さっぱりなのにコクがある”お浸し”
佐藤です。
今回は、コクがあって美味しい「お浸し
のだし」を伝授します。
「お浸し」といえば結構さっぱりで食べ
られる野菜料理ですが、今回おすすめ
するお浸しは、さっぱりしながらも強い
コクがあります…
通常、お浸しには”出し汁と醤油”を合わ
せた「だし」を使います。
が、これだとさっぱり過ぎて味気ない…
そこで、”練り胡麻”を加えます。
当たり胡麻ともいいますが、白胡麻を
油分が出るまでペースト状にしたものですね。
その胡麻の油分が「お浸しだし」のコク
になる…
まるで肉類を加えたようなコクのある
お浸しや和え物が作れます。
香りも濃厚で、野菜に合うのですね。
で、そのだしは割合で簡単に作れます。
【だし10:みりん1:淡口醤油1】
通常の出汁と醤油だけのお浸しだしに、
みりんを加えて甘みを付け、食べやすく
しています。
濃いめの味が好みなら、だしの割合を
「8」にして下さい。
その「胡麻だし」を使って、今回は
この食材をお浸しにします。
ほうれん草・しめじ・油揚げ。
「ほうれん草としめじの胡麻浸し」です。
湯がいたほうれん草の程良い歯ごたえと
焼いた油揚げの香ばしさ、
しめじのつるんとした食感…
これを口に含むと、なんとも言えない
バランスで口の中に美味しさが広がります。
歯ごたえ、風味、旨味を同時に感じます…
正直この料理、調理はちょっと時間が
かかると思います。
ですが、絶対に美味しいといわせる自信
がある料理です。
私は、大衆割烹のお店に務めている時に
「胡麻だし」でいろんな食材を和え物や
お浸しにしてメニューに載せてました。
常連さんの中には、
「これ旨いね、おかわり頂戴!」と
いって追加注文してくれる方もいました。
その時の和え物は、三つ葉と厚揚げ
だったと思います。
今回の
「ほうれん草としめじの胡麻浸し」 も
かなりおすすめなので、
レシピ見て下さい。
↓↓
【材料】(2~3人前)
ほうれん草…1束
しめじ…1/4P
油揚げ…小1/2枚
粒胡麻…少々
【胡麻だし】
割合『だし10(8):みりん1:淡口醤油1』+ねり胡麻2
だし…150cc
(またはぬるま湯150㏄にだしの素1つまみ加えたもの)
みりん…大さじ1杯(15cc)
淡口醤油… 大さじ1杯(15cc)
練り胡麻…大さじ2杯(飾り用)
1、まず【胡麻だし】を作っておきます。
鍋に だし(150cc)、みりん(大1)、淡口醤油(大1) を合わせます。
2、練り胡麻(大2)も加えます。
3、玉じゃくしでよく混ぜます。
4、強火で沸かし、沸騰したらすぐ火を止めます。自然に冷ましておきます。
(氷水で冷ましてもOK)
5、しめじ(1/4P)は、根元を切り落とし、ばらして1本を2~4等分に裂いて
おきます。
6、ほうれん草は、根元を切り落とし、よくすすぎ洗いして土を落とし、水気
をきります
7、束ねて3cm幅に切ります。(葉の横幅が大きいほうれん草の場合は縦にも
切っておきます)。切れたらザルに入れます。
8、油揚げ(小1/2枚)は、お湯をかけて”油抜き”します。「湯をかける」、
「絞る」を3~4回繰り返し、しっかり油を抜く。最後は潰れない程度に水分を
絞り出しておきます。
9、しめじをグリルで焼きます。
グリルにアルミホイルを敷いて、しめじを広げて、酒(大1)をふった
後、塩を軽くふります。(酒と塩は分量外)
酒と塩できのこ臭さが抑えられます。
10、強火で3~4分焼きます。途中裏返して全体に熱が通るようにします。
全体にやわらかくなったらOK。ボウルなどに移しかえて自然に冷まして
おきます。
11、続けて、油揚げも焼きます。弱火でじっくり、両面に軽く焦げ目が付く
程度に焼いて下さい。(約2分)
(強火で焼くとすぐ焦げるので、必ず弱火で。焦げていないか 数十秒おきに
確認しながら焼いて下さい)
12、ほうれん草を湯がきます。(氷水を準備しておく)鍋に多めの湯を
沸かし、沸騰したらザルごとほうれん草を入れて軽く混ぜながら1分ほど
湯がきます。
13、茎の部分がやわらかくなったら、すぐに氷水に浸けて急冷します。
冬場は水が冷たいので、水道水で冷ましてもOKです。
14、冷めたら氷水から出し、潰れない程度に絞って水分をきります。
15、絞ったほうれん草をボウルに入れます。
濃口醤油(分量外)を大さじ1杯くらいかけて混ぜます。再度水分を絞り出して
下さい。
(しょう油をかけることで、ほうれん草に残っている水分の水っぽい味を抑え
てくれます。また和えた時に、ほうれん草に残っている水分で「胡麻だし」が
薄まってしまうのを防ぐことができます)
16、焼いた油揚げが冷めたら、2等分して細く(3mm幅)刻んでおきます。
17、ボウルにほうれん草、焼いたしめじと油揚げを入れ、冷めた「胡麻だし」
を加えます。
18、丁寧に混ぜて、全体に胡麻だしが絡んだら出来上がり!
19、小鉢に小高く盛って粒胡麻をかけて完成です!
和えてから時間をおくほど、味が滲みて美味しいです。
できれば、冷蔵庫で4~5時間寝かしてから食べて下さい。
応用法としては、みりん無しの醤油味だけでも美味しいので、是非試してみて
下さい。割合「だし10:淡口醤油1」+練り胡麻 2
ほうれん草以外でも青い菜っ葉類なら何でもOKです。
三つ葉、せり、小松菜、クレソン、しろな、水菜、青梗菜、
など、どれでも美味しくできます。
菜っ葉を買って作ってみて下さい。
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