国産野菜は安全?

【食の安全】ちょっとでいいので「農薬」の現実を知って下さい。「国産野菜=安全」とは限りません...

健幸料理家 佐藤周生です。

今回は、レシピの紹介ではないのですが料理に大きく関わる、

「野菜」の話をします。

で、一言お断りしておきますと、

農家さんなど野菜生産に関わる方には気分を悪くさせてしまうかもしれない内容なので、了承の上読み進めて頂きたいです…

で、毎日スーパーに並ぶ新鮮な野菜…

最近は、野菜の農薬を気になさる方が増えてきました。

でも、多くの方が、「農薬、大丈夫かな?」と思いつつも、それほど深く考えて買うという方は少ないのではないかと思います。

おそらく、「何を作ろうかな…」と料理のことが優先。

それを基準で選んだり、その日のお買い得品を選ぶことが多いですよね。

テレビ番組や誰かとの会話で「農薬」という言葉を耳にした時は、

「ちょっと気になる」

という方がほとんどではないでしょうか…

昔に比べれば、検査や基準使用量が厳しくなり、安全性は高くなっているといわれる、

「農薬」…

ですが、大まかなデータによると日本の野菜に使われている農薬の「量」は世界で見ると第3位。

2015年の時点で中国、韓国に次いで3位。

また、日本は世界に比べると農薬残留基準も緩い。

2016年のデータですが、例えば、ブドウの農薬残留基準量…

日本は5ppmですが、アメリカは0.35ppm。ヨーロッパでも0.5ppmです。

キャベツでも日本は3ppm。
アメリカで1.2ppm。ヨーロッパは0.7ppm。

大まかに言えば、
「日本の野菜は、世界基準より多い農薬が残っていても販売できる」
ということです。

例えば、「国産野菜を使用!」と謳った野菜ジュースなどの加工品がたくさんありますが、

農薬使用量が世界3位だったり、残留農薬の基準が緩いなどと知ってしまうと、

「ほんとに”国産”は安全なのかな?」

という不安も出てきます…

それから、日本の「農薬(種類)登録数」は、2015年の時点で約4300件。

4300の商品名と考えて頂き、有効成分は、約570種類といわれています。

特に問題になっているのが、ご存じの方も多いと思いますが、

【ネオニコチノイド系農薬】
【有機リン酸系農薬】

これ、 神経の発達に悪影響を及ぼすという研究結果が報告されています。

神経系に影響があるので、脳に問題が起こることも…

「毎日、摂り続けても健康に影響しない量」として

一日摂取許容量が0.012~0.53mgに設定されては、いますが、

先にもいいましたように、日本は残留農薬の基準値が高い。

ネオニコチノイド系農薬でも同じなので、一日摂取許容量を超えている場合もあるかもしれないわけです。

私、個人的な見解としては、みんな何らかの形で毎日作物を食べるのでほとんどの方が許容量を超えているのではないかと予想しています。

野菜だけでなく、うどんやパンに使う小麦、日本人の主食の米、果物やお茶などにも農薬は使われていますから…

特に小麦など穀物類の多くは輸入に頼っていますので、それらの場合は農薬が多いとも言われています。
(外国は輸出用に生産するので、この場合は残留農薬が多い可能性が…)

で、

農薬工業会(国内の農薬製造業者を中心に組織された任意団体)は 、人体に蓄積性のある
化学物質は農薬には使われていないといっています。

ただ、上記の残留農薬基準値を見ると「そのまま信じていいのか?」とう思いもある…

仮に農薬工業会を80%ほど信じたとして、

農薬が体内に全く蓄積されてないとしても(これはあり得ないのですが…)、

消化の過程で消化器官などにすごい負担がかかっていると。

あと、農薬の多くは、体で消化されず消化器官をスルーして排泄されますが、

中には分解され、吸収される種類もあるといわれています。

分解のメインは、肝臓。大きな負担があるわけです。

ろ過装置の役目をしている腎臓にも影響があってもおかしくないと思っています…

農薬に関する機関のこんな調査結果があります。

日頃、農薬を含む野菜を食べているご家族にオーガニック野菜を1週間食べてもらい、尿にから出た農薬量を調べました。

結果は明らかで、オーガニック野菜を食べる前の農薬量とオーガニック野菜を食べた後の尿から検出された農薬量は、3倍もの差がありました。

子供さんに関してはそれ以上の結果の差が…

私たちの体に(血液)は、毎日大量の農薬が流れていることになります。

どれだけ内臓に負担をかけているのでしょうか…

有機野菜を買うようにすれば、農薬の量を大きく減らすことができます。

ただ、経済的なこともあり、なかなか難しい場合もありますよね。

有機農業自体、ものすごく難しく、日本の有機農業の普及率は世界に比べてめちゃめちゃ低い…

イタリアで8.6%、フランスで3.6%、韓国で1.0%。

日本は、というとたったの「0.2%」です。

「農薬」は、すぐに解決できない問題ではありますが、

まず、そういう現実があることを知って頂いて、ちょっとでも気にして頂きたいと思います。

「いまさらそんなこと気にしてもしょうがない…」

という考え方もあるかもしれませんが、

これから日本を支えていく子供たちのために、「農薬問題」を伝えて広げることはできると思います。

「あとのことなんか、しらんわ…」

では、ちょっと寂しいじゃないですか…

ちょっと考えてみてほしいです。

「農薬」は、他にも様々な問題があるのですが、長くなるので、

今回はザックリとお話しさせて頂きました。

【追伸】

今回は農薬の批判になる話ですが、私は全ての農薬を否定しているわけではありません。

農薬と言っても、いろんな種類があり、

「害虫を食べてくれる虫をあえてばらまく」というのも農薬の1つなんです。

体に害がありそうな化学農薬が全てではないです。

また、農薬を使うことで大量生産が可能になり、私たちはスーパーに行くだけで簡単に新鮮な野菜を手に入れることが出来ます。

そのことについては感謝すべきだと思っています。

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