
調理法は、なんとなく「この方法なら、いけるかな?」というのは想像が付きます。
今回の場合、
「お~!何これ、珍しいな、ヤングコーンの生(原型)やん」
「なんか適当に調理してみるか」という感じ…
正直、扱ったことが無かったので、下準備の方法も分からなかったのですが、
「珍しさ」と「興味」が強く、迷わず買ったわけです。
「ベビーコーン」といっても「とうもろこし」には変わりないので、外側から1枚づつ葉を剥がしていくと、
ご覧の通り…
ミニトウモロコシが現れました。
実は葉のサイズの1/3。
小さいけれど、一丁前にヒゲはしっかりと付いてます。
このヒゲのようなものは、「絹糸(けんし)」といってトウモロコシの「めしべ」。
雄花の花粉をこの「めしべ」がキャッチすることで受粉するわけですね。
ちなみにこの「めしべ」は、昔は生薬として使われていたそうです。
ビタミンとかミネラルがすごく多い。
韓国では昔、これを乾燥させ、お茶にして飲んでいたようです。
漢方薬みたいな感じ。
で、あらためてヤングコーンの形状を確認すると、葉が何十にも重なって中の実が覆われ、大事に守られているわけです…
外からの影響を少しでも回避しようとしていて、なんだか自然の偉大さに肝心させられます。
で、葉を剥がす時にコツですが、1枚づつ丁寧にはがすと結構時間がかかるので、横からこじ開けるようにすると早く取り出すことが出来ました。
成長したトウモロコシより葉が柔らかいので、簡単にこじ開けることが出来ますね。
※でも、中のヤングコーン自体もやわらかく、丁寧に扱わないと折れてしまうのでゆっくりこじ開けたほうがよさそうです…
↑ヒゲも全部取り除いて、根元を切りとせば、パック詰めのヤングコーンと同じに…
鮮度がいいからなのか?少し甘い香りがしました。
で、これ、どんな調理にするか迷いましたが、
あれこれ手を加えないほうが「素材の味を楽しめるかな?」と思いまして、
シンプルに塩だけふって、トースターで焼きました。
(グリルでもフライパンでも何でもいいのですが、私、たまに「焼き野菜」をトースターで調理して食べます。焼き立てが食べられるので。※テーブルにトースターを置いて目の前で焼くわけです…)
鮮度が良く、生でもいけそうだったので、焼き過ぎずないよう「ミディアムレア」に仕上げました。
なので、じゃっかん中心は生のまま、ちょっと硬さがありましたが、
すごく甘みがあって美味しかったです。
子(ヤングコーン)は、親(トウモロコシ)とはまた違った美味しさがありますね。
ちなみに「ヤングコーン」の後ろの野菜は「マッシュルーム」。
マッシュルームもシンプルに塩焼きにすると旨いですよ。
ということで、今回、何をお伝えしたかったかというと、
「普段見ない野菜」「調理法が分からないような野菜」であっても、
一度、手にして頂きたい…
扱って見ることで、新鮮な美味しさが味わえることはもちろん、
その野菜の良さとか、自然の偉大さとか、学べることが多いのですね。
「どうやって剥けばいいのか?」とか「どこから切ればいいのか?」などなど、
触って見ることで「こうやれば上手くいくんだな」といったことにも気付けるわけです。
その気付きが他の野菜に応用できることだってある…
ですから、知らない野菜ほど扱ってみて欲しいです。
魚でも同じですよね。
切り身ばかり買って料理していると、魚のカラダがどんな形状でどこに小骨が付いているか?など知ることが出来ない…
すると、例えばアジの姿焼き…丸ごと魚の塩焼きを食べた時に「骨」を飲み込んでしまったりするわけです。
子供さんにも「ここに骨があるから気を付けて食べなさい」と教えることもできないですよね。
扱ってみる…何度か捌いてみることで「ここに骨が多いんだ」と気付ける…
私も今回のヤングコーンで「元はこんな状態なんだ」「ヤングでもヒゲがボウボウ!」「やっぱり、野菜ってすごいな」とあらためて学ぶことが出来ました。
ですから、今後、始めて見る野菜があったとしても、、もしヤングコーンと似ていたら「これ、ヤングコーンと同じじゃん」とすぐに手が出る…
知らない食材でも抵抗感がなくなるわけです。
そんな繰り返しをしているうちに料理がさらに楽しめるようになっていくと思います。
中にはアク抜きが必要な野菜があったりしますが 、よく分からないときこそ「スマホ」の出番。
スマホは電話機ではありますが、私は「パソコン」だと思ってます。
だって、すぐに調べられる…検索ができるでしょ?
「スマホ」はパソコンとして、しっかり活用してあげて下さい。
「自分で調べる」ほど学びは大きく、忘れにくいです。
もし忘れたら、また調べる…その繰り返しで頭にインプットされますよ。
というわけで、
知らない野菜ほど料理に挑戦してみて下さい。
新しいことに挑戦するって、失敗もありますけど結構楽しいですよ…
【追伸】
調理法が分からない時は、とりあえず「塩焼」がおすすめ!
これなら、ほぼ間違いないです。
(※生でいける食材なら、最初は「生」で!)
肉でも魚でも野菜でも塩焼が不味い食材って少ないんじゃないかと…(中には何をしても、まずい場合もありますが、それもまた経験です)
もしくは、すぐ「検索する」。
情報過多の現代で、情報が無い食材はほとんど無いと思いますので。
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