魚の”パサパサ”をごまかす方法
これ、”失敗”料理なのです…
今回は、
「焼き過ぎた魚を野菜でカバーする方法」を伝授します。
佐藤 周生です。
実は、今回の料理は失敗作。
私も人間なので、稀に失敗することもあります。
常に100%の料理ができるわけではないです。
後でレシピを見て頂ければ分かりますが、魚を焼きすぎました…
少し、言い訳すると…
レシピ作成中(撮影中)は、いろんな作業を同時進行することがあります。
1つだけ何かをやることはないです最低でも2つの作業。
「これやりながら、他に何かできないか?」
という思考のクセが付いているので、たまに調子にのって4つの作業を同時に行なったりします。
フライパンで何か焼きながら、
横で常に混ぜ続けるような煮物をしながら
そのまた横で野菜を茹でながら、
それぞれ工程を「写真撮影」
みたいな…
こんな事をやっているので、たまに焼きすぎたり、煮すぎたりします。
ただ、同時進行するほうが効率的だったりします。
1時間の作業が30分で終わることも。
それはそれとして、失敗したという事実は変わりません…
そんな時の料理改善法というものがあります。
それは…
今回の料理は、
「ぶりとキノコのバターしょう油ステーキ」
ブリをフライパンでジュ~と焼いて、キノコも炒め、塩、コショウ、バターとしょう油で味付け。
フライパンで簡単!ちょいコッテリのおかず一品です。
このブリを焼き過ぎたわけですね。
今回、私が使ったブリの切り身は、自分で、天然のブリを丸ごと1本捌いて、切り身にしたもの。
1人前、ボリュームがあるようにしたかったので、大きく分厚い切り身にしたのですね。
一切れの厚みは約2cmで120gほど。
スーパーのぶり切り身の約1.5倍。
食べ応えがあります。
が、これが裏目にでました。
分厚いとそれだけ中まで熱を通すのに時間がかかります。
火加減と焼き時間を間違うと表面は焦げたような焼色になり、身の食感もパサパサに。
食べ応えがある分、焼き加減が少し難しくなるのですね。
で、
「もし焼き過ぎてしまった時に何とかごまかせる方法がないのか?」
ということになりますが、これがあるのです。
それは、「野菜でしっとり感を与える」…どいういうことか?
焼き過ぎた魚に炒めた野菜を合わせてあげる(トッピングする)と野菜の”しっとりさ”で魚のパサパサ感が和らぎます。
パサパサ魚と炒めた野菜と同時に口に含むことで嫌な食感が少しましになるのですね。
今回の料理、ほんとは「ブリの切り身」のみでステーキにするつもりでした。
が、焼き過ぎたので、急遽変更してしめじと玉ねぎを加えて違うレシピに仕上げたわけですね。
作り直せばいいのですが、あらためてブリを買いに行く時間がなかったので、あえて失敗料理の改善方法として紹介することにしました。
野菜でパサパサ食感を抑えられます。
さらい言えば、野菜の旨味や甘みも加わるので、魚だけで食べるより美味しく感じます。
私、お店のまかないで「やっちまった」と思ったら、もやしとか玉ねぎとかを炒めて、一緒に添えてました。
もちろん、お客さんに出す料理がもし失敗したら作り直します。
でも、お客さんの料理を作る時は気が張っているので失敗することはほとんどないのです…
野菜で、焼きすぎた魚のパサパサ感を100%消すことはできないですが、和らげることはできます。
そのまかないを食べるバイトの子たちには、
「ちょっと焼きすぎたわ」
と正直にいいましたが、その子たちは、
「えッ、そうなんですか?普通にうまいですよ」
といって食べてくれてました。
野菜のしっとり効果が出ていたからだと思います。
では、急遽変更した「ごまかしレシピ」を参考に野菜を添える魚ステーキをマスターして下さい。
↓↓
【材料】)(1人前)
ブリ切り身…100g
玉ねぎ…1/4コ(30g)
しめじ…1/8P
オリーブオイル…小さじ2杯
白ワイン…小さじ2杯
(日本酒でもOK)
バター…5g
濃口醤油…小さじ1/2
マヨネーズ…少々
刻みネギ…適量
塩…少々
フライパン1つでできる「魚ステーキ」です。
タイ、タラ、サケ、サワラ、サンマアジ、いわしなどでも応用できますので
是非、作ってみて下さい!
今回の方法はあくまで、”もしもの時”の方法…
基本的には失敗しない、「焼き過ぎ」ないようにして下さいね。
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