これ知って下さい…「走りと旬と名残り」
佐藤 周生です。
食通の方なら知っているかもしれませんが…
季節感のある食材の使い方・楽しみ方として和食には、「走り」「旬」「名残り」というものがあります。
「走り」というのは、初物。出始めの時期の物、先取り感を楽しむわけです。
で、「旬」は、その食材の一番美味しい時期。旬を楽しむ。
旬の時に旬のものを食べていないのは、なんとなく勿体ないというか、残念な感じがします。
最後「名残り」は、旬の終わり。「最後にもう一回味わいましょう」という楽しみ方。
例えば、鰹(かつお)なら、「走り」は”初カツオ”。
春先にお目見えするカツオは、脂分が少なくさっぱりで楽しめます。
「旬」の夏は、程よく脂がのり”たたき”でも”造り(刺身)”でも何にしても楽しめます。
最後の「名残り」は、カツオは秋頃になると戻りカツオといって、脂がたっぷりのる。
秋のカツオは「刺身」で食べるのが一番美味しく、最後を楽しむ「名残りカツオ」となります。
で、今回おすすめする料理では「ゴーヤー」を使うのですが、
(ゴーヤではなく「ゴーヤー」が正しいそうです。沖縄の方から教わりました)
ゴーヤーは、年中変化はなく、カツオみたいに時期によって脂がのるわけでもなく、初夏から初秋まで美味しく食べられます。
が、冬に近づくにつれ、スーパーでも野菜コーナーに並ばなくなるので
夏も終わり、旬の最後の秋に「苦味」を楽しむという意味で「名残りゴーヤー」ということでおすすめすることにしました。
(※年中、置いてあるスーパーもありますが…)
で、今回の料理…
「名残りゴーヤの豚キムチ炒め」は、ちょっとピリ辛の簡単な炒め物。
「豚キムチ炒め」という料理がありますが、あれにゴーヤーを加えた一品。
豚の旨味とキムチの辛味でゴーヤーの苦味が抑えられ、食べやすくなります。
もし、あなたが「ゴーヤーの苦みが苦手」という場合でも一度挑戦してみて頂きたい…
「豚キムチ炒め」 に加えるゴーヤーなら強い苦みが和らいで感じます。
パパっと炒めるだけ、簡単です。
店の「まかない」でも八百屋からサービスで貰ったゴーヤーで作って、食べことがありましたが、
意外とごはんが進むおかずになりましたね。
レシピ、見て下さい!
↓↓
【材料】 (1人前)
ゴーヤ…100g(中1/2)
玉ねぎ…50g(1/4個)
生ニンニク…1片
豚ロース肉…100g(細切れ、バラ肉などでもOK)
白才キムチ…50g
サラダ油…大さじ1(15cc)
塩・胡椒…少々
炒めすぎないのが、”コツ”です。
野菜がベタッとならず、適度な歯ごたえが残って美味いです。
是非、作ってみて下さい。
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