美味しさ5倍増!味の変化が楽しめる「ある調味料」とは?
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、「ある調味料を加えると激ウマになる”雑炊”」を伝授します。
私の住む岡山県は、9月末まで「まだちょっと暑いなぁ」と思っていたのですが、さすがに10月に入ると寒くなってきました。
あなたが住むところはいかがですか?
季節の変わり目に体調を崩す方もいらっしゃると思いますが、私のその一人でした。
私が一番風邪を引く時期は、だいたい夏⇒秋の変わり目。
すごく暑がりなので、「まだ温っかいし、大丈夫だろ」と薄着していると気温がぐッと下がった日に体温を下げてしまい、免疫が落ちて風邪をひく…というパターンです。
なので、
健康学を深く学び始めた5年ほど前からは、意識して季節の変わり目は服装に気を付けるようにしています。
例えば、2枚着ると若干暑い日かな?って時でも、ちょっと我慢して2枚着たまま過ごすとかです。
そうやって着る服を微調整していたおかげか、ちょっと鼻水が出る程度に風邪っぽくなることはありますが、熱が出るほどの風邪をひくことは全くなくなりました。
やはり、体を冷やしてしまうことが一番よくない。
これ、十分ご存じだと思いますが、体温が1℃下がるだけで免疫も3割~4割下がると言われています。
ついでに申し上げると、体温が1℃下がると体内酵素の働きも50%減少し、基礎代謝も10%~15%下がる…
「体内酵素の働きが悪くなる(特に代謝酵素)」=「体の回復力が落ちる」
ですから、風邪をひいたり、体調崩してもおかしくない状態になるわけですね。
なので、服装だけでなく食事でも温かい料理を増やして体を温めてあげてはいかがでしょう?
ということで、
夜めしに温っかくて手っ取り早くできるおすすめ料理が、
『雑炊』。
『雑炊』が好きな方って、そこそこ多いのではないかと思います…
スーパーには「ちょっとぞうすい」なんていう雑炊の素があるくらいですからね。
ですから、春・秋、そして寒い冬には、たまに食べたくなる料理ですよね。
特に冬場は、鍋料理の最後の「しめ」としてイメージが強いかもしれません。
なので、意外と「晩めし」のメニューの1つとしては、パッと思い付かないかも。
でもそれは、ちょっと勿体ない。
なぜなら、簡単に作れて、しかも結構お腹が膨れますからね。
「今日は簡単に済ませたい…」という時には、特に最適。
合せだしを作って、ごはんと具材を入れて卵を加えるだけ。
日本ならではの心から温まるしんみりする料理です…
なんて、偉そうに言っている私もよくよく思い返すと毎年、秋冬になっても「そういや、雑炊なんて作ってないな」と思うわけです。
ですが、今年は秋の朝の肌寒さを感じた際に、なんとなく思い出して「晩めしに雑炊もええな」と思ったんです。
で、自分のブログをチェックすると「雑炊」のレシピが無いことにも気づいたと…(お粥のレシピはあります)
ということで、今年は「雑炊レシピ」をいくつか紹介したいと思っています。
まず、今回は1つ目として、
「なめこの玉子雑炊」
秋なので「きのこの雑炊」です。
作り方も簡単!
「出汁16:みりん1:淡口醤油1」の黄金比で雑炊だしを合わせ、そこに「なめこ」と「ごはん」を入れて沸騰したら卵を加えて完成!
ハッキリ言って、レシピなんて必要ないくらい簡単。
で、上記の割合のだしは、煮汁の中でもけっこう薄味。
雑炊は薄味のほう美味しく感じるので、その割合にしています。
あと、作り方が簡単とは言いましたが、雑炊にも和食の基本と言いますか、仕上がりをよくする「コツ」があります。
それは「ごはんを洗う」。
これ、ご存知の方もいらっしゃると思います。
雑炊を作る時、ごはんをそのまま入れるとごはん粒同士がくっ付いたままで固まりが残りやすい…
少し食感に影響。
これがササっと「洗う」とごはん粒がほぐれるので、全体にバラバラになる。
固まりが残らないわけです。
すると食べた時の食感もサラっとなり、見た目の仕上がりも綺麗。
「洗う」というちょっとした「コツ」だけで、プロの仕上がりの雑炊になります。
それと「美味しさが増すコツ」もあって、
「ある調味料」を加えるだけで”美味”になる。
私、それを和食の世界に入った時に知ったのですが、その店では、秋になると昼の定食のメニューに「雑炊」が追加されるのですね。
えび雑炊、かしわ(鶏)雑炊、玉子雑炊…
一日7~8食、地味な定食ですが、意外と注文が入る。
で、この雑炊定食に「ある調味料」を小皿に入れて提供するわけです。
私、その調味料を知った時、
「えッ!嘘やろ?」「そんなの入れたら、酸っぱくてマズくなるんちゃう?」
と思ったのですが、違いました…
ある日の「まかない」、ごはんがたくさん残ったので「雑炊」に決定。
先輩もおやっさん(お師匠さん)も、「ある調味料」をちょろちょろっと入れて食べているわけです。
普通に美味しそうに食べてますから、私も入れて食べてみると…
「うわ!なにこれ?うまい!」
声には出しませんでしたが、自分で目が見開いたのが分かるくらいちょっとビックリしました。
この「ある調味料」…
鍋料理の「しめ」で食べる雑炊の場合、鍋汁に具材の旨味がたっぷり出てるので、ちょろっとかけるだけで美味しさが5倍に増します。
しかも、あっさりに味に変わり、食べやすくなりますから後味もスッキリして満足感も増しますね。
その「ある調味料」とは?(ヒント:身近な調味料です…)
レシピの最後で暴露します!
↓↓
★レシピ
【材料】(1人前) | 分量 | 備考 |
なめこ | 50g(1/2P) | 小さいパック |
ごはん | お茶碗1杯(150g) | |
卵 | 1コ | |
刻み海苔 | 少量 |
白菜 | 大1枚(150g) | |
玉ねぎ(中) | 1/4コ(50g) | |
小松菜 | 1株(1/5束 50g) | |
しめじ(大パック) | 1/6P(30g) | |
油揚げ(大) | 1/6枚(30g) |
そのままでも十分美味しい「なめこ玉子雑炊」ですが、もっと美味しく食べたいなら、
「ポン酢」をちょろっと加えて下さい。
雑炊が劇的に美味しくなる、”ある調味料”とは、
「ポン酢」です。
濃い酸味が加わるので、変な味になりそうな気がしますが、
食べると酸味が雑炊全体の味と調和して、さっぱり感が美味しさとなって口に広がります。
最高に美味しく感じる「ポン酢」の量というのは個人差がありますので、ちょっとづつ加えて味を確かめながら食べてみて下さい。
ちなみに私は少しだけ入れるくらいが一番おいしく感じます。
私の先輩の一人は、たっぷりかける人で「これが旨いねん!」といってましたね…
調節しながら食べるのも面白いと思います。
是非、「 なめこ玉子雑炊」 を作って、途中からポン酢を加えて、味の変化を楽しんでみて下さい。
雑炊。いいですね。参考にさせていただきます。
ところで雑炊のmenuの後に書かれている材料はどの分でしょうか。