間違いなく最高の酒のアテ!
佐藤です。
今回も「田楽みそ」を使って作れる
味噌料理を伝授します。
第2弾は、「鶏もも肉の土手焼き風」
”土手焼き”とは、鍋の縁にみそを
土手のように塗り上げて、具材とだし
を加えて煮込むのが本来の料理。
元々大阪の郷土料理で、鍋ではなく
鉄板で作っていたので「土手”焼き”」
という名が付いたようです。
今は「土手焼き」の名で「味噌で煮込
む料理」として通りますね。
その「土手焼き」も「田楽みそ」で
作れます。
仕込んでくれましたか?田楽みそ…
なんのこと?と思った方は、記事の
最後をみて下さいね。
で、「鶏もも肉の土手焼き風」
は名前の通りで鶏のもも肉を使って
土手焼きにします。
定番は「牛すじ肉」。
ですが、これちょっと煮込んだくらい
では硬いまま。食べれたもんじゃない。
最低3時間は茹でて軟らかくしなければ
なりません。
圧力鍋を使っても適度な柔らかさに
なるまで、20~30分かかる。
煮込み時間など合わせると約1時間…
なので、こんな手間のかかる下準備は
したくないですよね?
忙しく、簡単に料理したいズボラな
あなたには向かない…
そこで、
軟らかい「鶏のもも肉」を使用。
これなら、鍋に鶏肉とコンニャク、
水と田楽みそを加えて煮込むだけ。
15~20分で作れます。
かつおだしも必要ありません。
鶏肉から旨味が出て水がチキンスープ
になってくれます。
塩酸で作った物質と塩がタップリと
入った「だしの素」を無理して入れ
なくても美味しくなるのです。
塩のせいでおかしな味になりかねない…
(塩酸で作った物質は美味しくして
くれるかも…(笑))
職人だけが知る秘密の風味付けで最高
に美味しくなっている「田楽みそ」を
入れて作るわけですから、煮込むだけ
で勝手に旨い「土手焼き」になります。
濃厚な味噌の風味と鶏肉の旨味…
刻んだネギと一味や七味を加えれば、
鶏肉の臭みも抑えられて食べやすく
なり、
間違いなく最高の「酒のアテ」に
なってくれますよ。
で、
「たれ餡ドレッシング重宝リスト50」
の「田楽みそレシピ」は完成状態で
100g強。
これだと料理によっては1回で使い
きってしまうこともあるので、
2倍~3倍の量を仕込んでおくことを
おすすめします。
「佐藤さん、先に言ってくれよ!」と
いわれそうですが…
何度も作ってレシピを見ずに作れる
ようになって頂きたいです。
かなり自慢できますよ。
「田楽みそなんか余裕で作れるよ」
という感じで…
私、痛風の再発が怖くて、ウイスキー
小さじ1杯の極薄ハイボールを片手に
「鶏の土手焼き」を堪能。
最高の酒のアテのおかげで極薄ハイ
ボールでも最高の晩酌になりました…
レシピみて作ってみて下さい。
(3~4人前なので3日間の酒のアテに
なります、もちろん日持ちします!)
↓↓
【材料】(3~4人前)
鶏もも肉…1枚(300g)
こんにゃく…1/2枚(100g)
刻みネギ…適量
一味or七味…少々
【煮汁】
水…400cc
酒…大さじ2杯(30cc)
みりん…大さじ3杯(30cc)
田楽みそ…100g
合わせ味噌…30g
(味噌汁でお使いの味噌でOK)
1、こんにゃくは、まな板に叩きつけます(軟らかくなる)。直接叩いてもOK
2、縦長に4等分して、1cm幅の角切りにします。
3、鍋に入れて、かぶる量の水も加えて茹でます。(石灰抜きの作業)
4、沸騰して3分茹でたら(中火)ザルにあけます。このままおいて自然に
冷まします。(水で冷まさず「丘上げ」した方が石灰が抜けます)
5、鶏肉は縦4等分に切ります(繊維に添って)
6、2.5cm幅で切り、こんにゃくより大きめの角切りにします。(加熱する
とかなり縮むので)
7、鍋に水400ccと鶏肉を入れて強火にかけます。
8、沸騰したら中火にします。アクと脂をすくい取ります。(アクは延々と
出るのである程度[5~6回]取ればOK)
9、こんにゃくを入れて、酒(大さじ2)とみりん(大さじ3)を加えます
10、味噌(田楽みそ100g、合わせ味噌30g)を加えます。
11、火加減を”強火の弱”(炎が横からはみ出てない火力)にして、
このまま15分焚きます。
12、途中内回りに付いた味噌をゴムベラなどで煮汁に押し込みながら焚きます。
(焦げ付き防止)
13、15分後、煮汁が煮詰まりドロッとなるくらいの濃度が出たら
出来上がり。火を止めます。
(濃度が薄いようなら弱火であと5分煮詰めて下さい)
14、小鉢型の器に小高く盛って、刻みねぎ、一味or七味をふって完成です!
煮詰め過ぎると味噌辛いので、濃度が出たところで味見して「そこそこ
濃いな」と思うところで止めて下さい。
「田楽みそ」まだ作って無いという場合は、
多めに作っておいて下さい。
そして、「土手焼き」に挑戦して下さい。
「田楽みそ」については、
以下の記事をご覧になって下さい。
田楽料理を教えて戴き有り難うございます。何種類か作りましたが、カミさんもとっても気に入り、私もお酒の量は少し増えましたが、料理を勉強しようという気になった自分を褒めております。勿論佐藤先生の料理教室に辿り着けたからなのですが、料理の楽しさが初めて実感できました。
この田楽みそは今まで自己流でやっていた料理とは全く違って本当に美味しいと思いました。有り難うございました。