【時短煮物をパパっと考え付くための「コツ」】
佐藤 周生です。
今回は、「長ねぎとさつま揚げの時短煮物」を伝授します。
「煮物は時間がかかる」
「だから、めんどくさい」
基本的にはその通り。
ですが、「このポイント」を抑えておくと短時間で作れる煮物を考え付くことが出来ます。
それは、【熱の通りが早い食材…早くやわらかくなる食材を使う】。
煮物で時間がかかる一番の要因は、食材がやわらかくなるまで時間がかかってしまうこと。
それはほとんど野菜になってくると思いますが、例えば、大根・人参などは、硬いままでは食べにくいですよね。
この時間がかかることが問題なので、「パパっと煮物を作りたい!」という時は、早くやわらかくなる野菜を使えば良いわけです。
例えば、きのこ類・茄子・青菜類・白菜・キャベツ・玉ねぎなど。
上記の野菜よりは、やわらかくなるまでちょっと時間がかかりますが、比較的やわらかくなるの早いのが、芋類・れんこん・南瓜・ブロッコリーなど。
大根・人参・牛蒡は小さく切ってもやわらかくなるまで、どうしても時間がかかりますね。
それから、時短で煮物を作りたい場合、もう1つポイントを挙げるとすれば、
「皮を剥かなくて済む野菜」を使う。
皮を剥く時間…慣れるとそれほど苦にはなりませんが、これって意外と時間を使っていますからね。
なので、きのこ類・青葉類・茄子・白菜・キャベツ・さつまいも・南瓜(剥いたほうがいい場合も)…
これらの野菜がそれに当たるかと思います。
こういった野菜を使うこと、あとはできるだけ使う食材の種類を少なくすることですね。
それはどんな料理でも共通ですが…
他にも細かいことを言えば、味をしみ込ませる時間もかかったり、根菜類は冷凍してから焚けば早くやわらかくなるとか、解決法もいろいろあるのですが、
野菜の特徴的に「早くやわらかくなるもの」を使うことで、煮物は短時間で作ることが出来ます。
そんな時短煮物でおすすめしたいのがこれ、
『炙り長ネギとさつま揚げの田舎煮』
長ネギは、やわらかくなるまで時間がかなりませんし、皮も剥く必要なし…
そして、長ネギの特徴として加熱するとすごく甘みが出て美味しくなる。
これを煮物にすれば、味が滲みてさらに美味しい。
例えば、鍋に入れる長ネギって甘くておいしいですよね。(嫌いな方もいると思いますが…)
この長ネギを濃口醤油の煮汁で焚く。
「田舎煮」と言ったりしますが、早くやわらかくなる食材を使うと手軽に煮物が作れます。
で、長ネギは切るだけなので、ちょっと手を加えて美味しさをアップさせる。
それは炙る(焼く)。
長ネギや玉ねぎは、焼き目を付けると香ばしさがアクセントになって美味しさがアップします。
で、長ネギだけですと、ボリューム的にちょっと物足りないので、
「さつま揚げ」を合わせる。
こういった「魚介すり身の天ぷら」を煮物に加えると、その味が煮汁に出てくるので、合わせる食材にしみ込んで美味しくなるわけです。
しかも、切るだけで済む食材ですし…
長ねぎの甘みに天ぷらの旨味が加わって美味しいということです。(※その分、若干、天ぷらの自身の味が落ちます)
これは「おでん」を思い出して頂ければ、その美味しさは想像できると思います。
今回は「さつま揚げ」を使いましたが、「平天」でも「野菜天」でも「ごぼう天」でもOK。
厚揚げでもいいです。
できるだけ、添加物が少ないタイプが良いかと。
で、時短煮物を考え付くためのコツは、
「早くやわらかくなる食材(野菜)を使う」
美味しく仕上げるコツは、
「すり身の天ぷらを合わせる」「野菜の種類によっては炙る」
です。
『炙り長ネギとさつま揚げの田舎煮』
を試してみて下さい。
↓↓
【材料】(2人前)
長ねぎ…1本(80g)
さつま揚げ(中)…2枚(※できれば無添加のもの)
カツオ節(飾り用)…少量
【煮汁】
割合『出汁12:みりん2:濃口醤油1』
水…180cc
粉カツオ節…小さじ2杯
みりん…大さじ2杯(30cc)
濃口醤油…大さじ1杯(15cc)
弱火で両面をちょっと焦げ目が付くくらいに焼きます。
※網が無い場合は、割りばし(使い捨て)で挟んで焼いて下さい。
短時間で作れる簡単煮物ですが、長ねぎの甘みが楽しめる逸品です。
あと一品の「副菜」に加えてみて下さい。
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