演出で美味しさが倍増する”お皿”
佐藤 周生です。
今回は、私が居酒屋に勤めていた時に、大人気だった、
「焼いてタレ絡めるだけ」の一品を伝授します。
大阪で最後に勤めたお店は、"料理を早く出す!"がモットー。
ゆったりした雰囲気で料理もじっくり味わうようなお店は別として、多くの飲食店でクレームとなるワースト1位は、
「料理が出てくるのが遅い」
なのです。
みんな腹をすかしてお店に来てくれるわけですから、料理が出てくるのが遅かったら、そりゃ文句も言いたくなる。
料理だけじゃなく、飲み物もですね。
店全体として"対応が遅い"というのは、致命傷にもなりかねない…
ですから、私が勤めた店のオーナー、これを第一に考えていた方なので、とにかく料理・飲み物は、「早く出せ!」でした。
それに対応できるよう、料理もシンプルな一品が多い。
あまり手の込んだ料理は、メニューにありませんでした。
例えば、刺身の盛り合わせ。
これ、魚を切って盛るだけなので、すぐ作れるイメージがあると思います。
メニューとしても手は込んでいない。
ですが、必ず二人がかりで作る…
なぜか?
この店では豪華な盛り付けが売りでしたし、刺身盛りというのは、丁寧に盛るので意外と時間がかかるからです。
ですが、全ての料理が”二人がかり”というわけにはいかない…
加熱する料理などは、実際に速く動いて、ひとりで作るしかない。
そんな高速料理の1つが、
「鶏もも肉の鉄板焼き」
1口サイズに切った鶏のもも肉を油で揚げて8割熱を通し、さらにフライパンでパパッと炒めて、特製にんにくダレを絡める。
激熱に熱した鉄板皿にもやしのせ、そこに素早く盛る。
すると、じゅゥゥゥ〜!という音と共にタレが煮詰まって煙がもぁぁ〜っと上がる。
この状態のまま、お客さんの席に運ぶと初来店のお客さんなら100%間違いなく、
「おぉ〜!スゲぇうまそう!」と感動してくれます。
こんな感じで演出効果が抜群なので、鉄板料理はリピーターが多く、大量のオーダーが入ってコンロが鉄板皿で埋め尽くされます…
とにかく人気No.1の料理でした。
「鶏もも肉の鉄板焼き(ガーリック醤油焼き)」は、作り始めてだいたい4分くらいで完成させます。
といっても、オーダーが大量に通っていれば、そんな短時間で出せませんが…
これ、家庭で作っても1〜2人前なら5〜6分でできると思います。
鶏肉に早く熱を通すには、油で揚げると早いのですが、家庭ではかえって手間…
なので、フライパンだけで炒めればOK。
簡単に出来ます。
できれば、盛り付けは鉄板皿にして頂きたい…
最近は、100円ショップで小サイズの鉄板皿なら300円くらいであります。
炒める料理などは、この鉄板皿を熱して盛ることで、豪華に見えますし、ちょっとした演出にもなって、見た目から美味しさが倍増します。
他にも長芋のとろろ焼きや餃子なら鉄板皿で焼いて、そのまま食べられる。
定番のステーキやハンバーグの鉄板皿になるのは当たり前…グラタン皿にもなりますよ。
もし、ない場合は是非この機会に買って、
「鶏もも肉のガーリック醤油焼き」を盛って
「じゅゥゥゥ〜!」という音と共に最高に美味しく味わって頂きたいです。
レシピを見て下さい。
↓↓
【材料】(1~2人前)
鶏もも肉…1枚(250g)
もやし…1/2袋
にんにく(大)…1片
バター…5g
油…小さじ1杯(5cc)
【にんにくダレ】
酒…小さじ2杯(10cc)
みりん…小さじ2杯(10cc)
濃口醤油…大さじ1杯+小さじ1杯(20cc)
鉄板皿に「鶏もも肉のガーリック醤油焼き」を盛ると、タレが煮詰まり、にんにくと醤油のブワッと香ってきます。
この香りで食欲はMAXを迎えるでしょう。
ビールを一口飲んだら、すぐに食べて下さい、幸せ感もMAXになります!
是非、作ってみて下さい。
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