【こんな酒蒸しの作り方もある!】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は「あさり酒むしを応用したスープ」を伝授します!
「健康のためにあさりの料理をよく食べる」という方もいらっしゃると思います。
あさりはミネラル・ビタミンなど栄養価が高く、特にタウリンの効果が得られるという点をメリットととして感じる方が多いのではないでしょうか。
タウリンは血中の悪玉コレステロールを下げる効果がありますからね。
ですが、この栄養素をたっぷり含むこともあさりの魅力です!
それはビタミンB12。
ビタミンB12が不足すると貧血をはじめ、手足のしびれ、めまい、眼精疲労などの症状が出たり、
酷い場合は、神経障害や記憶障害、うつに繋がることもあります。
また、ビタミンB12は造血に欠かせない「補酵素」の働きもあるため、非常に重要な栄養素。
1日の必要摂取量(推奨量)は2.4mg(12歳以上)と言われています。
あさり10gで約1.68mg(可食部に含む量)のビタミンB12が摂れますから、中くらいサイズ1コで10gなので、
あさり2コ食べれば「十分な量のビタミンB12が摂れる!」
ということです。
ただ、動物性たんぱく質食品ですから大量に食べると消化負担になり、体にマイナス効果。
食べる際は少量にして、頻度も少ないほうがいいと思います。
ビタミンB12は海藻類からも摂れます。
特に海苔に多く含むので海苔もおすすめしておきます。
で、そんな「あさり」の料理といえば、
「酒蒸し」。
意外ですが、酒蒸しの”作り方”というのは1つじゃないのですね。
様々なパターンがある…
例えば、鍋にあさりと水と少量のお酒を入れて茹で、あさりが開いたら味付けして仕上げる…
または上記の方法を蒸し器でやる方法とか…
で、私がおすすめしている作り方は、
鍋に「水とあさり」を入れて茹でる…あさりが開いたら、あさりだけ取り出す。
茹で汁にカツオ出汁と酒、淡口しょう油と塩を入れて味付けして、あさりを戻して温まったら完成…
という作り方。
貝類は中途半端に長く加熱すると硬くなるので、それを防止する作り方。
このやり方ならあさりの身が硬くならずに食べやすいです。
あと、お酒を「後入れ」することで、あえて酒の香りとアルコールを残して「酒蒸し」らしくしています。
大人の味が楽しめる「あさりの酒蒸し」ですね。
で、あさりの酒蒸しは、茹でたところまで作ったら、そこからいろいろ応用ができます。
例えば、茹で汁にちょっと濃い塩味をつけて、にんにくとオリーブ油を加え、茹でたパスタ麺を加えて「和風あさりパスタ」とか…
野菜炒めと合わせるとか、ホワイトソースと合わせてグラタンにするとか。
とにかく、いろいろできます。
煮汁にあさりの旨味と風味が溶け出ているので、どんな料理に応用しても美味しくなります。
で、今回は和風スープ仕立てに。
『あさりの酒蒸しスープ風』
あさりを酒で茹でて、あさりだけ取り出し、たっぷりの水、粉カツオを加え、みりんと淡口しょう油で味付け。
玉ねぎ、にんにく、三つ葉を加えてちょっと煮込んで、あさりを戻して完成!
今回の料理では酒だけで茹でて、アルコール分を十分飛ばして酒臭さは抑えつつ、あさりの生臭さを抑えています。
にんにくを加えてあるので、ちょっと洋風な感じもしますが、
味付けは純和風。
あさりの旨味と野菜の甘みや香り合わさって、何とも言えない奥深い味が楽しめます。
酒の肴として、汁物として…
麺類を加えても美味しいです!
私は汁物の代わりにしました。
あさりの味噌汁も良いですが、たまにはスープ仕立てで飲めば、いつもと違う感じで楽しめます。
何より、ビタミンB12、タウリンなどの重要栄養素が摂れることが大きな魅力ですね。
レシピ、見て下さい!
↓↓
【材料】(1~2人前)
あさり…1P(250g)
玉ねぎ(中)…1/4コ
三つ葉…1/5束(10g)
にんにく…大1片
酒…大さじ3杯(45cc)
【煮汁】
割合「だし15:みりん1:淡口しょう油1」
水…450cc
みりん…大さじ1杯(15cc)
淡口しょう油…小さじ2杯(10cc)
粉かつお節…小さじ1杯
あさりは塩分を吸い込んでいるので、加熱すると煮汁に塩分が出てきます。
なので、淡口しょう油の量を少なくしています。
あさりに含む塩分量はそれぞれ異なるので、必ず味見して塩加減(淡口しょう油で)を調節して下さい。
あさりの旨味と香りが溶け出たスープは美味です!
是非、作ってみて下さい。
この記事へのコメントはありません。