【少しでもグルテンフリー!】
健康料理家 佐藤周生です。
今回は「麺類が食べたい時のグルテンフリー蕎麦料理」を伝授します。
「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがあると思います。
要はグルテンは小麦に含まれるので、小麦を避ける食事法であり、グルテンを含まない食品のことですね。
グルテンには様々な悪影響があることかから、「グルテンフリー食品」の世界の市場規模はドンドン拡大…
100億(USドル)を超えます。
それだけグルテンフリーを実践される方が増えているということでしょう。
そもそも、「グルテンの悪影響って何?」というと様々あるので、
ここでは「リッキーガット」についてだけ触れておきます。
「リッキーガット」は簡単にいうと腸に穴があく症状です。
実際に穴があくわけではないのですが…
通常、小腸から栄養素が体内に入る際に「腸の粘膜上皮細胞」を通ります。
体内と腸との境目みたいなところ。
その細胞が正常であれば、有害菌などを通すことなく、栄養素だけを体内に通すことができる。
しかし、グルテンの成分グリアジンが腸細胞に影響与え、上皮細胞が異常を起こし、栄養素以外の有害菌なども通してしまうのです。
この腸の上皮細胞に異常を起こさせるたんぱく質を「ゾヌリン」と言いますが、これはメリーランド大学の研究で発見されています。
要するに上皮細胞が開っきぱなしのような状態…
それで「穴があく」という言い方をするわけですね。
よって、有害菌以外にも病原体なども侵入するので全身に炎症を起こし、免疫の過剰反応が起こる…
要はアレルギー反応を起こすというメカニズムです。
アレルギー以外にも慢性的な下痢になったり、食前後に関係なく満腹感を感じたり、集中力の低下、頭痛、鬱の発症などなどなど症状は様々。
グルテンには健康を害する悪影響があると。
なので、「できるだけ避けましょう」ということで、「グルテンフリー」が広まっているわけですね。
もしかして、もしかするとあなたの体に出ている異変はグルテンなのかもしれません。
みんなリスクがある…
なぜなら、スーパーには小麦食品がすごく多い…
菓子類、パン類、めん類、しょう油などにも入ってますし、加工食品全般に使われています。
だから、日本人の年間「小麦」消費量は一人当たり平均”30kg”にもなるわけです。
それだけの量を食べていれば、何かしら悪影響があってもおかしくないかなと。
で、これから暑くなると「麺類」が食べたくなりますよね。
そんな麺類でも、小麦をできるだけ避けて頂きたいということで、
おすすめは「蕎麦」。
できれば「10割蕎麦」。
もしくは「二八蕎麦」…
蕎麦アレルギーの方には申し訳ないのですが、小麦を避ける選択肢の1つとしておすすめしたい。
(※蕎麦アレルギーの方は小麦以外の原料の麺類で代用してみて下さい。芋類、大豆類など…これらも完全に安全では無いのですが、グルテンは避けられます)
ということで、今回のおすすめ料理は、
「蕎麦のつけ麺」。
通常、つけ麺というと”ラーメンの麺”ですが、これを蕎麦で。
要は、ざる蕎麦ですと冷たい「つゆ」ですが、「温かいつゆ」で食べる…
「蕎麦のつけ麺」を出しているお店って聞いたことがないと思います。
これが、家庭で簡単に作れる。
つゆは「だし4:みりん1:濃口醤油1」という比率で合わせ、挽き肉を加えてコクを出す…
で、お好みの硬さに茹でた蕎麦を冷まし、「熱々のコクつゆ」にたっぷり付けながら食べると。
これだけ。
調理が簡単です。
私、これまでにも「つけ麺」のレシピをいくつか紹介していますが、作り方は全て同じ。
食材を変えるだけでいいのです。
今回は蕎麦ですが、春雨や葛切りなどもグルテンフリーになります。
つゆ(だし)も簡単にアレンジ可能。
挽き肉の代わりに豚肉、鶏肉でも旨いです。
これらをいろいろ組み合わせれば、夏の数か月間、小麦(グルテン)を避けた「麺料理」が楽しめます!
とりあえず、今回のレシピをマスターしてみて下さい。
↓↓
【材料】(1~2人前)
蕎麦(生or乾)…1~1半玉(束)
(ゆでそばでもOK)
刻み海苔…少量
刻みネギ…少量
【ひき肉だし】(1~2人前)
ひき肉(牛豚合挽など)…50g
だし…120cc
(もしくは水120㏄+だしの素2つまみ)
みりん…30cc(大さじ2杯)
濃口醤油… 30cc (大さじ2杯)
小麦不使用の「十割蕎麦」がおすすめですが、ちょっと妥協して「二八蕎麦」にしてもOK。
1、蕎麦は、お好みの硬さに茹でます。
2、よくすすい洗いし、冷まします。冷蔵庫で冷やしておきます。
(茹でそばを使う場合は、 一度茹でて冷ましたほうが美味しいです)
3、鍋にだし(120㏄)、みりん(大さじ2)、濃口醤油(大さじ2)を合わせて
強火にかけます。
4、沸騰してきたら、ひき肉を加えて混ぜます。
5、再度沸騰(完全に)したら、火を止め、アクと余分な脂分をすくい取ります。
6、蕎麦は、軽く水をかけ(ほぐす)器に盛ります。ひき肉だしも熱々に温めて
小鉢に盛り、刻みネギを入れます。
蕎麦に”刻み海苔”をのせて完成です。
刻みネギ以外にもミョウガ、大葉、胡麻、貝割れ大根など薬味をたくさん加えて
食べるとさらにさっぱりして美味しいです。不足しがちな野菜をちょっと補給
することができます。
また、だしのひき肉の代わりに豚バラ肉などのスライスや鶏もも肉を刻んで
入れても美味しいです。
麺は「うどんのほうが好き!」という場合は、うどんでもOK!
家庭で簡単にできます。是非、作ってみて下さい。
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