本来の魚の煮付けとは?
佐藤です。
”魚の煮付け”を、
「味をしみ込ませて食べる料理」
と思っている方がいます。
お客さんの中にもいました…
出来たての魚の煮付けを食べて、
「これ、味がしみてないぞ!」
年配の方がこういうクレームを出す。
10分程度で仕上げる料理に
味がしみ込むわけがありません。
本来、魚の煮付けとは・・・
【身をほぐして、濃い煮汁に
からませながら食べる料理】
です。
短時間で焚き上げるので魚の中まで
味がしみ込みことはありません。
魚に味がしみ込まないから、濃い
味付けにするわけです。
身に煮汁をからませながら食べると
丁度いい味加減になる…
”魚の煮付け”とはそういう料理です。
そんな煮付けで、オススメしたい
料理は、
「さわらと若布のあっさり煮付け」。
淡口しょう油をベースにした
あっさり味の煮付け。
これは、調理時間が10分もかかり
ません。
7分焚くだけ。
しかも切り身の魚を使うので、余計な
手間もかからず気楽に作れます。
濃口しょう油で焚く煮付けに比べると
少しあっさり味。
クセのない魚に合う味付けの煮付け
になっています。
【水3:酒4:みりん1:淡口醤油0.7:
濃口醤油0.3+砂糖】
この割合で合わせた煮汁で焚きます。
淡口醤油を多く使うことで少し上品な
味になりますね。
基本的には白身魚が合う。タイやタラ
など。
サワラは青魚の中でもクセが少ない
ので、この煮付けの煮汁がマッチします。
私、いろんなお店で働いてきましたが
、たまにいるんです。
魚の身を煮汁に絡めずに食べて、
「味が滲みてない」というお客さん…
私の料理のお師匠さんがいってました。
「客として店に来たのなら、食事の
マナーと一緒で料理の食べ方もある
程度は知っておくべきだ」と…
もし、お客さんが15時間待ってくれる
なら、
魚の中の中まで味のしみ込んだ煮付け
を食べさせてあげることはできます
けどね…
では、詳しくレシピ紹介します!
↓↓↓
【材料】
サワラ切り身・・・1切れ(80g)
生ワカメ・・・30g
焼き豆腐・・・50g
生姜・・・10g
青ねぎ・・・少々
【煮汁】
《水3:酒4:みりん1:淡口しょう油0.7:
濃口しょう油0.3+砂糖》
水・・・105cc
清酒・・・140cc
みりん・・・35cc
淡口しょう油・・・30cc
濃口しょう油・・・5cc
砂糖・・・15g
1、焼き豆腐は50g分を半分に切ります。
水でサッとすすいでおきます。
3、生姜は、綺麗に洗って2mm厚の輪切りにします。
流水でササッとすすいでおきます。
4、サワラの切り身の皮に切り込みを入れておきます。
(出来れば湯通しして下さい。臭みが抑えられます)
5、鍋に【煮汁】を合わせます。
強火にかけ、砂糖が鍋底に焦げ付かないようにお玉で混ぜます。
(砂糖が溶けたら、混ぜるのを止めます)
6、煮汁が沸騰したら、輪切りにした生姜を入れ、サワラを加えます。
10、深さのある器を準備。
フライ返しを使って、奥側にサワラ、
手前に焼き豆腐と若布を崩れないように盛ります。
青ねぎの先を切って添え、完成です!
カレイの切り身、アナゴなどでも美味しくできます。
是非、作ってみて下さい。
この記事へのコメントはありません。