『家庭で上品な「焼きのこ」が作れる2つの演出法』
こういう調理、食べ方をすると安価な食材でも高級感が出ます…
佐藤 周生です。
今回は、「エリンギが焼き松茸みたいになる酒の肴」を伝授します。
私の近所のスーパーにはまだ並んでいませんが、和食では秋になると必ず使う「松茸」。
松茸ごはん、天ぷら、煮物…いろんな料理にできますけども、「焼き松茸」も美味。
見た目では、焼き松茸が一番高級感を感じます。
で、「焼き松茸」といってもいろんな提供の仕方、演出方法があります。
・料理人が絶妙の焼き加減で「醤油焼き」にして高級な器に盛って提供…
・炮烙という器のような陶器の鍋で焼いて提供する「宝楽焼き」。かなり豪華…
・お客さんが自分で焼いて楽しめる「七輪の炭焼き」。スダチをちょっと搾って食べる…
どれも豪華な演出ができますが、器や道具類が高いのでお家では難しいです。(ホイルに包んで「ホイル焼き」なら家庭向きで簡単ですが…)
そもそも、「松茸」自体、高くてなかなか手が出ませんよね。
そこで、おすすめしたいのがこれ、
ほぼどんなきのこ類でも…誰でも出来る高級感が出せる「焼き○○」。
○○にはきのこ類が入ります。
今回は「エリンギ」でご紹介。
エリンギを食べやすいサイズに裂いて酒を塩をふり、グリルで焼くだけ…
簡単ですが、これだけだと高級感は出ません。
◆高級感を出す方法【1】、『出汁昆布を添える』
出汁昆布というのは通常、汁物や煮物の旨味を加えるために使いますが、実は「焼いて」食べることもできます。
エリンギを焼く時に一緒に出汁昆布も焼くわけです。
これを添えるだけで高級感のある演出ができます。
出し昆布は少量でも高いですからね。高級食材の扱いで間違いないと思います。
ただ、ものすごく焦げやすいので、焼く時は細心の注意が必要です。
◆高級感を出す方法【2】、『割ぽん酢に付けて食べる』
「焼きのこ」は、塩焼、醬油焼き、タレ焼きなどがありますが、
私のおすすめは、少しだけ塩をふって「薄塩焼き」にして、「割ぽん酢」に付けて食べる食べ方。
割ぽん酢は、ポン酢を出汁や水で薄めたもの。
酸味を和らげてあるので、これに付けながら食べれば上品な味に感じて高級感が出ます。
この2つの方法を取り入れるだけ。
お家でエリンギなど安いきのこ類を使って、高級感のある「焼き○○」の見せ方ができます。
「松茸」でなくても上品な一品が作れるわけです。
この方法、実際私が初めに修業した料理店でやっていたやり方。
松茸が入ると毎年この方法で提供してました。
ま、3000円~5000円と高い一品でしたので、たくさんの注文は入りませんでしたが、わたし自分で何度も作って、
「うまそうやな~上品やな~」といつも思ってました。(ちょこっとちぎって、こっそり食べたこともありますが…笑)
「出汁昆布を添える」、「割ぽん酢で食べる」
この2つの方法を取り入れた「上品な焼きエリンギ」のレシピ、
公開します。
↓↓
【材料】(1人前)
エリンギ(中)…2本(100g)
出汁昆布…3g
酒…大さじ2杯
塩…少々
アルミホイル …20cmくらい
【割ぽん酢】
★ぽん酢(小さじ2杯)を出汁(水)小さじ2杯で割る(薄める)
または…
出汁(水)…小さじ2杯
酢…小さじ1杯
濃口醤油…小さじ1杯
みりん…小さじ1/2杯
を合わせて混ぜる。
※ポン酢小2杯を出汁(水)小さじ2杯で割ってもOK。
「出汁昆布を添える」、「割ぽん酢に付ける」…
これだけでどんなキノコでも高級感な「焼きキノコ」が作れます。
おもてなしにも活用できるので、是非一度やってみて下さい。
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