【鍋野菜も生で食べられる!?】
健幸料理家 健幸アドバイザー佐藤周生です。
今回は、「鍋で使う野菜で作る簡単サラダ」を伝授します。
冬と言えば鍋料理ですが、その鍋に入れる野菜というのは、通常加熱して食べることが常識ですよね。
ですが、実はそんな鍋野菜の中には生で食べられる野菜もあるのです。
その1つが「春菊」。
生で食べることができるなら、時には生で食べて頂きたい。
なぜなら、健康なカラダをつくるために大事なことの1つは、「消化負担を抑える事」だからです。
これ、詳しく話すとめちゃくちゃ長くなるので、今回は、すごくザックリとお伝えするのですが、
まず、生の食物には「消化酵素」というものを含みます。
消化酵素とは食べ物を消化するために欠かせないもので、体内でも生成されていて、基本的には体内の消化酵素で食べ物を分解しています。
ですが、酵素は1日に生成される量が決まっているため、「加熱したものを多く食べている」と体内の消化酵素は大量に消費され、足りなくなってしまいます。
消化酵素が足りなくなると「代謝酵素」という体の回復など代謝活動に欠かせない酵素が消化に代用されてしまい、消化は正常に行われるものの、代謝酵素が減っているため体の回復がおろそかになるのですね。
この状態が長く続くと体調不良をおこしたり、最悪は病気になったりします。
しかし、消化酵素を含む「生の食物」を食べていれば、その中に含む消化酵素が消化の補助となってくれるため、体内の消化酵素の消費量を減らすことができます。
ですから、「生の食物」を多く食べることで、消化酵素が摂れて、代謝酵素が消化で代用されなくなり、体の回復も正常に行われる…
「消化負担を抑える事」ができるということです。
なので、加熱した料理を減らして、消化酵素が摂れる「生の食物」をたくさん食べて頂きたい。
したがって、春菊も実は生で食べられるので、鍋に入れて食べても美味しいのですが、たまには生のままで食べる料理にするのも、いいのではないでしょうか…
ということですね。
そんな「春菊」というのは、独特のいい香りがします。
私はこの香りがすごく好きで、何となく落ち着く感じがします。
この香りの元となるのが、2つの成分「ペリルアルデヒド」と「アルファピネン」です。
ペリルアルデヒドは、大葉と同じ香りの成分で、殺菌・防腐効果もあります。
そして、アルファピネンは、ヒノキにも含まれる成分で、リラックス効果があるのですね。
だから、春菊の香りは何となく落ち着くような感じがするのだと思います。
この様な心理的効果もあり、生で食べれば消化酵素も摂ることができる「春菊」は、何となくエグミ強そうで食べにくいイメージがあるかもしれません。
ですが、全然そんなことはなく、生で食べても強いエグミは感じませんので、レタスなどと同じように美味しく食べることができます。
ということで、今回のおすすめは、その春菊で作るシンプルなサラダ、
『春菊の簡単サラダ 胡麻ドレッシング』です。
春菊をザクザクッと切って、薄切りにした玉ねぎと混ぜ、「手作り胡麻ドレッシング」をかけるだけ!
「手作り胡麻ドレッシング」は、マヨネーズとすり胡麻、濃口しょう油、みりん、お酢があれば簡単に作れます。
これ、食べて頂ければ分かるのですが、春菊には意外と甘味があることにも気付くのです。
シャキッとしか食感を感じた後、噛むほど、口の中にその甘味と爽やかな香りが広がります。
そして、春菊は青菜ですから、若干の青臭さがありますが、それは胡麻ドレッシングで和らぐので、食べやすく、
「春菊の生ってこんな感じなんだ」
と斬新なサラダの味に目覚めて頂けると思います。
私、毎年この『春菊の簡単サラダ 胡麻ドレッシング』を食べるのが楽しみなのですが、今年はなかなか綺麗な「春菊」が出てこないので、まだ食べてないです(笑)。
昨年食べた、シャキッとして鮮度抜群の春菊は、最高に美味しかったです。
では、簡単レシピを公開します!
↓↓
【材料】(1人前)
春菊…1束(70g)
玉ねぎ…1/4コ(50g)
刻み海苔…少量
【胡麻ドレッシング】
すり胡麻…大さじ3杯
マヨネーズ…大さじ3杯
みりん…大さじ2杯
酢…小さじ2杯
濃口醤油…小さじ1杯と1/2杯
ちょっと変わったサラダとして、是非、作ってみて下さい。
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