食べてみないと分からないものです…
佐藤です。
私が初めに料理の修業をした店は、高級割烹料理店で扱う材料を大衆向けに安価にした料理を提供する店でした。
来られるお客さんは、80%30代から上のサラリーマンの方です。
当時はバブル崩壊直後だったのでまだまだお金を使ってくれる方ばかりでした。
一人平均単価は6000~7000円です。
今のサラリーマンの方じゃ考えられないと思います。
100席以上の大箱の店だったこともあって、週に3回は1日で100万円強の売り上げをたたき出していました。
ランチタイムは、700~1000円の「定食」を出す店です。
その定食メニューの中に鍋の料理もありまして、冬場になると「よせ鍋」が1日20食くらい注文が入ります。
「よせ鍋」には、タップリの野菜、魚介、鶏肉と”マロニー”が入っています。
鍋には、普通”くずきり”を入れるのですが、「昼の定食」なので安価な”マロニー”を使っていました。
私は、この”マロニー”の仕込が大嫌いでした。
熱湯で軟らかく戻して、鍋に盛り込むだけなのに嫌でした。
おそらく美味しそうに見えなかったからだと思います。
今もですが、わたしは、美味しそうに見えたり美味しいとわかっていないと作る気がしないのです。
ですが、ある日、余った「寄せ鍋」を食べさせてもらいました。
その時始めてマロニーを食べて「あれ?マロニーって旨いやん」と思ったのです。
出し汁がしみこんでツルツルした食感が印象的でした。
私は単純な人間です。
その次の日から、「寄せ鍋」の仕込みが楽しみになりました。
マロニーの仕込みを適当にやっていたのを丁寧にするようになりました。
それから、”マロニー”をいろんな料理に使うようになっていきました。
今回は、その”マロニー”を「みそ汁」に加えます!
旨みの出る鶏もも肉と共に入れたみそ汁です。
味噌味にも”マロニー”はよく合います。
「鶏肉とマロニーのみそ汁」を
今からあなたに伝授します!
↓↓
【材料】 (1人前)
鶏もも肉…100g
マロニー(乾燥)…15g
小松菜…1株
水…500
赤味噌…30g
粉かつお節…小さじ1
粉山椒…少々
鶏肉以外では、豚バラ肉、牛のバラ肉…
酒の後の「締めのみそ汁」にするなら、ホルモンや牛すじなど入れると最高に旨いです。
是非、作ってみて下さい。
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