菜の花と油揚げの濃厚胡麻和え

【副菜】程よく柔らかく茹でた菜の花と香ばしく焼いた油揚げを濃厚な「胡麻の浸しだし」で混ぜるだけの簡単和え物一品です!胡麻のだしと油揚げの香ばしさが菜の花の苦みを抑え、隠れた甘みを強く感じさせてくれます。

”お浸しのだし”って簡単なんです…

佐藤です。

今回は、春野菜を使って簡単な和え物
一品を伝授します。

春野菜と聞いて一番に思い浮かべるの
は、何ですか?

いろいろあると思いますが、「菜の花」
もすぐに思い出す春野菜の1つではない
でしょうか。

今回は、この菜の花で「お浸し」。

で、お浸しといっても様々なやり方が
あるのですが、私が伝授したいのは
これ、

『胡麻浸し』

胡麻のお浸しというと”すり胡麻”を
混ぜるやり方が一般的ですが、私は
”練り胡麻”を使います。

胡麻のペーストですね。
「当たり胡麻」と言ったりもします。

これ、油分があるので、コクが出る。
お浸しでもちょっとコクがあると
やっぱり美味しいです。

さらに練り胡麻は、風味も濃厚なので
クセのある野菜に合う。

苦みやえぐみを抑えてくれるわけです。

「練り胡麻」は、最近スーパーでもすぐ
手に入りますから、そんなに特別な食材
でもないと思います。

小袋のタイプなら300円程度です。

で、浸しだしの作り方。ここが分から
ないと美味しく作れないですよね。

大丈夫、簡単です。今日覚えて
しまって下さい。

基本的にお浸しは、だしと淡口醤油だけ。

甘みを付けないのが基本です。
(みりんを加える方法もあります)

分量は、だし8に対して淡口醤油が1です。

【だし8:淡口醤油1】の割合。
例えば、大さじで測るとして、だし8杯
と淡口醤油を1杯を混ぜるだけです。

ここに”練り胡麻が1”加わるだけで、
私がお勧めする「胡麻浸しだし」が
簡単に作れます。

【だし8:淡口醤油1:練り胡麻1】

薄味が好みなら、だしの割合を9~10
に増やせばいいだけ。

このだしと茹でた菜の花、香ばしさを
出すために焼いて刻んだ油揚げを加え
て混ぜれば、

春の一品『菜の花と油揚げの濃厚胡麻
和え』
ができちゃいます。

これ、献立に”あと一品”の副菜になり
ますし、多めに作って作り置きの
お惣菜にもなる。

もちろん、晩酌のあてにもなりますよ。

日本酒なんかにGOOD!

私、この「胡麻浸しだし」でいろんな
野菜のお浸しを作ってきましたが、
どんな野菜で作っても、外れたことが
ないです。

菜っ葉類は、特に間違いなく美味しく
できます。

お客さんに先付けで出したことがある
「三つ葉の胡麻浸し」。

「おっ!何これ美味しいね、おかわり
ちょうだい!」と言われたこともあり
ました。

おかわりしたくなる、お浸しだしの
レシピは、この先です。
↓↓

【材料】(2~3人前)
菜の花…1束(150g)
油揚げ…1/2枚(40g)
粒ごま(飾り用)…少々

【胡麻浸しだし】
割合「だし8:淡口醤油1:練りごま1~1.5」
だし…大さじ4杯(60㏄)
(または、水、大さじ4+だしの素2つまみ)
淡口醤油…大さじ1/2杯(8㏄)
練り胡麻…大さじ1/2杯強(10㏄)

 


1、「胡麻浸しだし」を作ります。鍋にだし(大さじ4杯)、淡口醤油
(大さじ1/2)、
練り胡麻(大さじ1/2強)を合わせます。

 


2、中火にかけ、混ぜながら沸騰させます。

 


3、完全に沸騰する直前で火を止め、氷水で冷ましておきます。(冷水でもOK)

 


4、菜の花は、悪くなった部分を取り除き、2等分に切ります。

 


5、茎が太い場合は、縦半分に切きります。

 


6、たっぷりの湯(500㏄位)を沸かし、塩を入れ(湯の量の2%、500㏄なら5g)
完全に沸騰したところに菜の花を入れます。

 


7、再度沸騰したら、中火にして約1分茹でます。

 


8、茎を取り出して食べて、軟らかくなっていればザルにあけます。
(気持ち歯応えを感じるくらいの軟らかさ)

 


9、素早く冷水にさらして冷まします。苦みが少ないほうがいい場合は、
長め(10分)にさらして下さい。(苦みが栄養なんですけど…)

 


10、油揚げは、油抜きして(熱湯をかける)(湯沸し器の湯で油抜きしてもOK)
グリルで両面焼きます。(魚焼き網やトースターで焼いてもOK)

すぐに焦げるので、注意して焼いて下さい。(焼き加減は写真が目安)

 


11、冷めたら2等分して刻みます。

 


12、菜の花の水気を切り(ザルにあける)、ボウルに入れて、濃口醤油
(分量外)を小さじ2杯分ほど全体にかけます。

 


13、混ぜて醤油を全体に絡めます。

 


14、つぶれない程度に絞って、水分を抜きます。この作業で水っぽい味を
なくすことができます。

 


15、ボウルに「胡麻浸しだし」と「菜の花」「油揚げ」を入れて混ぜます。
(食材の形が崩れないように丁寧に混ぜる)
胡麻浸しだしをしっかり絡めるように混ぜて下さい。和えたら出来上がり!

 


16、小鉢に小高く盛ります。(だしもかける)
粒胡麻を散らして完成です!

 

和えてすぐ食べても美味しいですが、できればタッパなどに移しかえ、1日漬け
込んでおけば味が染みて、さらに美味しくなります。

「胡麻浸しだし」は、特に灰汁の強い菜っ葉などに合うので、他の野菜でも応用
してみて下さい。

【だし8(9~10):淡口醤油1:練り胡麻1】で合わせるだけです。

 

【煮物の基本】里芋の旨煮

鶏肉と茄子の炒め味噌汁

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コメント

    • さと はる
    • 2019年 4月 05日

    菜の花のお料理 ありがとうございます。

    最近 お店で菜の花が目につくようになりました。かなり以前は 固くしばって 束にして売られていて
    お花のように水にしばらくつけて もどしてから使うことを知らず そのまま料理して 美味しくないものだな と思いこみ
    面倒なので 2度と 買うことが無かったですが 最近 摘んだままの形で売られていて 買ってみると美味しいものですね。
    少し高いけど 苦みが好きで買うようになりました。

    前置き長くなってすみません。 菜の花の茎がとても太くて固めなので 固いところ捨ててました。勿体ない!!
    立て二つに割って 使うのですね。バカでした。動画 大きい写真だからはっきりくっくり よくわかって嬉しいです。
    ありがとうございました。

      • 佐藤
      • 2019年 4月 06日

      さと はるさん、コメントありがとうございます。

      菜の花も当たりはずれがありますね。

      茎を2~3等分にすれば食べやすくなりますが、あまり太い場合は
      皮の繊維が粗く、食べにくいので切り落としたほうがいいと思います。

      皮を剥く方法もありますが、かなり手間なので極太の茎は切り落としてOKです。

      「胡麻浸し」も美味しいですが、鮮度のいい菜の花が手に入れば、
      「だし10:みりん1:淡口醤油1」の割合の”浸しだし”に1日漬け込むだけで
      あっさり味の美味しいお浸しができます。

      ”浸しだし”にかつお節を加えてカツオ風味を聞かせるとかなり美味しくなりますよ。

      参考にしてみて下さい。

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