【自分を癒すための健康夏料理】
健幸料理家 佐藤周生です。
今回は、「”オクラとろろ”を料理で有効活用する方法」を伝授します。
今回の料理で使う「オクラ」は、夏野菜のであり、加熱すると強い粘りが出る”ネバネバ野菜”の1つ…
ネバネバの正体は食物繊維。
オクラにはそれが多く、カラダに良いことは有名ですよね。
食物繊維は油に溶けやすい脂溶性と水に溶けやすい水溶性があります、
オクラはどちらも含み、100g当たり5.0gの食物繊維量があります。
これは5.7g(100g当たり)も含む「ゴボウ」に匹敵する量です。
(※ちなみに「らっきょ」や「ブロッコリー」も、5g以上の食物繊維を含みます)
オクラに含む食物繊維の種類は、例えばガラクタン、アラバン、ペクチン…
特にあの強い粘りを出しているのはペクチン(水溶性)ですね。
で、そんな種類がどうのこうのより、その効果が重要ではないでしょうか?
まず、お通じを良くする整腸作用を基本に、善玉菌を増やし悪玉菌を減らす腸内環境の正常化、さらに糖の吸収を遅くするので、血糖値上昇を緩やかにしてくれます。
また、有害物質などを排泄しやすくなる働きから、様々な病気のリスクを下げる効果があるとも言われてますね。
あと、オクラはビタミン類も豊富で特にビタミンB1が多く、夏バテなどの疲労回復に有効です。
だから”夏野菜”として食されているのではないでしょうか。
そんなうんちくは、もうお腹いっぱいだと思いますので、ここまでにして…
オクラをどうやって食べるか?
基本的に生では食べにくいので(食べても問題はないですが)、加熱料理であればどんな調理でもそれなりに美味しくなります。
天ぷらにしたり、焼いたり、炒めたりも美味しいのですが、茹でて叩いて「オクラとろろ」にする食べ方もけっこうおすすめ!
オクラは青色(緑色)が美しい野菜なので、「とろろ」にしたオクラをメイン食材にのせたり、かけたりすると見栄えが良くなる演出ができ、料理が冴える。
なので、オクラをとろろにしてメイン食材などにかける、のせるというのは、1つの「調理法」として使えるのですね。
例えば、、、
・蕎麦、うどん、そうめんにかける…
・調理した肉、魚介類にのせる。
・味噌汁、お吸い物の具材として…
などなど、いろんな場面で活用できますが、夏の時期ではこれが一番簡単で旬を感じられるのではないでしょうか…
それは『豆腐にのせる』
絹ごし、もめん、玉子豆腐などでも…
オクラとろろをのせるだけで全体の色合いが良くなり、ネバネバ食感も面白く、冷奴のアレンジの1つになります。
なので、「オクラとろろ」は1つの調理法としてマスターして頂くと役立ちます。
ということで、今回のおすすめは、
『オクラとろろの旨だし冷奴』
絹ごし豆腐にオクラとろろをのせて淡口醤油ベースのあっさりだしをかけるだけ。
スプーンでだしごと豆腐とオクラをすくって食べるスタイル。
だしごと食べることで、丁度いい味加減で味わって頂けます。
和食では、ごま豆腐や枝豆とうふなど「○○豆腐」という料理を季節に合わせて付き出しや前菜で提供するのですが、
それらに”オクラとろろ”をかけるだけで、夏を演出できますし、見栄えもよく、綺麗で上品に仕上がる…
そして、食物繊維のネバネバ食感も楽しんで頂ける。
わたし料理人現役の頃、こういう付き出しをお客さんにお出しすると、必ず食べ切ってくれてました。
味が良いのは当たり前で、それ以上に「見た目」で「美味しそう!」と思って貰えたから完食して頂けたんじゃないか?と思ってます。
自分に対してでも「美味しそう!」と思って貰うことは、やっぱり大事だと思います。
もちろん、ご家族といっしょの場合はそう思わせることで喜んでもらえますし、自分だけで食べる場合でも、
「なんか、美味しそうじゃないな…」
より
「うまそ!」
と思えば食欲もアップしますよね。
1人分だけですと、「自分だけだから」と盛り付けが雑になりがちですが、”自分を喜ばせること”って自分を大事にすることに繋がる思います。
『オクラとろろの旨だし冷奴』は、自分の癒しにもなりますよ。
それでは!レシピみて下さい。
「オクラとろろ」を食べやすくするちょっとしたポイントとは?….
↓↓
【材料】(1人前)
オクラ…大3本(100g弱)
絹ごし豆腐…1/3丁(100g)
カツオ削り節…少量
【旨だし】(多めの量になってます)
割合「出汁8:みりん1:淡口醤油1」
水…大さじ4杯(60cc)
みりん…大さじ1/2杯(8cc)
淡口醤油…大さじ1/2杯(8cc)
粉カツオ節…小さじ1/2杯
『作り方概要』
一、旨だしを作って冷やしておく
二、オクラを茹でて叩いてとろろにする
三、切った豆腐にオクラとろろと旨だしをかける
四、削りカツオ節を飾る
スプーンでだしごとすくって食べて下さい。
めかぶ、モロヘイヤ、なめ茸、長芋などで応用できます。
是非、作ってみて下さい。
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