胡麻まみれ!青瓜の甘酢和え

”儲かる”!?酢の物一品

佐藤 周生です。

今回は、

「お手軽!夏向け!さっぱりの酢の物一品」

を伝授します。

5月、6月になるとスーパーの野菜コーナーに並ぶ大きな”胡瓜”。

地域によってお目見えの時期は前後しますが、一年に一回は登場します。

で、これは大きな胡瓜じゃなくて、「青瓜」

よく似たもので「青瓜」よりもうちょっと色が薄く長さも短い、俵型の「白瓜」もあります。

他にも種類はたくさんあります。

青瓜は胡瓜の仲間ですが、胡瓜ほど瓜くささが強くなく、水分が少ないので”漬物”向きです。

有名なのは「奈良漬」ちなみにあの甘い「メロン」もこの仲間。

全く別物みたいですけど…

で、私31歳になるまでこの「青瓜」の料理の仕方を1つも知りませんでした。

「これ、どうやって料理すんの?」

スーパーで毎回見かけてはそう思っていましたが、興味が薄かったのか調べたり聞いたりすることはなかったのです。

が、31歳で働き始めた日本料理店で、初めて「青瓜」の料理に出会いました。

「おぉー!こうやって料理すんのか!」

頭の端っこにあった「青瓜」の疑問が解けた瞬間だったので、この料理は強く印象に残り、毎年夏になると作るようになりました。

これ、青瓜を甘酢とたっぷりの胡麻で和えた一品。

胡麻があっさりの青瓜に濃厚な香りを、そして甘酢が程よい酸味と甘味、旨味を加え、青瓜の歯応えのある食感と合わさり、歯応え、香り、味、三拍子揃って楽しむことができます。

また、薄い青色(緑色)が涼しさを感じさせてくれるので、ガラスの器によく合い、見た目の良さにも注目できます。

でも…

酢の物とか和え物は手間が多く、面倒なイメージがあるかもしれません。

が、この料理に関しては結構、簡単。

青瓜を刻んで、塩水で軟らかくしたら搾って甘酢とすり潰した大量の胡麻で和えるだけです。

酢の物の中では調理過程が簡単な部類に入ります。

家庭でも、気楽に作って食べれる献立の副菜一品になると思います。

もちろん酒豪のあなたには”酒の肴”になることは間違いないです。

「胡麻まみれ!青瓜の甘酢和え」は、

お店で付き出し(お通し)で提供することが多く、暑い夏には
「さっぱりする!」と喜んで下さるお客さんも多いです。

お店的にも青瓜の原価が安く、高値が取れない付出しでも”儲かる”ので、7月、8月は登場する頻度が増えます(笑)…

私が30代でマスターした野菜料理の中でも印象の強い、

「胡麻まみれ!青瓜の甘酢和え」

今から簡単レシピで伝授します。
↓↓

【材料】
青瓜…1本(250g)
白すり胡麻…大さじ3杯
白粒胡麻…少々

《おいしい甘酢》
昆布だし…90cc
(水でもOK)
酢(穀物酢)…大さじ2杯(30cc)
塩…2つまみ(3本指)
砂糖…15g
(砂糖を避けたい場合はみりんを”煮切り”して30cc入れて下さい)
淡口しょう油…少々

1、青瓜は端を5mm幅くらいで切り落とし、縦二等分に切ります。
2、スプーンで中の種部分を削り取ります。
3、もし、皮が固そうなら剥いて下さい。

(全部剥く必要はないです、縞模様に剥く程度でOK、

通常は剥かなくても大丈夫なので)
4、2mm幅でスライスします。

(薄すぎると歯応えがなくなるので少し厚みがあるほうがいいです)

(写真は2つ同時に切っていますが、難しい場合は1つづつでOK)
5、細い部分は斜めに切って大きさを揃えます。

(先端の細い部分はどうしても小さくなります)
6、大きめのボウルに塩水を作ります。

500ccの水に大さじ1杯弱の塩を加えてよく混ぜ溶かします。

(海水よりちょっと薄めの塩分濃度が目安)
7、切った瓜を塩水に浸けます。

このまま15分~20分おきます。

(塩水からはみ出るようなら、ラップやキッチンペーパーをかぶせて(瓜に貼り付ける)下さい)

「なぜ、塩を直接あてず、塩水に浸けるのか?」

直接ふると、満遍なく塩が行き渡らないです、

”一部は塩辛く”、”一部は薄い”となります。

それなら、全体に塩を行き渡らせようと”混ぜる”と瓜が折れたり潰れたりします。

なので、均等に塩が行き渡り、混ぜる必要のない「塩水に浸ける」わけです。

他の食材にも有効ですので、取り入れてみて下さい。
8、《おいしい甘酢》を作ります。

ボウルに昆布だし、調味料を入れて砂糖が溶けるまで泡立てで混ぜます。

(昆布出しの代わりに水でもいいのですが、容器に昆布と水を入れて一晩浸けて置けば昆布だしは簡単に作れますので、できれば甘酢が格段においしくなる”昆布だし”で作って下さい。

残っても冷蔵庫に入れておけば1週間以上持ちます)

(他に使う用途がない場合は、みそ汁や煮物で使いきって下さい)
9、瓜がしんなりしたら、ざるにあけ水分をきります。

(食べてみて塩辛いようなら真水ですすぎ洗いしてからざるにあけて下さい)

1つかみ分の瓜を両手で挟んで潰れない程度に固く搾ります。

(写真は片手ですが両手の方が搾りやすいです)

しっかり水分を搾って甘酢の中に入れます。
10、すり胡麻を加えます。

(大さじ3杯ですが、もうちょっと多めでもいいです)
11、菜箸でよく混ぜたら出来上がりです。

(時間を置くほど味が滲みておいしいです)
12、器に小高くもって、粒胡麻をふって完成です!

調理が簡単なので、手順を丸暗記してレシピ見ずに作ってみて下さい。

スーパーで青瓜を見つけたら「1本」買い物かごへ追加…

まず試しに「胡麻まみれ!青瓜の甘酢和え」 を作ってみることをおすすめします!

”とろみ”のつけ方のコツ

茄子と油揚げの具だくさん”コク”味噌汁

関連記事

  1. リキュール香る!すももの蜜煮

    多分、始めてだと思います...佐藤です。今回は、「すっきり甘酸っぱい、すもものデザ…

  2. アスパラと若芽と豚肉の生春巻き 青じそドレッシング

    酒のアテになる冷製一品なら、これ!佐藤です。今回は、「夏らしいさっぱり食べやすい、…

  3. 大豆のフムス 夏野菜添え

    【大豆ソースで野菜の美味しさを楽しむ!】健幸料理家 佐藤周生です。今回は、『カラダ…

  4. 茄子と裂きイカのごま味噌炒め

    ビールと相性抜群の夏のおつまみ佐藤です。今回から数回にわたって、「ビールに合う!夏…

  5. ホタテと彩り野菜の塩麹バター炒め

    2つのコク旨調味料で1ランクUP佐藤です。今回は、「旨味とコクの強い海鮮野菜炒め」…

  6. 元気回復!豚しゃぶとゴーヤのサラダ

    「疲労回復には、こんなサラダがおすすめ!」佐藤です。今回は、「豚しゃぶとゴーヤの元…

  7. 胡麻マヨネーズの彩色スティックサラダ

    練り胡麻を使う時に最も大事なこと今回は、「切るだけ簡単!胡麻マヨネーズで食べるサラダ」を伝…

  8. 【夏旬】とうもろこしの最高に美味しい茹で方

    ジューシーになる茹で方!ジューシーなとうもろこしが味わえる最もおいしい「茹で方」を伝授しま…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

最新記事

カテゴリー一覧

厳選レシピ&健康情報

2024年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
PAGE TOP