野菜の和え物に「塩もみ」は不要!?
例えば、「胡瓜とわかめの酢の物」…
和え物にする野菜は「塩もみ」が基本。
下味を付けることと、水分を抜いて全体の味付けが薄くならないようにするためですが、
この「塩もみ」が手間に感じる方もいるかもしれません。
でも、そのひと手間をすっ飛ばして作れる「和え物」があったら知りたいですか?…
佐藤周生です。
今回は、「ズボラで作れる、シンプルな胡瓜の和え物」を伝授します。
今回おすすめの料理は、「胡瓜の甘味噌和え」。
麦みそに甘みとカツオ節などを加えて、ちょっと厚めに切った輪切り胡瓜と和えるだけ。
胡瓜のほどよい歯ごたえと「甘味噌」の旨味がベストマッチする一品。
副菜にも、酒の肴にもなります。
で、これが、冒頭で申し上げたように胡瓜の「塩もみ」が不要な和え物。
「塩もみ」しなくても作れちゃう和え物なのですね。
「そんなズボラをすれば、胡瓜の水分で味が薄くなって美味しくないのでは?」
と思うかもしれません。
でもその「水分」がポイント。
通常「味噌和え」の味噌衣(みそころも)を作る時は、味見して丁度いい味付けに調節します。
ですが、あえて濃い味付けで作るのですね。
そのまま食べると味噌辛い味に。
なぜ濃い味付けにするのか?胡瓜から出てくる「水分」を利用するわけです…
味噌には塩が多く入ってますよね。
濃い味の味噌衣で胡瓜を和えてしばらく置くと、味噌の塩分の効果(浸透圧)で胡瓜からじわじわと勝手に水分が出てきます。
その水分が出て、胡瓜がやわらかくなったところで、さらに混ぜる。
味噌衣が濃い味なので、胡瓜の水分によって丁度いい塩梅の味になって美味しくなるわけです。
胡瓜の水分を利用するためにあえて基本の「塩もみ」をスッ飛ばすということ。
1工程なくなれば、簡単に作れますよね。
しかも、味噌衣で和えたらほったらかしにできるので、その間に他の料理を作ることもできます。
で、食べる頃にはしっかり水分が出てますから、混ぜて盛るだけ。
これ、私のおばぁちゃん(母型)ががよく作っていた料理。
もう亡くなってしまいましたが、おばあちゃんの料理は全部やさしい味で、すごく美味しかったのをよく憶えています。
鹿児島なので麦味噌を使った料理が多く、その1つが、
今回の「胡瓜の甘味噌和え」。
和え物と言えば副菜の位置づけですが、この料理に関しては不思議とごはんのおかずにもなる。
私これ作ったら、いつもごはんおかわりしますね。
ズボラで美味しい副菜レシピ、公開です!
↓↓
【材料】(1~2人前)
胡瓜(小)…2本(200g)
つぶ胡麻(飾り用)…少量(あれば)
【甘味噌】
麦みそ…大さじ2杯(36g)
砂糖…大さじ1杯弱(できれば、きび糖・甜菜糖)
すり胡麻…大さじ1杯
花カツオ節…ひとつまみ(粉カツオでもOK)
茄子や青瓜・白瓜などでも美味しくできます。
簡単にできる副菜なので、是非作ってみて下さい。
先ほど、松田のマヨネーズに関連して、上白糖の代わりにきび糖や甜菜糖をつかっているが、
どうなのでしょうか、という意味の質問をしましたが、このきゅうりの味噌和えのレシピで、
解決しました。どちらもOKのようで、よかった! いつも有意義な健康問題や美味しいレシピ、
ありがとうございます。