『アサリの正しい調理法』
今回は、「アサリを美味しく食べる方法」を伝授します。
佐藤 周生です。
12月の飲食店は、まさに戦争です…
もちろん、それは忘年会の予約のピークがこの時期に集中するから。
私、いろんなお店に勤めましたが、どのお店でも有難いことに12月は毎日予約でほぼ満席でした。
ですが、何でもいい事があれば反面、悪いこともある…
これ私にとっては、悪いことだったのですが、
例えば、小さい店に勤めていた時は従業員が少なく、稀に仕込みが一人になることも…
そんな時に限って予約の電話が鳴りっぱなし…
仕込みが進まずイライラします。
予約を頂けることは有難いのですが、そのイライラの瞬間は無意識に舌打ちしてしまいます…
さらにイライラがピークに達していると普段なんとか我慢できることでも暴言が出そうになったり…
例えば、予約の電話で常連でもないのに敬語を使わず馴れ馴れしく「タメ口」で話してくる人。
前から来ていたかのように話すわけです。
「12月〇〇日、空けとけよ」…
普段なら「こんな人もおるわ…」と聞き流せるのですが、仕込みが進まずイライラがピークに達しているので、
「初対面でなんやねんお前は!」
「こっちは丁寧に敬語使っとんねん!敬語で話せ!」
と心の声が喉まで達しますが、ギリギリでこらえて飲み込む。
稼ぎ時ですし、お店のことを考え、我慢・我慢で耐えながら忙しい12月を乗り切ったこともありました。
で、私、そういう出来事があると特定の食材を思い出すことが多いのですね。
そのイライラ爆発寸前の時は、おすすめのメニューにアサリを使った一品を載せていて、その仕込みをしていたと。
それで、その時のことを思い出すと「アサリ」も同時に頭に思い浮かんじゃうわけです。
ある印象深い場面での心境とその時の「行動」や「物」というのはワンセットで記憶されると言われたりしますから、
それで「忘年会で忙しくてイライラ」=「アサリ」となったのではないかと思います。
というわけで、今回はそんな私にとっては嫌な思い出になりますが、「アサリ」を使った美味しい一品を伝授!
「あさりと長芋とほうれん草のバター蒸し」
です。
アサリは、低脂肪で高いタンパク。
ご存知だと思いますが「タウリン」という成分を豊富に含んでいて動脈硬化予防に有効です。
牡蠣などの魚介に多く含まれていて、栄養が豊富な食材ですよね。
で、その「アサリ」の調理で、
熱を通しても貝が完全に開かない「アサリ」は死んでいる可能性が高い…
と言われているのですが、実はあれ間違い…
生きている場合もあるのです。
まず、アサリは加熱して50度を越すと気絶します…
で、アサリと言えば二枚貝ですから、それを繋いでいる貝柱がジワジワと煮えて調節できなくなり、
それで半開きになる…
要は半開きは「気絶」の状態。
で、半開きでなく一気に全開してしまう「アサリ」は、気絶を通り越して即死。
完全に死んだ時に貝が全開するわけです。(例外もある)
なので、「半開きだから死んでる」と思って捨ててしまっては勿体ない。
でも、半開きのままでは食べにくいので、全開させようと熱を加える時間を長くしてしまうと、
身が硬くなりバサバサで食感が悪くなります。
では、どうすればいいのか?
アサリはこんな方法で硬くない、ふっくらの身に仕上がるのですね。
レシピで詳しく説明!
↓↓
【材料】 (1人前)
あさり…130g
長芋…100g
ほうれん草…50g
刻みネギ…適量
バター…10g
サラダ油…5cc
水…100cc
塩、コショウ…少々
あさり料理を作る時は、身が硬くなるので、加熱し過ぎないよう火を止めて「余熱の蒸し煮」にして下さい。
この方法ならアサリの身がやわらかく仕上がり、失敗しないです。
是非やってみて下さい!
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