【香りを加えるだけで激うま「マグロ丼」】
健幸料理家・健幸アドバイザー 佐藤周生です。
今回は、「定番料理をちょっと一工夫で、もっと美味しくする方法」を伝授します。
いきなりですが、私たちが何かを食べて「美味しい!」と感じる時、
舌から感じる美味しさの度合いというのは、それほど大きくないのです。
実は、それよりも鼻から感じる「香り」で、美味しさを強く感じ取っています。
食べ物を口に入れ、噛んだ時に出る「香り」が鼻から脳に伝わり、400種類といわれる嗅覚受容体と結び付いて、
「美味しい!」と感じるわけです。
ですから、私たちが美味しいと感じる要因は「風味」なんだということ。
これは、モネル化学感覚研究所のロバート・マルゴルスキー博士の研究で明らかになっています。
なので、例えば、目隠し、鼻をつまんで貰った人に何を飲ませるかを伝えずに「甘みを加えたコーヒー」を飲ませると、
何を飲んでいるのか?即答できないのですね。
甘味や苦みは感じるけれどコーヒーだと分からないのです。(稀に苦みから分かる人もいますが…)
で、鼻を開放すると「なんだ!コーヒーか~」とすぐ分かる。
それほど人間は「香り」で美味しさを強く感じ取っているのです。
これを踏まえると、
例えば、食べ慣れた定番料理でも、ちょっと何か「香りのある食材」を加えるだけで、はじめて食べる料理かのように美味しく感じることもあるのです。
ということで、
今回、伝授する「漬けマグロ丼」は正にそれ!
マグロ丼も定番料理といっても良いと思います。
いろいろなマグロ丼がありますが、今回は「漬けマグロ丼」。
通常はマグロを酒・みりん・しょう油のタレに浸け込むだけ。
このタレに「胡麻油」の「香り」を加えます…
例えば、中華風のわかめスープ。
あれって胡麻油の風味が効いて美味しいですよね。
おそらく胡麻油が入ってなければ、さほど美味しく感じないと思います。
他には「野菜炒め」でも、サラダ油で炒めた場合と胡麻油で炒めた場合、
圧倒的に胡麻油で炒めたほうが美味しいでしょ?
「胡麻油の塩ダレ」をかけた叩き胡瓜も食べ出すとクセになりますよね。
「漬けマグロ」も同じで、タレに強い香りとして「胡麻油」を加えるだけで劇的に美味しくなるわけです。
特に胡麻油の風味は食欲を強くかき立てる香りなので、余計に美味しくなると。
濃厚!胡麻油風味の醤油タレに浸け込んだ「漬けマグロ」を
丼ぶりごはんにのせるだけ!
玉ねぎ・海苔・大葉で爽やかな香りがプラスされ、絶妙なバランスで美味しさが増します。
また、トッピングの温玉を混ぜながら食べることで「味が変化」し、最後まで美味しく味わって食べることができます。
これまで、お伝えした2つのマグロ丼と比べると、
今回の『濃厚タレ漬けマグロ丼』は、最高に美味しい”ベスト1”ですね。
今回、5パターンのタレを作って試作したのですが、少ししょう油味が強いタレが一番おいしかったです。
そして、
この料理の最大のポイントは、マグロが”生”なので、消化酵素を摂取することができます。
酵素は消化の負担をやわらげてくれますから、体の仕組み上、自然治癒力が少し高まる…
よって、今回の「マグロ丼」など生魚で作る海鮮丼は、美味しいだけでなく、酵素料理として健康的な食べ方ができる料理になるということです。
レシピ見て下さい!
↓↓
【材料】(1人前) | 分量 | 備考 |
マグロブロック(冊) | 100g | |
玉ねぎ | 1/4コ(50g) | |
大葉(中) | 2枚 | |
温玉 | 1コ | |
刻み海苔 | 少量 | |
胡麻 | 少々 |
【漬けタレ】 | 分量 | 備考 |
酒 | 大さじ1杯(15cc) | |
みりん | 大さじ1杯強(18cc) | |
濃口しょう油 | 大さじ2杯(30cc) | |
胡麻油 | 小さじ1杯(5cc) |
胡麻油の風味が効いたしょう油タレがマグロに滲み込み、マグロの旨味を引き立てます。
これが薬味と絡んで旨い!
これがごはんと合わないわけがないですよね。
美味しさをじっくり味わうどんぶり…
是非、作ってみて下さい。
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