砂糖なしの体に易しい煮物
佐藤です。
今回は、
「砂糖なしで美味しくできる、高野豆腐の煮物」を伝授します。
最近は健康思考の方が多く、砂糖の弊害についても知っている方が増えています。
砂糖は本来、ミネラルやビタミンなどを含んでいるのですが、”白砂糖”は精製されることによってそれらがなくなっている状態。
ですので、構造が単純になって体で吸収されやすくなります。
すると血糖値がバン!と上がってそれを必死で下げようと膵臓さんがインスリンを出してがんばるわけです。
膵臓さんにすごい負担がかかる。
で、その繰り返しで疲労しきった膵臓さんは、インスリンを出す量が減ったり、インスリン自体の効き目がなくなっていきます。
すると、血糖値が下げられなくなって最終的にはみんなが避けたいと思っている「糖尿病」に到達してしまうわけです。
糖尿病予備軍は950万人いる、なんてこともいわれてます。
これは、砂糖に限ったことではないです、加工された「糖」はほとんど当てはまる。
炭水化物の摂取量自体が多くてもなりえますね。
で、他にも砂糖の弊害はたくさんあるのですが、もう1つ挙げるとすると精製の際に使われているのは、
「苛性ソーダ」
はっきりいって”劇薬”です。
これを国が認めているから恐ろしい…
そういった情報が溢れ「砂糖」を避けたいと思っている方は増えてます。
なので、私も最近は出来るだけ砂糖を使わないレシピを考案するようにしています。
中には砂糖で作ったほうが上手くいく料理もあるので、バランスよく使っていけばいいかなと思ってます。
で、おすすめの料理はこれ!
「高野豆腐のゆず煮」
高野豆腐は、甘く焚くのが基本なので砂糖をたくさん使います。
中途半端な甘さだと美味しくない。
が、私が伝授する「高野豆腐のゆず煮」は砂糖なし。
全く使いません。
甘味はみりんで付けます。
みりんは砂糖に比べ、血糖値の上昇がかなり緩やかです。
これを分かりやすく伝えるために「GI値」という血糖値が上がるスピードを数字で表したものがあるのですが、
「砂糖」は、109。
「みりん」はたったの15、なんですね。
ちなみに「白ごはん」は81、「食パン」は91です。
いかに砂糖の血糖値上昇スピードが早いかお分かりいただけると思います。
みりんならたくさん入れてもある程度安心ということです。
で、高野豆腐を作る時、手間がかかるイメージがあると思いますが、そうでもないのですね。
全く手間なしというわけではないですが下準備の作業自体は15分程度。
湯で軟らかくもどして洗って切る。
後は煮汁を合わせて焚くだけ、ほぼほったらかしにできます。
「ひじきの煮物」などは付きっきりになるので、それらに比べたら楽なのですね。
で、高野豆腐を作る時に大事なポイント。
水を含ませてしぼると、濁った水分が出てきます。
この濁った水分を出しきるために軟らかくもどした後、洗います。
理由は、煮汁が濁るのを防ぐため。
煮汁が濁ると味も濁るのですね。
不味くなる。
他の理由としては、高野豆腐は昔、真冬の屋外で豆腐を乾燥させ凍らせて作っていたので、ホコリなどが付いてます。
(今でもそのように作っている地域があるかもしれません)
それを落とす為に洗っていたのでその名残が今でもあるみたいですね。
あとは、添加物を含むタイプもあるのでそれを洗い流すため。
洗い流せているのかどうかはちょっと疑問ですが…
とにかく、大事なポイントは「洗う」ということですね。
私は大衆割烹のお店で働いている時、煮物担当でした。
テイクアウトの弁当用に煮物を毎日作っていたのですが、高野豆腐も定期的に焚いてました。
これがお客さんに好評で、
「今日は高野豆腐入ってないの?」
と残念がる方もいましたね。
では、そのときに作っていた高野豆腐と同じレシピを
砂糖なしにアレンジして伝授します!
↓↓↓
【材料】
高野豆腐…5枚
柚子の皮…適量
出し昆布…5cm角に切ったもの一枚
《煮汁》
割合【出汁10:酒1:みりん1】+塩+砂糖+淡口醤油
(※基本的な割合は上記になりますが、このレシピでは砂糖を使わないのでその分”みりん”を増やしてます)
水…500cc
粉カツオ節…小さじ1杯
みりん…250cc
酒…50cc
淡口醤油…小さじ1杯
塩…4~5g
高野豆腐を用意して、是非作ってみて下さい。
作り置きも可能ですので、お弁当に加えるなど常備菜として多めに作っておいても良いと思います。
3~4日は持ちます。
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