パクリ寿司の具材でした…
佐藤 周生です。
今回は、
「鯖缶の”味付き”を使ってできる簡単どんぶり」を伝授します!
これまでに、サバの水煮缶を使ったレシピは、お伝えしたことがあるのですが、
”甘辛く味が付いたタイプ”のサバ缶レシピは紹介したことがありません。
以前、読者さんから、
「味付けのサバ缶でできる料理はありませんか?」
と、ご要望があったので、今回はそれをご紹介しようと思います。
醤油味やみそ味が付いた鯖缶を別の料理にアレンジするのは、ちょっと難しいのですね…
なぜなら、ヘタに味を変えるとかえって不味くなるから。
できるだけ、そのまま使う方がいい。
(変えたほうが美味しくなることもありますが…)
そこで私が考えた方法が、「”そぼろ”にする」でした。
・・・・・・
大阪で最後に働いたお店を退職する1年前のことでした。
新メニューとして「お寿司」を出すことになり、具材、味付け、盛り付けなど
私が全面的に担当することに…
で、どんな寿司を売り出そうかと考えていたところ、社長が提案してきたのが京都丹後の某有名な和食店のばら寿司。
シャリと具材を交互に重ね、二層なった10cm角の四角い寿司…
間に挟んでいる具材が鯖のそぼろ。
一番上にも鯖のそぼろをのせ、その上に錦糸玉子や海苔、蒲鉾をのせ綺麗な色合が特徴のばら寿司でした。
社長は「佐藤君、これ真似しよう!」と言い出し、
「マジで… 盛り付けめんどくさ! 」と思いながらも話はどんどん進んで、私が全部作ることに…
この時、はじめて青魚でそぼろを作りました。
タイとかタラの白身魚をそぼろの要領で調理し、赤色で色付けすると巻き寿司でも使う、あの甘~い「でんぶ」になります。(海老で作ると”そぼろ”といったりします)
これは何度か作ったことがあったので、鯖で作っても同じ、それほど難しくはないだろうと…
ですが、やはり青魚なので、臭みが強く味付けでちょっと苦労しました。
試行錯誤を繰り返し、全体の味のバランスも考えて、従業員みんなから太鼓判をおされるほど美味しくできたのですが、
結果的には思ったより売れませんでした…(ちょっと高かったかも)
いい経験になりましたけど。
そんな経験があったので、味付きの鯖缶でも同じように「そぼろ」にできるのではないかと。
で、ちょっと試しにフライパンで作ってみたら、めちゃ簡単にできました、
「鯖のそぼろ」。
3~4分、フライパンでほぐしながら煮詰めるだけ。
簡単すぎで呆気に取られました…
”そぼろ”といえば、「丼にできるな」と玉子と合わせて、「鯖そぼろと炒り玉子の二色丼」を考え付きました。
炒り玉子も、溶き卵をフライパンに流し入れ、ぐるぐる混ぜるだけ。
3分で綺麗な炒り玉子ができます。
あとは好きなだけご飯をよそって半分鯖そぼろ、半分炒り玉子で綺麗に盛り付ければ、あっさり味の魚のそぼろ丼が味わえます。
肉のそぼろよりあっさりしているので食べやすかったです。
詳しいレシピ…といいますか、簡単過ぎるレシピを見て下さい。
↓↓
【材料】(1~2人前)
味付けサバ缶…1缶
卵(L玉)…2コ
濃口醤油…小さじ1杯
胡麻…小さじ2杯
刻み海苔…少量
ごはん…お茶碗1杯分

できるだけ添加物の種類が少ない「味付け鯖缶」がおすすめ。

1、ボウルに鯖を入れ、木ヘラなどで粗ほぐしにします。

2、缶詰の煮汁を舐めてみて、薄いようなら少し濃口醤油を加えて下さい。(小さじ1杯)
反対に濃い味なら、煮汁は捨てて水と酒を少量加えます。
(ほとんどの缶詰は甘みが強いので、甘みを足す必要はないです)

3、フライパン(鍋)に(2、)を入れ、中火にかけます。

4、プツプツと沸いてきたら、弱火に。

5、木ヘラで混ぜほぐしながらがら、3~4分を目安に煮詰めます。

6、水分がなくなり、鯖にしっとり感が残っている程度で火を止めます。
胡麻を小さじ2杯分入れます。

7、ボウルなどに移しかえておきます。

8、卵(2個)をボウルに割入れ、混ぜます。

9、きれいに洗ったフライパンを中火にかけ、卵を流し入れます。
(油は入れなくてOK)
菜箸などですぐに混ぜます。
(甘い玉子が好みなら、砂糖を少量入れて下さい)

10、固まってきたら、弱火に。しっかり混ぜて細かい炒り玉子にします。

11、丼にごはんを入れ、平らします。半面に炒り玉子を敷き詰めます。

12、残り半面はに、鯖そぼろを敷き詰める。

刻み海苔をのせて、完成です!
鯖のそぼろは、煮詰めすぎるとパサパサになり、ふりかけのようになって
しまうので加熱しすぎに注意して下さい。
あえて、ごはんのお供として「ふりかけ」にしてしまってもいいですが…
(これはこれでおいしいです)
↓↓

イワシやサンマの味付け缶詰でもできると思います。
丼としては、色合い的に青色(緑)が入ると綺麗なので、インゲン豆や
キヌサヤを刻んで三色丼にするのもいいですね。
是非作ってみて下さい。
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