「実は知りませんでした…」
佐藤 周生です。
今回は、「旬のとうもろこしを使って甘みを楽しむチヂミ」を伝授します!
当たり前ですけど、野菜というのは、そのまま生で食べると素材その物の味がよ~く分かります。
特にとうもろこしは「甘み」をダイレクトに感じます。
そんな、とうもろこしの自然な甘みを実感したのは、私が創作料理店に勤めていた時…
食通の方ならご存知かもしれませんが、「ゴールドラッシュ」というとうもろこしの品種、ぞくにいうスイートコーンの一種ですね。
これ面白くて、実が黄色じゃなくて「白い粒」。
今ではよく見かけますが、20年前はそれほど出回ってなかったと思います。
で、この珍しいとうもろこしを刺身としてメニューに載せていたのです。
要は生食。
当時、私は、
「えっ?とうもろこしって生で食べれるの?」
と茹でたりなど加熱して食べるものと思い込んでいたので結構驚いたのですが、
これがめちゃくちゃ甘くておいしい。
この時をきっかけにとうもろこしは鮮度が良ければ、生で食べるようになりました。
(皮をむくだけで、すぐ食べられますし…)
ですが、 ゴールドラッシュの刺身も売りさばけない時があって、鮮度が落ちる。
こうなると生では出しにくいので加熱するしかなく、試しにササっと茹でて食べてみたわけです。
すると、甘み増幅…
生より甘みが増すことが分かったと。
この時に「だから、茹でて食べると旨いんだな」と実感しました。
もちろん、これは、 ゴールドラッシュに限ったことではなく、ほぼどんなとうもろこしでも加熱すれば甘みを増して感じる。
(元々のとうもろこしの甘味が弱い場合は、加熱しても変わりませんが…)
そんな、とうもろこしの甘みを強く感じて頂くには、こんな料理もおすすめ…
「とうもろこしのチヂミ焼き」
とうもろこし1本使って、玉ねぎ・ニラと共にチヂミの衣と混ぜ、フライパンで薄焼きにする。
作り方も簡単で、とうもろこしの甘みをダイレクトに味わって頂けます。
1つ手間があるとすれば、生のとうもろこしを使うので、粒を切り落とす作業。
これが面倒ということで缶詰のコーンを買ってくれば楽ですが、やっぱり加工済みのコーンと生のとうもろこしは味が違うので、
生を使って頂きたい。
生のとうもろこしが出回るのは、夏の時期だけなので、旬を楽しむという理由でも生を使って欲しいですね。
ビールのアテになる、レシピをみて下さい。
↓↓
【材料】(1人前)
とうもろこし…1本
玉ねぎ…1/4コ(50g
ニラ…1/5束(20g)
胡麻油… 大1杯
【衣】
小麦粉…大さじ4杯と1/2杯
片栗粉…大さじ2杯と1/2杯
粉カツオ…小さじ2杯
水…80cc
【チヂミたれ】
酢…大さじ1/2杯
濃口醤油…大さじ1/2杯強
胡麻油…小さじ1/2杯
みりん…小さじ1杯
胡麻…2つまみ


※実の根元ギリギリのところを切る。




ボウルに小麦粉(大杯と1/2)、片栗粉(大2と1/2)、粉カツオ(小2)を合わせ、
水(80cc)を少量づつ加えて混ぜます。
しっかり混ざればOK。






ボウル(小)に酢(大1/2)、濃口醤油(大1/2杯強)、胡麻油(小1/2)、みりん(小1)、胡麻(2つまみ)を合わせ、よく混ぜておきます。

※フライ返しだけで返そうとするとちぎれやすいので、蓋をした状態のまま、くるっとフライパンを返し、蓋の裏にチヂミをのせ、戻す時は、少しづつ滑らせて戻せば上手くいきます)
同じように5分焼いたら出来上がり。(仕上げに、中火にして焼き、表面をカリッとさせる)



とうもろこしの甘みを強く感じる、「創作チヂミ」。
上手く焼くポイントは、胡麻油を多めに入れることです。
香りも良く、カリッと仕上がります。
是非、旬のとうもろこしを使ってチヂミを作ってみて下さい。
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