練り天と冬野菜の煮物

根菜をささっと茹でて、練り物天を加え、あっさり煮汁で焚くだけ!練り物天のコクが根菜に滲みて美味しいです!

「強火って具体的にどのくらい?」

佐藤 周生です。

『火加減を熟知して、加熱調理レベルを上げる方法』

を暴露します。

よく、レシピ本、レシピサイトでは、

「中火で焼く」「弱火で煮込こむ」「強火で茹でる」

といった表現で火加減が説明されています。

が、実際、

「強火ってフライパンはどんな状態?」
「中火って煮汁がどうなった状態?」
「弱火の具体的な火力は?」

と疑問に思ったことや

「中火?と言われても、どのくらいか分からん!」

とイライラしたことがあったかもしれません。

しかし、「強火・中火・弱火」の状態を丸暗記しておけば、

「強火か。それじゃこのくらいだな。」

とか

「弱火で煮込む・・・これで20分焚けばいいんだな」

と火加減に対して疑問を抱くことなく料理がスムーズに作れます。

そして、火加減を思い通りに操れるようになり、あなたの調理レベルはUPします。

今回は、『強火~中火』について、具体的な状態を説明します。

私の20年経験から導き出した概念も加えて伝授します。

まず『強火』、コンロの炎は、確実に鍋底にあたっている状態。

どんなタイプのコンロを使用しているかで変わりますが、炎を調節する「つま」が最大の「強」を指している状態ですね。

例えば、「強火の時のお湯の状態」

何かの料理で野菜を茹でるとします。

この際、鍋に水(湯)を入れ、沸騰させますよね?

強火のお湯の状態は、沸騰の泡が最大の状態。お湯がグラグラと煮えたぎっている状態です。

ここが強火の最大。

では、どこから中火なのか?

これは、調節の「つま」をすこ~し「弱」側に動かして、沸騰の泡が小さくなって、ぐらぐらした状態が少し静かになるところから「中火」・・・

その状態になる直前までが「強火」だと思って下さい。

沸騰の泡が「ちょっと弱くなった」と思ったら「中火」に突入したということ。

お湯なら泡の状態で判断できますが、フライパンなどでは料理経験が少ない場合、表面の状態で判断するのはちょっと難しい。(慣れると見た目で分かるようになります)

なので、フライパンの場合は、炎の大きさで判断します。

フライパンの底に炎がギリギリ当たっているところまで火力の「つま」を弱めた状態が『中火』なので、

その状態より強ければ「強火」になります。

強火と言っても、強火の強・中・弱があるわけですね。

いかがでしたでしょう?

言葉ではなかなか伝えにくいので、実践して頂くほうが一番理解できます。

「この状態が強火でここから中火だな」といつもより集中して火加減を調節してみて下さい。

早く火加減調節ができるようになります。

ということで、今回の料理は『強火』の状態を活用した「練り天と冬野菜の煮物」

これ、野菜を強火で茹でるのですね。

なぜなら、煮崩れしにくい野菜の場合は、最大の「強火」で茹でるほうが早くゆで上がる、

早くやわらかくなるからです。

『強火』の状態をしっかり、確認しながら作ってみて下さい。

それでは、作り方です!
↓↓

【材料】 (1人前)
いか天…2枚(200g)
(野菜天など練り物天ぷらなら何でもOK)
大根…1/5本(250g)
人参…小1本(100g)
たけのこ(水煮)…中1コ(200g)
しょうが(かたまり)…15g

【煮汁】
水…360cc
酒…大さじ2杯(30cc)
みりん… 大さじ4杯(60cc)
濃口しょう油… 大さじ2杯(30cc)
粉かつお節…小さじ2杯

1、大根、人参は、2cm大の乱切りにします。
2、たけのこも2cm大の乱切りにします。

中から白いものが出てくるので、ボウルに水を溜め、その中に入れて取り除きます。

(白いものは「チロシン」というたんぱく質の一種で食べても問題ないですが、煮汁が濁るので取り除きます)
3、いか天を6~8等分に切ります。

4cm角の大きさです。
4、大根、人参を茹でます。(「たけのこ」はあとから)

鍋に大根、人参、も加えて強火(最大)にかけます。
5、強火のまま、軟らかくなるまで茹でます。

※根菜など煮崩れしにくい野菜を茹でる時は、強火で茹でてOK。このほうが早くやわらかくなります。(目安は沸騰から10分)
6、人参につまようじ(串)を刺して「すこ~し硬いかな]と思うところで「たけのこ」を加えます。
7、再度沸騰したら、茹で汁を捨てます。

具材が落ちないようにフライ返しなどで抑えながら茹でで汁捨てて下さい。

※「たけのこ」から酸味(保存料)が出てくるので、茹で汁は使いません。
8、煮汁を合わせます。

水(360cc)、みりん(大4)、酒・濃口しょう油(各大2)、 粉かつお節(小2)を入れます。

9、いか天、しょうがスライスも加えて強火(最大)で沸かします。
10、沸騰したら「中火の強」にしてアクをすくい取り(2~3回)、ここから10分煮込みます。

10分後、弱火の弱(最小)に弱め、さらに5分焚いたら出来上がり!
11、器に小高く盛って、煮汁をかけて完成です!

さらに美味しく食べるには、一日冷蔵庫で寝かせてください。

味が芯までしみ込んで、「うん!旨い!」と一声でます。

タッパなどに移し変えて完全冷めたら冷蔵庫で保存してください。

冷蔵庫のスペースに余裕があるなら鍋ごと入れてもいいです。(ふた、またはラップをして下さい)

タッパに移し変える手間がはぶけます。

食べる時は温めて食べて下さい。

是非、作ってみて下さい。

年越し過ぎたそば。 オクラ山芋とろろかけ 柚香、和そば

こっくり手羽元の 味噌照り煮、ゆで卵添え

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