濃厚昆布のかぼちゃと厚揚げの旨煮

定番煮物の美味しさレベルアップ法

佐藤です。

今回は、
「定番煮物をちょっとの工夫で美味しくする方法」を伝授します。

「かぼちゃの旬は?」というと「秋」のイメージがあると思いますが、正確には7月~12月。

夏に収穫され、貯蔵。

おいしくなるのは水分の抜けた10月、11月、12月です。

なので、秋~冬が旬になるのだと思います。

ですが、実際スーパーに並ぶ西洋かぼちゃは貯蔵性が非常に高いので一年中出回っているわけです。

で、そのかぼちゃの料理というと一番にイメージするのは「煮物」ではないでしょうか。

かぼちゃの煮物は美味しいですよね。

さらに厚揚げと一緒に焚くとコクが加わってこれまた旨い。

ですが、この煮物の煮汁は、かぼちゃと厚揚げそれぞれ味付けを変えたほうがもっと美味しくなるのです。

厚揚げは、油を含んでいる分その油分に勝つ、濃い味の方が合います。

しょうゆ味が効いてる感じ。

反対にかぼちゃは、素材の味を活かすため、若干薄味で甘味が強い方が合います。

醤油が少なく、甘味が勝っている感じの味ですね。

そこで、お教えしたいのがこの方法。

『厚揚げを濃い煮汁で焚いた後に、その煮汁を薄めてかぼちゃを焚く』

少し手間ですが、厚揚げのコク、旨味が出た煮汁でかぼちゃを焚くので一緒に焚いた時のようなコクのある美味しさに。

そして、それぞれに合った”味”の濃さにできますから、一段と美味しくなります。

で、さらに”旨味”を強くするために煮汁に「出し昆布」を加える。

これは、入れるだけですから手間にはならないです。

これらのちょっとした工夫で家庭風の定番煮物が少し上品な仕上がりにできます。

ちょっとやり方が異なりますがこのような素材で味を変えることは、和食の世界では「基本」として行なっています。

食材は個々で焚いてそれぞれに合った味にすることで”美味しい”にできるのですね。

例外も多々ありますが基本的には複数の食材を一緒に焚くことをしないのです。

家庭で全ての煮物をここまですると色々とムダも出て、かなり時間もかかってしまうので、必要無いとは思いますが、

『厚揚げを濃い煮汁で焚いた後に、その煮汁を薄めてかぼちゃを焚く』

この程度の手間なら美味しくするためにやってみる価値はあると思います。

レシピでその方法をもっと詳しく説明します!
↓↓↓

【材料】
かぼちゃ…1/2コ(400g)
厚揚げ(正方形)…2枚(260g)
出し昆布…5g
生姜…10g

《煮汁》割合↓
(だし6:酒1:みりん1:濃口醤油1+砂糖)
水…360cc
粉カツオ節…小さじ1杯
酒…60cc
みりん…60cc
濃口醤油…60cc
砂糖…20g
(砂糖なしの場合はみりんを120ccにして下さい)
別途水…300cc
別途砂糖15g(またはみりん30cc)

1、かぼちゃは種を取り除き、皮を削り取ります。
2、約3cm角の大きさに切り分け内側部分を切り落としておきます。

(ここから煮崩れするので)

かどを切り落とす「面取り」をすればさらに煮崩れ防止になります。

ここで生姜を皮を向いてスライスしておきます。
3、水でサッとすすぎます。
4、厚揚げは熱湯をかけて「油抜き」します。

水気を切ります。
5、1コを8等分に切ります。
6、鍋に《煮汁》の調味料を合わせ、強火にかけます。
7、沸騰したら厚揚げを入れます。
8、昆布、生姜も加えて中火にして10分ほど焚きます。
9、厚揚げが炊き上がる数分前に別鍋にかぼちゃと水300ccと、砂糖15g(みりん30cc)を入れ、弱火にかけます。
10、厚揚げを10分焚いたら煮汁と昆布だけをかぼちゃの鍋に入れます。
11、強火にして沸騰してきたら弱火にします。

(かぼちゃが少し揺れる程度の火加減)

2,3回アクをすくい取り、弱火のまま15分焚きます。

焚けたら火を止め、3~4時間そのままおきます。(含ませる)

(厚揚げは煮汁に浸かってませんがそのまま寝かせてOKです。

外側に滲み込んだ味が時間を置くと馴染んでいきますので)
12、深皿にもかぼちゃ、厚揚げをそれぞれ積み上げて盛り、煮汁をかけて完成です。

作り置きも可能な煮物です。

冷蔵保存で3~4日持ちします。

是非作ってみて下さい。

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