「失敗しない煮物とは?・・・」
佐藤 周生です。
今回は「蒸した食材の残りを煮物して日持ちさせる方法」を伝授します。
先日の単品食材のお手軽料理で伝授した「蒸し里芋」
これ、たくさん作り過ぎて全部は食べられず、残ることもあると思います。
実は蒸しただけの状態で冷蔵保存するとあまり日持ちしません。
長くて3日。
3日間続けて「蒸し里芋」食べるのもちょっと抵抗があると思いますし、冷たいので再度温めるのも面倒です。
(電子レンジ加熱は、いろいろ体に問題があるのでおすすめしません)
そこで!
残った蒸し里芋を日持ちさせ、なおかつ美味しく食べる方法があります。
それは「煮物にする」、です
これまで何度も伝授してきた「割合の煮汁」(黄金比率の煮汁)で簡単にできる、失敗しない煮物法。
煮物にして、煮汁に浸けた状態(タッパなどに入れて)で冷蔵保存すると日持ち期間がかなり延びます。
なぜ日持ちするようになるのかは、まだ研究中で今は明確にはわかりませんが、
おそらく調味料が入ることで腐敗を防ぎ、長持ちするのだと思われます。煮物の日持ち期間は、煮物の種類にもよりますが、私の経験では平均して最長7日間。
汚れた箸を煮汁につっこんだりすると菌が入って腐敗が早いのですが、ちゃんと清潔に保存すれば冷蔵庫で、薄味の煮物でも4~5日は日持ちします。
さらに「割合の煮汁で簡単にできる、失敗しない方法」は、同じ味のままで煮汁の量を調節できます。
その時、その人によって蒸し里芋の残り量(数)は変化しますよね?
残り量が変われば煮汁の量も変えなければなりませんが、「割合」で作る煮物の方法を使えば里芋の量(数)が変わっても安定した美味しい味付けが可能です。
味は美味しく安定させたまま、煮汁量を調節できるというわけです。
煮物は煮汁の「割合」と煮汁の全体量を間違えなければ大きく失敗することはないです。
あと、あなたが煮物をしながらテレビに夢中になり、煮物を作っていることを忘れて焦がしたりしなければ失敗はないです。
この「割合の煮汁」は私が実際、現役の時に使っていた方法です。
この方法で煮物を作ってお客さんに「旨い!」と言わせています。
残った蒸し里芋を日持ちさせ、美味しくする煮物の方法、レシピで詳しく説明します!
↓↓
【材料】
残った”蒸し里芋”
(やわらか蒸し里芋のレシピは⇒こちら)
《煮汁》
”出し汁12:酒1:みりん3:薄口醤油1”の割合
(薄味が好みなら出し汁を”14”にして下さい)
煮汁を「おたま」で1杯、2杯・・・と数えて鍋に入れる。
里芋の量によって”おたま”の大きさを変えたり、割合を半分に変えたりして”煮汁量”を調節します。
今回の場合は、蒸し里芋13個に対し、約30ccの「おたま」で計って丁度いいくらいでした。
(煮汁は残ったら捨てるので焚き上がった時、できるだけ少ない方が理想です。今回の場合ちょっとだけ多かったです)
100%ピッタリにあわせるのは難しいので”だいたい”でOKです。
ですが、「割合」だけは絶対に崩さないで下さい。
味のバランスが変わってしまいます。
煮物にして煮汁に浸けた状態で冷蔵保存すれば、3~4日日持ちします。(私の経験では最高1週間です)
煮物にすることは保存期間を増やす方法でもあります。
蒸し里芋が残ったら、是非”里芋の旨煮”にして食べて下さい。
サツマイモ、長いも、じゃが芋、かぼちゃ(これは瓜ですが・・・)など芋系なら、どれでも応用可能です。
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