「最低限?の調味料」
佐藤 周生です。
今回は、「トマトを使った簡単な単品食材のお手軽料理(3)」を伝授します。
この料理、ウスターソースを使います…
最近、調味料について、
「最低限、準備しておいた方がいい”調味料”は何ですか?」
という質問をよく頂きます。
そこで、今回、ザックリではありますが、私がおすすめする最低限必要な調味料を伝授しておきます。
私のレシピは「煮物」が多いのでそれに関連する調味料は、できるだけ揃えておいて頂くとスムーズに料理が作れると思います。
1、砂糖
血糖値上昇などデメリットが多くできるだけ避けたほうがよい調味料ですが、料理によっては甘味を付ける際、砂糖のほうが都合がいい場合もあります。
例えば、水分を抑えたいときですね。
白和えの衣を作るときなどなど・・・液体系(みりん・はちみつなど)の甘みでは水分が多いので白和え衣ならベチャついてしまいます…
また、甘露煮や蜜煮など舌にガツンとくる強い甘味を付けたい場合も液体系より砂糖の方が良い場合もあります。
なので、一応は常備して下さい。
それでも「白砂糖は避けたい」という方は、ミネラル分をしっかり含み、黒砂糖ほどクセがなく使いやすい、
「甜菜糖」か「きび糖」がおすすめです。
※他にもいろいろありますが、スーパーで見つかりやすいものを紹介しました。
2、塩。
これは、言うまでも無いと思いますが、下準備など使う用途が多いので常において下さい。
健康のことを考えるとミネラル分が多い「天然の塩」がいいのですが、あれは「しっとり」していて料理によって使いにくい。
例えば、魚に塩をふる場合などはサラサラの乾燥タイプの方が均等にふりやすいです。
なので、しっとりとサラサラの中間タイプがあると便利だと思います。
もしくは、両方。
※天然塩でもフライパンで乾煎りすれば、サラサラになります。(水分が飛び、ナトリウム濃度が高くなって少量でも塩辛くなるので使う量に注意)
3、本みりん。
私がお伝えする料理で使う甘味調味料は、基本的にはこの「本みりん」で、
甘味をつける時には、これが一番砂糖の代わりになる使いやすい調味料だと思います。
そして「照り」をつける料理にはやはり必須の調味料です。
また、みりんは、GI値(食品ごとの「血糖値の上昇」度合いを間接的に表現した数値)が15と低く、砂糖(110)の7分の1。
健康に安心な調味料ですね。
4、濃口しょう油、薄口しょう油。
先にも言いましたように、私のレシピは「煮物」が多いので、濃口、薄口、両方のしょう油を常備しておいて頂きたい。
両方あることで料理の幅が格段に広がり、いろんな味付けができます。
5、酒。
これも、煮物に使うことが多いので、常備して下さい。臭み消しの効果は大きいです。
で、これ、すごく大事なことですが、安価な「料理酒」でなく、『清酒』を使って下さい。
多くの料理酒は値段を下げるため「大量の塩分を添加」し、アルコール(酒)類から外すことで、酒税がかからず安価な販売が可能になっています。
お酒に塩が入っているということです。料理の味に大きく影響します。
味付けに失敗しやすい、といいますかマズくなります…
実際わたし、激安の調味料しか使わせてくれない居酒屋に勤めていた時、酒も安い料理酒しか使えず、煮付けの味付けに苦労したことがあります。
塩が入ってますから、どうやっても美味しくならないんですね。(この時は塩分添加のことを知りませんでした)
200ccくらいの1ワンカップ清酒なら100円~150円くらいで売ってますので、できるだけ本物のお酒、『清酒』を買っておいて下さい。
※ちなみに「みりん」にも塩が添加されたタイプがあるのでご注意を。(みりんタイプ発酵調味料)
6,味噌
味噌は種類がたくさんありますし、地域によってもよく使う味噌が変わると思いますが、おすすめは「麦みそ」です。
合わせ味噌(信州みそなど)に比べ、若干塩分が少なく(すべては無い)、甘みが強いので味噌汁以外の料理にも使いやすいです。
7,酢
酢の物やドレッシング、甘酢あんなどに欠かせない調味料なので、常備して頂きたい。
また、「お酢」は発酵食品の1つで、1日大さじ1杯飲めば結石などの病気の予防ができるなど体にすごく良いものなので、
健康のための食品としても揃えておくといいですね。
基本的には安価で手に入れやすい「穀物酢」で十分です。
健康のためのお酢なら「リンゴ酢」「黒酢」などがおすすめ。
※黒酢は癖が強いので、料理には使いにくい場合が多いです。(でも、「黒酢の酢豚」とかありますね…)
それと「お酢」は加熱しても、栄養的な効果にあまり影響しないと言われてますので、そういった点でも加熱料理にも思い切って使えます。
と、ここまでが、最低限の調味料になるかと思います。(最低限と言いつつ、8種類もありますが…)
で、実はこれで終わりではなく、和食ならこれも欠かせないと思うのです…
8,粉カツオ節
これは、直接味付けする調味料では無いですが、やはり料理は「旨味」があるほうが絶対美味しい。
旨みの「出汁」というのは美味しい料理のための基本です。
でも、「粉カツオ節って??」と思ったかもしれませんね。
こちら↓で詳しく説明していますので、みて下さい。
「粉カツオ節」は、天然出汁とカツオ出汁の素、両方の利点を持った優れた簡単出汁です…
以上、
8種の調味料があれば大抵の料理…和食はできるかと思います。
でもやはり、香辛料とか、味の幅が広がるソース類もある便利ですよね。
なので、一味唐辛子、コショウなど香辛料、ウスターソース、マヨネーズなどはあったほうがいいと思います。
ソース類の中には添加物が心配になる場合もありますが、毎日使わなければ大きな心配は無いかと…
たまには ウスターソース、マヨネーズなど使って楽に料理しても良いと思います。
あと、これも必要でした…
9,油
油も色々あるのですが、私は現在は「オリーブオイル」と「米油」と「ゴマ油」を使ってます。
たまの揚げ物の時は、大量に使うので安めのキャノーラ油を使います。
「いろいろ買うと食費が高くつく…」という場合は「キャノーラ油」と「胡麻油」を揃えて下さい。
胡麻油はあった方が料理の幅が広がるので良いと思います。
まとめますと、最低限、常備しておいたほうがいい調味料は…(最低限の域を超えてますが…)
・砂糖
・塩
・みりん
・薄口&濃口しょう油
・清酒
・酢
・味噌
・粉カツオ節
・油
とウスターソース・マヨネーズ・香辛料。
以上です。
正直にいいますと他にもあるのですが、キリが無いので、これらを揃えて頂ければ、思い付きの料理でもすぐに取り掛かって作れると思います。
是非、揃えてみて下さい。
で、今回の単品食材のお手軽料理は、トマトとウスターソースを使います…
トマトを一口サイズに切って炒め、ウスターソースで絡めるだけ。
ウスターソースにはトマトも入っていますから、相性抜群。
簡単に作れて食べやすいので、マスターしておくと野菜料理の一つとしてレパートリー拡大になると思います。
私これ、徳用トマトを安く買った時に時々作ります。
肉料理と合わせて食べるさらに美味しく感じますね。
簡単レシピ見て下さい!
↓↓
【材料】
トマト・・・中2個(300g)
ウスターソース・・・小さじ2杯(とんかつソースでもOK)
塩、コショウ・・・少々
オリーブ油・・・小さじ1杯
乾燥バジル(あれば)・・・少々
トマトで簡単にできる一品です。
是非、作ってみて下さい!
この記事へのコメントはありません。