「残すな!「あさり汁」」
佐藤です。
今回は、
「あさりで栄養しっかり摂取する、汁物」
を伝授します。
私は、居酒屋で働いた期間も10年以上と長いのですが、
「あさり」の料理ってのはよく売れるんですね。
で、
特に「汁物」のあさり料理をお客さんに出すと片付けの時に
気づくのですが、決まって”汁”を残しています。
「あさり」の身だけ食べて、汁を残すのですね。
で、私はいつも思ってました、
「肝心なところ残してるやん・・・」
と。
あなたもご存知のかもしれませんが、「あさり」に
限らず汁物に使う食材の栄養分は、”汁”に流れ出ます。
お客さんはその汁を残して、”栄養の抜け殻”を食って、
「栄養取れてるぜ!」
と満足しているのです。
(抜け殻の栄養はゼロではないですが・・・)
栄養の溶け出た”汁”を飲まないと意味ないです。
なぜなら・・・
「あさり」に含む栄養素は種類も量もかなり豊富。
これ、逃しちゃいけません。
まず、ミネラルがたっぷり。
カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、鉄、
特に鉄分は、多くの食材の中でもトップクラス。
ミネラルは、滋養強壮や動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防に効果的です。
ビタミンも豊富、ビタミン12の含有量もトップクラスで、
貧血、めまい、神経痛、慢性疲労の防止になります。
タウリンは、だれもが知ってるスーパー栄養成分。
アルコールの代謝、アルコール障害の改善などから肝臓機能を正常にし、
眼精疲労の改善効果や交感神経の抑制効果もあります。
コレステロール値の抑制や血圧抑制作用などから血液サラサラ効果に繋がります。
「あさり」の旨味成分は”タウリン”です。
だから旨い!
もう1つ旨味成分があって「コハク酸」といいます。
これ、他の貝にも含まれる成分ですが、
「あさり」は他の貝に比べ10倍以上含んでいます。
「コハク酸」 は、疲労回復効果もあり糖の代謝にも
関わるなかなか凄い成分です。
こういったすばらしい効果をしっかり得るためにも加熱で
溶け出た栄養を含んだ「あさり」の汁は、絶対に残しちゃ駄目ですね。
で、
私がおすすめしたいあさり料理は、
「ガッツリ!あさりとささがき牛蒡の赤出汁」。
栄養効果を濃くするためガッツリのあさりを使い、牛蒡も加えて
普段の食事で不足気味の「食物せんい」が摂れる、赤出汁です。
「あさり」の濃厚な風味が堪能できる汁物一品。
酒蒸しにも応用できる、「あさり」の基本調理過程が分かるレシピは、
この先です!
↓↓
【材料】
あさり・・・400g
ごぼう・・・100g
油揚げ・・・1/4枚
刻みネギ・・・適量
粉山椒・・・少々
赤味噌・・・30~35g
水・・・500cc
粉カツオ節・・・小さじ1と1/2杯
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