簡単、酒の肴!やわらか鶏むね肉のもろみ味噌かけ
佐藤です。
今回の料理は、
「お酒のあてになる鶏肉料理一品」です。
夏のとても暑い日に、にぎやかな感覚で飲むビールや冷酒も最高にうまいですが、冬に近づく、秋のちょっと寂しげで静かな感覚で飲むビールや冷酒も夏とはまたちがって別格の美味しさがあります。
日本の四季は、感情を変え味の感じ方さえ変えてしまうすばらしい自然の表れだと思います。
私が初めに修行したお店の壁には、
「春夏秋冬、四季おりおりの味がある」と書かれた壁画がありました。
なんとなく毎日見ていたので、ぼうず(新米調理師)の頃は、
「四季って大事なのかな」とぼんやりと思っていました。
経験を積むにつれて、それがだんだん深く分かるようになっていったように思います。
その大事なこととは季節の食材を使った料理で季節感を出すこともありますが、やはり感覚といいますか、、感情が動かされる部分が大きいのではないかと思っています。
ただ、その季節の食材を使って「夏だな」「冬だな」と思ってもらうだけでなく、
その時のにぎやかな感覚や少し寂しげな感覚など日本人ならではの感情を感じてもらうのが大事なこと。
そんな小さな悟りを得たのが和食の道に入って20年たった頃でした。
長い年月をかけて、自分自身がいろんな経験をする中で感情が動かされるからこそ分かるようになるのかな、と思っています。
すべてを悟ったようなことを言ってますが何も悟ってないのかもしれません…(笑)
料理の世界では「生涯修行」とよく言いますが、その本当の意味が少しだけわかってきた気がします。
で、今回伝授する一品で、あなたをいい感情にして季節感を味わって頂けるかどうかは分かりませんが、間違いなく
「楽チン!」「ズボラ万歳」と思ってもらえる一品にはなります。
「やわらか鶏むね肉のもろみ味噌かけ」は、
鶏むね肉を軟らかくゆでて、”もろみ味噌”をかけるだけの超簡単な一品。
鶏むね肉は、塩湯で短時間だけ茹で、後は密封して、余熱で熱を通す。
なので、パサパサせずにかなり軟らかい食感になります。
程よく塩味の効いた鶏肉ともろみ味噌の甘味はすごくマッチします。
静かな秋に呑む、酒のアテにしてあげてください。
簡単レシピはこちらです。
↓↓↓
【材料】
鶏むね肉…一枚(250g)
もろみ味噌(金山時味噌)…適量
塩…大さじ1杯
刻みのり…少々
鶏むね肉ともろみ味噌(または金山時味噌)を用意して作ってみて下さい。
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