酢の物苦手ですか?それならこれがおすすめです!
佐藤 周生です。
今回は、「旬のアジを使ってさっぱりで食べられる魚料理」を伝授します。
酢の物の基本の合わせ酢というと二杯酢と三杯酢。
料理の基本がわかっていらっしゃる方なら言わずともこの2つ違いが分かると思います。
二杯酢は、酢と醤油。
三杯酢は、二杯酢に甘みを付けたもの。
これにだしを加えて酸味を調節することもあります。
で、酢の物の多くに使われるのは、甘みのある三杯酢。
この合わせ酢の味に慣れているとおそらく甘みのない二杯酢にはちょっと違和感を感じるかもしれません。
酸味がダイレクトに感じますから。
ですが、 二杯酢も基本の合わせ酢の1つ。存在する意味があるわけです。
実は、二杯酢に合う食材がちゃんとある…
それが魚類。
実際、和食では付きだしとかお通しで提供する酢の物系の魚料理には、二杯酢を使います。
そのほうが美味しいからです。
例えば、サンマの塩焼きにレモンを搾ってかけて食べると美味しいですよね。
あれは魚の脂分を酢の酢酸が打ち消してくれるため。
強過ぎず、弱す過ぎず、程よい”脂分”を感じてそれで美味しくなるのですね。
二杯酢もこれとだいたい同じ。
甘みが入るとひつこく感じる料理もある。(例外もあります)
なので、魚料理に酢を使う場合、甘み加えなかったり、甘みを少なくすると美味しくできる。
そこで、今回のおすすめ料理がこれ、
「鯵のフライパン焼きレモン胡麻酢かけ」
アジをフライパンで焼いて、レモンと胡麻をたっぷり使った合わせ酢をかける…
シンプル調理で夏向けのさっぱり美味しく食べられる魚の一品です。
レモンを使うのでかなり酸味が効いています。
ですので、ちょっとだけみりんを加えて感じるか、感じないか分からないくらいの甘みを加えています。
これで、アジにピッタリ合う合わせ酢に。
この「レモン胡麻酢」だけ味見すると結構酸っぱいのですが、アジと一緒に食べると丁度いい塩梅に感じます。
「今日はさっぱりの酒のアテが欲しいな」
というときにほんとにおすすめです…
私の実家もみんな盆休み。
酢の物が苦手な親父に、
「鯵のフライパン焼きレモン胡麻酢かけ」
を食べてもらったのですが、ペロッと一皿全部食べてましたね。
酢の物苦手な方にも「美味しい!」と感じさせる二杯酢ベースの、
「レモン胡麻酢」を覚えてみて下さい。
↓↓
【材料】(1人前)
アジ(三枚おろし) …1尾分
(無い場合は魚屋さん(スーパー)でおろして貰って下さい)
南瓜…50g(2枚)
オクラ…2本
油…小さじ2杯
つぶ胡麻…少々
【レモン胡麻酢】
レモン搾り汁…1個分(大さじ2杯)
白すり胡麻…大さじ2杯
みりん…大さじ1杯半
塩…2つまみ
淡口醤油…小さじ1/2杯
胡麻油…大さじ1杯
一味…少々
1、アジは、できれば骨を抜いておきます。両面に軽く塩とコショウをふって
下味を付けます。(このまま15~20分)
2、オクラは、上下のヘタを切り落とし角の部分を剥き取ります。
塩を少しまぶしてすり込んでおきます。
3、南瓜(1/4ブロック)を4mm幅で切り、2等分にします。
4、鍋で多めの湯を沸かし、塩を入れて完全に沸騰したところにオクラを入れて
2分茹でます。
少し軟らかくなったら、氷水に落とし冷ましておきます。
5、塩コショウしたアジに小麦粉または米粉をまぶします。
フライパンを強火熱し、油(小さじ2)を入れます。40秒ほど熱したら弱火に
して南瓜、アジ(皮を下)を入れて焼きます。(3分)
6、焼いている間に「レモン胡麻酢」を作ります。
ボウルにレモン搾り汁(大さじ2)、白すり胡麻(大さじ2)、みりん(大さじ1杯半) 塩(2つまみ)淡口醤油(小さじ1/2杯)、胡麻油(大さじ1)、一味(少々)を入れます。
7、よく混ぜておきます。
8、3分ほど焼いたら裏返して反対面も3分焼きます。ここでオクラも加えて焼き
ます。(オクラは転がしながら焼く)
9、焼けたら平皿に盛ります。
アジは重ねて、その横に南瓜、オクラを添えます。
10、レモン胡麻酢を たっぷり かけて、つぶ胡麻も散らして完成です。
アジと野菜を焼いて、レモン胡麻酢をかけるだけ。
簡単にできます。
酸味が効いてさっぱりで食べることができます。
是非、作ってみて下さい。
実は酸っぱい物、苦手なんです。でも柑橘類の酸っぱさって大丈夫なんですよね。酢と違って、リモネンが含まれているからでしょうか?これなら食べられそうです。(何か柑橘類を育てたいと思ってまして、候補があり過ぎて悩んでます‥やはり最初の1本はレモンは妥当かな)