美味しさ5倍増!味の変化が楽しめる「ある調味料」とは?
佐藤 周生です。
今回は、「ある調味料を加えると激ウマになる雑炊」を伝授します。
雑炊が好きな方は結構多いのではないかと思います…
「ちょっとぞうすい」なんていう雑炊の素があるくらいですからね。
なので、夏は食べないかもしれませんが、涼しい春・秋、そして寒い冬には、たまに食べたくなる料理ではないでしょうか。
特に冬は、鍋料理で最後の〆のイメージが強いかもしれません。
でも、春秋冬のレパートリー中に晩めしとして食べる「雑炊」が頭に入ってない場合は、普段パッと思い付かない…
それは、ちょっと勿体ない。
なぜなら、簡単に作れて、しかも結構腹が膨れますから。
「今日は簡単に済ませたい…」という時には、特に最適。
合せだしを作って、ごはんと具材を入れて卵をかけるだけ。
日本ならではの心から温まるしんみりする料理でもあります…
なんて、偉そうに言っている私も、夏の間に頭から「雑炊」だけ削除されてしまうのか、
よくよく思い返すと毎年、秋冬になっても「そういや、雑炊作ってないな」と思うわけです。
ですが、今年は秋の朝の肌寒さを感じた時になんとなく思い出して「晩めしに雑炊もええな」と思ったんです。
で、自分のブログをチェックすると「雑炊」のレシピが無いことにも気づいたと…(お粥のレシピはあります)
ということで、今年は「雑炊レシピ」をいくつか紹介したいと思います。
まず1つ目として、
「なめこの玉子雑炊」
秋なので「きのこの雑炊」です。
「出汁16:みりん1:淡口醤油1」の割合で雑炊だしを合わせ、きのことごはんを入れて沸騰したら卵を加えて完成!
上記の割合のだしは、煮汁の中でもかなり薄味。
雑炊は薄いほうが美味しく感じるので、その割合にしています。
で、ハッキリ言って、レシピ必要ないくらい作り方が簡単。
ですが、雑炊にも和食の基本と言いますか、仕上がりをよくする「コツ」があります。
それは「ごはんを洗う」。
これ、ご存知の方もいらっしゃると思います。
雑炊を作る時、ごはんをそのまま入れるとごはん粒同士がくっ付いたままで固まりが残りやすい…
若干食感に影響。
これがササっと「洗う」とごはん粒がほぐれるので、全体にバラバラになる。
固まりが残らないわけです。
すると食べた時の食感もよくなって、見た目の仕上がりも綺麗。
「洗う」というちょっとした「コツ」だけでプロの仕上がりの雑炊になります。
それと「美味しさが増すコツ」もあって、
「ある調味料」を加えるだけで美味になる。
私、それを和食の世界に入った時に知ったのですが、その店では、秋になると昼の定食のメニューに「雑炊」が追加されるのですね。
えび雑炊、かしわ(鶏)雑炊、玉子雑炊…
一日7~8食、地味な定食ですが意外と注文が入る。
で、この雑炊定食に「ある調味料」を小皿に入れて提供するわけです。
私、その調味料を知った時、
「えッ!嘘やろ?」「そんなん入れたらマズくなるんちゃう?」
と思ったのですが、
ある日、ごはんがたくさん残ったので、まかないが雑炊に。
先輩もおやっさん(お師匠さん)もその調味料をちょろちょろっと入れて食べているわけです。
普通に美味しそうに食べてますから、私も入れて食べてみると…
「うわ!うまい!」
声には出しませんでしたが、自分で目が見開いたのが分かるくらいちょっとびっくりしました。
この調味料、鍋料理の〆で食べる雑炊なら鍋だしに旨味がたくさん出ているので、ちょろっとかけるだけで5倍は美味しさが増します。
しかもあっさりに味に変わり、食べやすくなりますから後味もスッキリして満足感も増しますね。
その「ある調味料」とは?(ヒント:身近な調味料です…)
レシピの最後にご紹介!
↓↓
【材料】(1人前)
なめこ…50g(1/2P)
ごはん…お茶碗1杯(150g)
卵…1コ
刻み海苔…少量
【雑炊だし】
水…250cc
粉カツオ節…小さじ2杯
みりん…大さじ1杯(15cc)
淡口醤油 …大さじ1杯(15cc)
塩…1つまみ

※雑炊を作る時、ごはんをそのまま入れるとごはんの固まりが残ったままになりやすいのですが、
洗うことでごはん粒がバラバラになり、固まりができにくくなって食感もよくなります。
「洗う」というより、ごはん粒をばらすようにします。

洗えたら水気をよく切っておきます。


小鍋(土鍋)に水(270cc)、粉カツオ節(小2)、みりん・淡口醤油(各大1)、塩(1つまみ)を入れ、
強火にかけます。




卵を回し入れます。※表面にフタをするようなイメージで少量づつ全体に入れます。

そのままでも十分美味しい「なめこ玉子雑炊」ですが、もっと美味しく食べたいなら、
「ポン酢」をちょろっと加えて下さい。
ある調味料とは「ポン酢」です。
濃い酸味が加わるので、変な味になりそうな気がしますが、
食べると酸味が雑炊全体の味と調和して、さっぱり感が美味しさとなって口に広がります。
最高に美味しく感じる「ポン酢」の量というのは個人差がありますので、ちょっとづつ加えて味を確かめながら食べてみて下さい。
ちなみに私は少しだけ入れるくらいが一番おいしく感じます。
私の先輩の一人は、たっぷりかける人で「これが旨いねん!」といってましたね…
調節しながら食べるのも面白いと思います。
是非、「 なめこ玉子雑炊」 を作って、途中からポン酢を加えて、味の変化を楽しんでみて下さい。
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