【貝毒で144人死亡…】
健幸料理家・健酵アドバイザー 佐藤周生です。
今回は、「ホタテ貝で作る簡単!”塩”野菜炒め」を伝授します。
貝が好きな方っていらっしゃると思いますが、ホタテ貝も美味しい貝類の1つ。
「ホタテは美味しい!」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
殻ごと網の上にのせて焼く、しょう油焼きやバター焼きは最高にうまいですよね。
私は、ホタテ貝を”美味しい料理に仕上げる側”の仕事を23年もやってましたので、その美味しさは十分過ぎるほど分かります。
ただ、なんでもメリットがあればデメリットがある…
ホタテ貝に限らないのですが、貝類は稀に「貝毒(かいどく)」を含んでいる場合があるのですね。
貝毒は種類があり、貝たちが海中で発生した有害プランクトンを食べることで毒として蓄積してされてしまうと。
特にホタテ貝やアサリなど二枚貝に含む。
その貝毒の1つ「麻痺性貝毒」の発症で起こる症状では、顔面・舌・唇などが痺れて、その部位が正常に動かなくなるという麻痺が起こります。
加熱しても無毒化できない厄介な毒。
貝毒の種類によって、大量に摂取した場合は、死に至ることも…
例えば、
1942年3月、静岡県・浜名湖のアサリやカキを食べたことで起きた「浜名湖アサリ貝毒事件」では144名の方が死亡…
「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」の2つが原因だったと言われてます。
貝毒は有害プランクトンが発生している時(特に春頃)に発症するようで、現在は全国の水産担当局が海水中プランクトンの検査を行い、安全を確認しています。
なので、近年では貝毒の心配はほとんどないのですが、
ただ、ホタテ貝など貝類は美味しいというメリットがある反面、時に貝毒で猛威を振るうデメリットも持ち合わせているということは、知識として持っておいたほうがいいと思います。
どんな食べ物でもメリット・デメリットがありますからね。
という話をしておいて、おすすめしにくいですが(笑)、
今回は、パパっと簡単におかずができる、
『ホタテの塩野菜炒め』
定番の野菜炒めに使うキャベツ・玉ねぎ・人参と「ホタテ」を炒め、
「塩だれ」で絡めるだけ!
塩味はしょう油や味噌系の味付けだと感じにくい、ホタテの甘みを強く感じる…
なので、
豚肉の野菜炒めとは違う「海鮮野菜炒め」の美味しさを楽しんで頂けます。
私、晩めしのおかずで試作したのですが、母親がまず手を付けまして、
初めの一言が「ホタテ、甘いね」でした…
シンプルな味付けは食材が本来持つ「味」を感じることができます。
レシピをご覧下さい!
↓↓
【材料】 | 分量 | 備考 |
ホタテ(ゆで)(小) | 100g(10~11コ) | |
キャベツ | 1/8コ(100g) | |
玉ねぎ(小) | 小1/2コ(50g) | |
しめじ(小) | 1/4P(50g) | |
人参(小) | 1/5本(20g) | |
青のり | 少量 | |
油 | 小さじ2杯 | |
酒 | 大さじ1杯 | |
★塩だれ | 大さじ1杯強 |
↓↓↓
1、野菜を切ります。
キャベツ(1/8コ)は芯を切り落とし、3cm角に切ります。
2、玉ねぎ(1/2コ)は5mm幅で切ります。
3、しめじ(1/4P)は、ばらしておきます。
※大きい場合は2~4等分に割く。
4、人参(20g)は、薄い輪切りにした後、2mm幅で刻みます(千切り)
5、ホタテは軽くすすいで水気を切っておきます。
6、フライパンを中心にかけ、油(小2)を入れて30秒ほど熱したら、
「玉ねぎと人参」を入れて1分炒めます。(中火)
7、1分後、ホタテを入れ、酒(大1)をふり、2分炒めます。(中火)
8、2分後、キャベツ、しめじを加えて3分炒めます。(中火)
9、キャベツが少しやわらかくなったら、
「塩だれ」(大1杯強)を加えて絡めます。
全体に絡まったら出来上がり。火を止めます。
10、平皿に小高く盛ります。
11、青のりをふって完成です。
塩だれのシンプルな味付けで、ホタテの甘みを強く感じて肉の野菜炒めとはまた違った美味しさを堪能して頂けます。
是非、作ってみて下さい!
この記事へのコメントはありません。