「実は知りませんでした…」
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、「旬のとうもろこしを使って甘みを楽しむチヂミ」を伝授します!
当たり前ですけど、野菜というのは、そのまま生で食べると素材その物の味がよ~く分かります。
特に夏が旬のとうもろこしは「甘み」をダイレクトに感じます。
この甘みは、ご存じの通り「炭水化物(糖質+食物繊維)」。
とうもろこしは、比較的強い甘みを感じますが(もちろんそうでない場合も…)、甘みが弱い「ごはん」よりカロリーが低いのですね。
ごはん(100g当たり)に含む炭水化物は59.3gで、カロリーは「250キロカロリー」もある。
でも、とうもろこし(100g当たり)は、炭水化物は16.8gで、カロリーはたったの「89キロカロリー」しかないんです。
これ、他の野菜や果物にも言えることで、強い甘さの割にカロリーは低く、大まかには太りにくいわけです。
(とはいえ、摂取カロリーを減らしたらからといって絶対に痩せるとは限りません。カロリ―を消費できるかどうかのほうが重要)
そんな、甘いのにカロリーが低くカラダに優しい「とうもろこし」…
私がその自然な甘みを実感したのは、創作料理店に勤めていた時…
食通の方ならご存知かもしれませんが、「ゴールドラッシュ」という品種、俗にいうスイートコーンの一種ですね。
これが面白くて、実が黄色じゃなくて「白い粒」。
こんなやつ…
↓↓
今では、時々見かけますが、数十年前はそれほど出回ってなかったと思います。
で、この珍しい「とうもろこし」を刺身としてお客さんに提供していたんですね。
要は生食。
当時、私は、
「えっ?とうもろこしって生で食べれるの?」
と茹でたりなど加熱して食べるものが当たり前と思い込んでいたので結構驚いたのですが、
これがめちゃくちゃ甘くておいしい。
この時をきっかけにとうもろこしは鮮度が良ければ、生で食べるようになりました。
(皮をむくだけで、すぐ食べられますし…茹でるとめんどくさい)
ですが、 ゴールドラッシュの刺身も売りさばけない時があって、鮮度が落ちる。
水分が減って瑞々しさも弱くなる…
こうなると生では提供しにくいので加熱するしかなく、試しにササっと茹でて食べてみたわけです。(茹でると瑞々しさが戻る)
すると、甘み増幅…
生より甘みが増すことが分かったと。(でもカロリーは低い)
この時にあらためて「だから、茹でて食べると旨いんだな」と実感しました。
もちろん、これは、 ゴールドラッシュに限ったことではなく、ほぼどんな種類の「とうもろこし」でも加熱すれば甘みを増して感じる。
(とうもろこしの甘味が元々弱い場合は、加熱しても大きく味は変わりませんが…)
そんな、とうもろこしの甘みを強く感じて頂くには、こんな料理もおすすめ…
「とうもろこしのチヂミ焼き」
作り方は簡単!
とうもろこし1本使って実を切り落とし、玉ねぎ・ニラと共にチヂミ衣と混ぜ、フライパンで薄焼きにするだけ…
「とうもろこし」の甘みをダイレクトに味わって頂けます。
また、「茹でとうもろこし」の場合なら栄養素(水溶性栄養素が湯に溶け出る)を多く失いますが、フライパンで焼くので栄養素も残りやすい。(若干加熱による栄養素消失がある)
で、1つ手間があるとすれば、生のとうもろこしを使うので、粒を切り落とす作業。
これが「どうしても面倒」ということで缶詰のコーンを買ってくれば楽ですが、やっぱり加工済みのコーンと生のとうもろこしは味が違うので、
生のとうもろこしを使って頂きたい。
生のとうもろこしが出回るのは夏の時期だけ…
旬を楽しむという意味でも生を使って欲しいですね。
今回の「とうもろこしのチヂミ焼き」、試作の際に母親に食べて貰ったんですが、
第一声は「甘いね!」でした。
茹でるのと同じように強い甘みを楽しんで頂けます!
ビールのアテにもなるレシピ、みて下さい。
↓↓
【材料】(1人前)
とうもろこし…1本
玉ねぎ…1/4コ(50g
ニラ…1/5束(20g)
胡麻油… 大1杯
【衣】
小麦粉…大さじ4杯と1/2杯
片栗粉…大さじ2杯と1/2杯
粉カツオ…小さじ2杯
水…80cc
【チヂミたれ】
酢…大さじ1/2杯
濃口醤油…大さじ1/2杯強
胡麻油…小さじ1/2杯
みりん…小さじ1杯
胡麻…2つまみ
とうもろこしの甘みを強く感じる、「創作チヂミ」。
上手く焼くポイントは、胡麻油を多めに入れることです。
香りも良く、カリッと仕上がります。
是非、旬のとうもろこしを使ってチヂミを作ってみて下さい。
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