”焼き”のベストタイムは…
佐藤です。
今回は、「酒の肴になるクジラのしょうが焼き(後編)」を伝授します。
前回のレシピでは…
クジラの赤身を縦5cm×横3cm×厚み5mmの大きさになるように切って、おろし生姜たっぷりの”秘密の生姜ダレ”に一晩漬け込む。
ここまで説明しました。
で、今回は『焼く』
フライパンでササっと焼いて食べるだけです。
で、前回もいいましたが、注意して頂きたいのは焼く時間…
焼きすぎると、硬くなるから”焼き過ぎない”ことが大事。
噛んでも噛んでも口にモゴモゴと残って最悪の食感になるので短時間で焼くのが”コツ”です。
焼き時間は、片面15秒~20秒。
これ以上焼くと硬くなる可能性”大”です。
両面とも15秒~20秒焼いて、「ちょっと中心が生かな」と思える程度の熱の通し加減。
「中心が生?大丈夫?」と思うでしょうが、ご心配無用。
余熱によって、食べるまでに熱は中心まで通ります。
厚みはたったの”5mm”の切り身ですから、余熱で十分熱が通ります。
厳密に言えば、「クジラのしょうが焼き」は余熱を利用して熱を通す焼き方…
”フライパンの焼き”で中心まで熱を通そうとすると熱が加わりすぎて硬くなるのですね。
クジラを焼く時、あなたに厳守して頂きたいことは…
・テレビは消して下さい。
・「よっしゃー!焼くぜ!」と気合を入れて下さい。
・焼き始めたら、集中して下さい。
・話しかけれられても無視して下さい。
・呪文を唱えて下さい。
そして…
「焼き時間、片面15秒~20秒」
これを一番厳守すること。
これさえ気をつけていれば、あなたは最高の味、最高の軟らかい食感で、「クジラのしょうが焼き」が食べられます。
私、お店で今までに百数十回は焼いてきたので、片面15秒~20秒が軟らかく食べられるベストの時間だと実感しています。
少し大きく切ってしまった切り身は”20秒”。
適度に切れた身は”15秒”です。
レシピで確認して、
頭に完全に焼くステップがイメージできたら焼き始めてください!
↓↓
【材料】(1人前)
クジラの赤身ブロック…100g
刻みネギ…少々
生姜(塊)…5g
付け合せサラダ…適量
油…小さじ1杯
(オリーブ油や無色胡麻油などを使って下さい)
《秘密の生姜ダレ》
酒…50cc(大さじ3杯と小さじ1杯)
濃口しょう油…25cc(大さじ1杯と小さじ2杯)
みりん…15cc(大さじ1杯)
おろし生姜…10g
とにかく「焼きすぎない」
「ちょっと中が生じゃない!?」
と思う程度で焼くのを止めて丁度いいくらいです。
「生は嫌だな、怖いな」
と感じると思いますが、
余熱によって食べるまでに熱は中心まで通りますので、
勇気をもって”片面15~20秒”を厳守して焼いてみて下さい。
レシピにならい焼いてみましたら、とてもおいしく感激でした!
漬け込みの一晩を待ちきれず調理してしまいましたがそれでも驚くほどのおいしさで… 素晴らしいレシピを公開されていることに感謝しております。ありがとうございます!!