【血液を元気にしくれる「茄子」のスゴさ】
健幸料理家・健酵アドバイザー 佐藤周生です。
今回は、「栄養素タップリ!茄子と豆乳で簡単にできる一品」を伝授します。
茄子といえば黒い皮が特徴的ですが、
この中の成分が「ナスニン」「ヒアチン」といったポリフェノール。
私たちが「エグイ!」「苦い!」と感じるもの。
要するに調理中に出てくる”アク”なのですが、
ご存じの通り、この成分は私たちが健康に生きるために欠かせない成分です。
大まかには「抗酸化作用」。
体内に発生する活性酸素を抑制したり、コレステロール値を下げて動脈硬化を防いでくれたりなど。
漢方的にも茄子は「血」に関する病気の治療に使われ、血流を改善するなど活血効果がある「理血類(りけつるい)」という食物に属するそうです。
そう考えると、身近な茄子がすごい野菜に感じてきますよね。
なので、茄子の皮はしっかり食べたほうがいいのですね。
(茄子に限らず、本来野菜・果物は皮ごと食べたほうがいい…でも農薬が気になる場合も…)
焼き茄子なんかにしちゃうと皮をむいてしまうので、皮付きのまま食べる料理が正解…
と言いながら、
私も皮を剥いて使う茄子料理のレシピを載せているので、自分で「なんて勿体ないことをするんだ!」とツッコミたくなります(笑)。
(皮を剥くとエグミが減り、翡翠色(半透明の緑色)に仕上がって料理として「色(見た目)と味」が良くなります)
それと、そのエグミ…「ポリフェノール」は水に溶け出やすい…
特に切って断面があらわになると。
ですから、”切った後は”水に浸けて洗わないほうがいい。(切る前にきれいに洗って下さい)
エグミは残りますが、「栄養素が摂れる」という点では、切ったらそのまま使うほうがいいわけです。
ということで、
今回はそんな茄子の皮を残したまま、洗わず使う一品!
『茄子の胡麻豆乳煮込み』
茄子を輪切りにして油を絡め、フライパンで焼いて胡麻と豆乳を合わせた煮汁で煮込むだけ…
複雑な味付けもしません。淡口しょう油とみりんのみ。
豆乳独特の甘味を生かしています。
茄子のとろけるやわらか食感、胡麻豆乳の濃厚な風味がマッチする、おかずにも、酒の肴にもなってくれます。
何より「ポリフェノール」たっぷり!の秋料理です。
ポリフェノールは比較的、加熱には強く8割は残りますのでご安心を。
今回のレシピちょっと多めの2~3人前になっているのですが、試作の際、私一人で誰も試食してくれる人がおらず、全部自分で試食しました。
そんな一人でもペロッと食べてしまえる味を楽しんで頂きたい。
レシピ、見て下さい!
↓↓
【材料】(2~3人前) | 分量 | 備考 |
長茄子(大) | 2本(300g) | |
青ネギ | 1/2本 | |
胡麻油 | 大さじ3杯(45cc) |
【煮汁】 | 分量 | 備考 |
豆乳 | 150cc | 濃厚タイプ(できれば) |
すり胡麻 | 大さじ3杯 | |
淡口しょう油 | 小さじ1杯 | |
みりん | 小さじ1/2杯 |
1、茄子を切ります。
上部は4cmほどの長さで斜めに切り、縦半分に切ります。
2、皮目に2mm間隔で切り込みを入れます。
3、中央部分は6mm幅で輪切り(斜め)にします。
※下部(左端)は4cm残す。
4、下部(左端)も縦半分に切り、皮目に切り込みを入れます。
5、切った茄子をボウル(フライパンでもOK)に入れ、胡麻油(大3)を加えます。
6、全体に胡麻油を絡めます。
(※ナイロン手袋使用。なければゴムベラなどで。)
7、フライパン(まだ火を付けない)に茄子を並べます。(上部・下部は皮を下に)
火を付け弱火にして片面4分づつ焼きます。
8、茄子を焼いている間に青ネギ(1/2本)を切ります。
4cmの長さになるよう斜めに極細に切ります。
パパっとすすぎ洗いして(少し洗えていればOK)、水気を切ります。
※この切り方のネギを「かもじネギ」といいます。
白髪ネギのようになります。
9、4分焼いたら、返して反対面も4分焼きます。(弱火)
10、反対面も4分焼いたら一度火を止めます。(すぐ煮詰まってしまうため)
豆乳(150cc)を加えます。
11、淡口しょう油(小1)、みりん(小1/2)も加えます。
12、すり胡麻(大3)を加え、中火にかけます。
13、フライパンをゆすって、調味料を全体に馴染ませます。
14、煮汁が半分になるまで煮詰め、とろみが出たら出来上がり!
火を止めます。
15、少し深さのある器に重ねて盛ります。
16、煮汁を全部かけ(ゴムベラを使う)、「かもじネギ」をのせて完成です!
やわらかい茄子の食感を感じなら、胡麻豆乳の濃厚な風味が口いっぱいに広がる…
優しい味わいを楽しんで頂けます。
是非、作ってみて下さい。
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