【これだけマスターして下さい!】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、「手作り鍋を美味しく作るための”鍋出し”の作り方」を伝授します。
寒さが本格化し、温かい料理が食べたくなる昨今、夜ごはんに鍋料理が欠かせませんよね。
冷えた体を中から温めるには最適の料理ですからね。
で、その「冷えた体」に関して、ちょっとお伝えしたいことがあります。
私、健康生活のアドバイスもさせて頂いているのですが、クライアントさんの中には「体の冷え」を軽視していらっしゃる方も少なくありません。
気温が低い時期の私たちの体は、自分で思っている以上に冷えています。
特に下半身。
冷たい空気は上部より下部を流れるので、無意識のうちに下半身が冷えているわけです。
下半身は大腿部など大きな筋肉が集まっていて体温の約30%を作り出していますから、そこが冷えれば体温が下がって当然…
「体温低下」=「免疫低下」で、ウィルス感染など様々な病気のリスクが高まります。
「ちょっとの寒さなら我慢できる」が命取りになる場合もあるので、下半身の冷えには十分、気を使って頂きたい。
特にふくらはぎ、足先が冷えないよう「若干暑い」というくらい靴下やレッグウォーマーなど、厚着することをおすすめします。
そして、体を温めることは食事からでも出来ますよね。
ということで、今回はカラダの芯から温まる鍋料理をおすすめするのですが、
鍋料理といえば「鍋出し」が肝心要。
これさえ、簡単に美味しく作れたら極論、食材はほぼ何を使っても美味しい鍋料理になります。
その「鍋出し」、実は「淡口しょう油」と「みりん」があれば、あっさり味の簡単な和風鍋出しが作れます。(寄せ鍋の出し)
スーパーで「鍋の素」など買う必要はありません。
ではなぜ、「淡口しょう油」と「みりん」だけで簡単に美味しく作れるのか?
それは美味しい鍋出しには黄金比があるからです。
その黄金比とは、
「カツオ昆布だし(水)12:みりん1:淡口しょう油1」
「12:1:1」の割合です。
是非、今メモして頂きたい。
もし、魚や肉を多く入れる鍋料理なら、カツオ昆布だしでなく、「水」でも構いません。
魚や肉から旨味やコクがたっぷり出てくるので、水でも十分美味しくなります。
また、薄味が好みでしたら、カツオ昆布だし(水)の割合を「14」に。
濃い味が好みでしたら「10」にしてみて下さい。(煮詰まると塩辛くなるので注意)
そして、この「鍋出し」は具材を変えたり、鍋出しに香辛料や食材を加えるだけで、あらゆる「鍋料理」に変貌します。
寄せ鍋はもちろん、もつ鍋、ピリ辛鍋、うどんすき鍋、大根おろし鍋(みぞれ鍋)、カレー鍋、トマト鍋、生姜だし鍋、湯豆腐などなど…
”無限に鍋料理の種類が増やせる”と言っても過言ではありません。
なので、あなたオリジナルの「鍋料理」も作ることができます。
今回のレシピでは、
「柚子胡椒が効いた!葛切りたっぷり鶏出し鍋」
をおすすめ!
「黄金比の鍋出し」に柚子コショウをちょこっと加えて、ほんのり柚子の香りとコショウの辛味が刺激になる、鶏もも肉メインのちょいピリ辛「鍋」です。
わたし、柚子胡椒を加えた鍋料理を数多く作ってきましたが、具材は鶏肉が一番相性がいいように感じています。
何度試作しても、その答えは変わらないですね。
レシピをすぐご覧下さい!
※鍋だしについてさらに詳しい作り方は、
こちら↓をご覧下さい。
【材料】(1人前)
鶏もも肉・・・1/2枚(150g)
マロニー(くずきり)・・・30g
絹ごし豆腐・・・1/4丁(80g)
キャベツ・・・中1枚(50g)
小松菜・・1株(20g)
【柚子こしょう鍋出し】
鍋だし割合『出し汁12:みりん1:淡口しょう油1』
水・・・360cc
粉カツオ節・・・小さじ2杯
みりん・・・大さじ2杯(30cc)
淡口しょう油・・・大さじ2杯(30cc)
柚子こしょう・・・小さじ1/3杯
※(粉カツオ節については、こちら↓)
1、マロニーは、ボウルに入れ、熱湯で戻します。
軟らかくなったら、流水で洗って水に浸けておきます。(乾燥すると硬くなるので)
2、キャベツは4cm角に切ります。
3、小松菜は、根元を切り落とし、ボウルに入れた水でよく洗います。
水気をきって5cm幅に切ります。
4、豆腐1/4丁は、3等分に切ります。
5、鶏もも肉を、削ぎ切りにします。
包丁を寝かせて切り始め5mm厚くらいで薄く広く切ります。(6~8枚)
6、一人鍋に水(360cc)、粉カツオ節(小さじ2杯)、みりん・淡口しょう油(各大さじ2杯)、
柚子こしょう(小さじ1/3杯)合わせ、強火にかけます。
沸騰してきたら「キャベツ」と「豆腐」を入れます。
7、マロニーも水気をきって入れます。
8、出し汁が沸騰しキャベツが軟らかくなったら、切った鶏もも肉を投入。
菜箸で鍋だしに浸かるように軽く押し込みます。
9、鶏肉に熱が通ったら、小松菜を入れます。
10、1分ほど焚いて小松菜に熱が通ったら火を止め、完成です!
黄金比の鍋出しは、「無限」といっていいほどに鍋の種類が作れます。
「カツオ昆布だし(水)12:みりん1:淡口しょう油1」
”12:1:1”をマスターして下さい。
秋、冬は、これを基本に様々な「鍋料理」が作れます。
手始めに、
「柚子胡椒が効く!葛切りたっぷり鶏出し鍋」
を作ってみて下さい。
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