「くっ付かないそうめんの秘術」
佐藤 周生です。
そうめんの最も基本的な茹で方は、
沸騰したお湯にそうめんを入れ、再度沸騰したら「ビックリ水」という沸騰を一時的に抑える差し水を入れる…
また、沸騰してきたら、「ビックリ水」を入れる…
これを3~4回繰り返して1~2茹でます。
この方法で茹でると、「芯が残りにくく、のびないそうめんに仕上がる」
といわれていて、私も修行時代にこの方法を学びました。
でも、ビックリ水を加える方法と普通に1~2茹でる方法、比べてみたことがあるのですが、ほとんど変わらない…
両方を食べ比べてみて何とか違いが分かる。
若干、 ビックリ水を加える方法のほうがシャキッとしている程度です。
それなら、「普通に茹でればいいじゃん」と思ったのですが、
もっと簡単に程よい茹で加減に仕上がる方法は無いかと考えたのですが、なかなか思いつかない…
そんな、ある時…
私の地元、岡山県のローカル番組でおばあちゃんが昔ながらの美味しいレシピやその土地の郷土料理などを紹介するコーナーがあるのですが、
ある日の放送で、そば屋のおばぁちゃんが「くっ付かないそうめんの茹で方」というのを紹介していたのですね。
これがYoutubeで300万回も再生されていて、「すごいな」と思って実際にその動画を見たわけです。
で、すごかったのは再生回数だけではなく、その「茹で方」。
「えッ?これでいいの?」と呆気にとられてしまいました。
そうめんの常識では考えられないやり方です。
修行中に学んだめんどくさい茹で方は、「なんだったんだ…」と思えてしまう…
通常そうめんは、茹でて冷まして水気をきってそのまま置いておくと、固まってくっ付いてしまいますよね。
しかし、これが数十分経ってもくっ付かない、持ち上げてもくっ付いてこないのです。
ちゃんとバラバラになる。
しかも麺も伸びてなく、つるつると食べやすい。
簡単なのに、メリットだらけの茹で方もあるんだと勉強になりました。
では、その非常識な「そうめんの茹で方とは?」
ヒントは、「茹でない」です…
↓↓
すぐに食べない場合は、冷蔵庫で冷やしておきます。
くっ付かず、めんが伸びにくいので茹で置きも可能です。
(茹で置きする場合は、「蒸し茹で」の時間を4分くらいにして若干硬めに仕上げて下さい)
茹でるというより「湯煎する」ような感じですね。
是非、やってみて下さい。
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