【カレー粉は脇役ではありません!】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、「簡単に食事の栄養価を高める方法」を伝授します。
以前にもお話ししたことがあるのですが、食事の栄養価を手っ取り早く高める方法の1つが、
料理で「スパイスを使う」です。
スパイスと言えば一番に思いつくのは「カレー粉」ではないでしょうか?(胡椒の人もいるかも…)
カレー粉とは数種~数十種のスパイスを合わせた物。
一般的なカレー粉のベースになっているスパイスは、
カレー粉特有の香りを放つ「クミン」や「コリアンダー」、甘く少し刺激的な香りの「カルダモン」、カレー独特の色を出す、黄色の「ターメリック」、ジワジワと後から辛みが増す「赤唐辛子」や「コショウ」などが使われています。
ご存知だと思いますが、スパイスは非常に健康効果が高いものが多い。
「クミン」は消化促進作用…
「コリアンダー」は今流行りのパクチーの実などを加工したもので食欲増進の他、中東では咳止めの薬としても使われていました。
「カルダモン」は血流を改善する効果…
「ターメリック」はクルクミンというポリフェノールを含み、これが抗酸化作用となって体の酸化を防止、また肝臓の働きを促進しアルコールの代謝を上げ、コレステロール値の改善にも効果があります。
辛みの強い「赤唐辛子」や「胡椒」は唾液を多く分泌させ、消化促進になりますし、唐辛子に関してはカプサイシンの効果で血流を改善し、死亡リスクが下がるという研究もあります。
カレー(ライス)以外でカレー粉を料理で使う場合、辛みを加えるための味のアクセントや定番料理に変化を与える意味で使うことが多く、栄養面を重視されませんが、
カレー粉のスパイスを個々で見ると非常に健康的な食材であることが分かります。(適度な量であればです。何でも過剰に摂れば害になります)
それを意識して使えば、単なる料理の付け足し的な存在ではなく、
”健康のためのカレー粉”として少し重宝できますよね。
料理にちょっと加えるだけで、健康効果が高まると。
カレー(ライス)は人気があるのに”カレー粉”だと何となく脇役に見られてますが、
健康効果の素晴らしさ考えると「カレー粉に失礼だな」なんて思ったりします(笑)
ということで、今回のおすすめ料理は、
『カレー風味のイカリングと野菜のバターホイル焼き』
イカリングに塩・カレー粉をまぶし、玉ねぎ・トマト・バターと共にホイルで包んで蒸し焼き…
野菜の甘味にやわらかいイカの旨味、バターのコクも加わって、最後にカレー粉がふわっと香って美味い!
さらにホイルの底に溜まった旨味汁…
これまた旨味が凝縮されて美味しく、あとから適度な辛みを感じる…
これ、残さずスプーンですくって味わって頂きたい。
調理に関してもリング型にカットされた生スルメイカを買ってくれば、簡単に作れて晩酌の酒の肴になってくれます。
私、様々な食材でホイル焼き作ってきましたが、
『カレー風味のイカリングと野菜のバターホイル焼き』
は、今までで一番簡単に感じました。
食材と調味料をホイルで包んで、フライパンで蒸し焼きするだけですからね。
カレー粉のスパイシーな風味を感じながら「これが体に良いんだ!」と思いながら味わってみて下さい。
簡単レシピはこちら!
↓↓
【材料】 | 分量 | 備考 |
生するめイカ | 120g | リングにカットしてあるもの |
玉ねぎ(小) | 50g(1/2コ) | |
トマト(中) | 50g(1/4コ) | |
カレー粉 | 小さじ1杯 | |
塩 | 1つまみと少々 | |
バター(無塩) | 5g | ※有塩バターの場合は3gに減らす |
酒 | 大さじ1杯 | |
刻みネギ | 少量 | |
アルミホイル | 30cm×25cm 1枚 |
1、玉ねぎ(小1/2コ)は、5mm幅に切ります。(繊維にそって)
2、トマト(1/4コ)は、1cm角のサイコロ型に切ります。
3、イカリングは、ボウルに入れ、塩(1つまみと少々)、カレー粉(小1)をふります。
4、塩とカレー粉が全体に絡むまで混ぜます。
5、ホイルで包みます。
ホイル(30cm×25cm)を広げ、中央にバター(5gから少量使う)を塗ります。
6、玉ねぎの上にイカリング、奥と手前にトマト、さらにバターをのせ、酒(大1)をふります。
7、ホイルを挟んで(縦)、中央部分で折り込んで(2回折り込む)閉じます。
8、左右も折り込んで閉じます(2~3回折る)
※破れないように丁寧に。
9、フライパンに湯(200cc)を沸かします。
10、沸騰したところに(8、)を入れます。
11、蓋をして、中火に弱めて、6分蒸します。
12、6分後、器に取り出します。
13、ホイルを開いて(破れないように)、刻みねぎを散らします。
14、スプーンを添えて完成です。
イカと野菜から出た「だし」も美味しいのでスプーンですくって飲んで下さい。
バターのコクと野菜の甘味とイカの旨味、最後にカレーの風味&辛みを感じでパンチのある料理になってます!
簡単にできるので、是非作ってみて下さい。
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