知っていましたか?手間なしで作れるホッとする蒸し物
佐藤です。
今回は、
「レンコンで簡単にできる蒸し物」
を伝授します。
「蒸し物」にどんなイメージを持って
いますか?
・火加減が難しそう
・手間がかかりそう
・蒸し器がないとできない…
このように思っている方は多いと
思います。
蒸し物というと茶碗蒸しの難しい
イメージが強いのでそういったふう
に思われがち…
ですが、全ての蒸し物がそうでは
ないのです。
中には簡単に、しかもめちゃ美味しく
できる蒸し物もあるんですね。
さらに「蒸し器」もふた付きの鍋が
あればそれが即席の蒸し器に早代わり。
(少し大きめの鍋)
ホームセンターでわざわざ蒸し器を
買わなくても「蒸し物」はすぐに
作れるのです。
そこで、今回のおすすめは、
「鮭と舞茸のレンコン蒸し生姜あんかけ」
名前だけで何だか手間がかかりそう
ですが、そんなことはないのです。
鮭は、薄塩の切身のシャケを使います。
そのシャケを舞茸と共に軽く「下蒸し」。
で、レンコンをすりおろして、かぶせ
もう一度ササっと蒸す。
蒸している間に餡を作ってできたら
餡をかけるだけ。
スムーズにいけば15分でできちゃいます。
「蒸し物」には、様々種類があります。
「茶碗蒸し」「かぶら蒸し」「魚介
ちり蒸し」「せいろ蒸し」などなど。
「魚介などの具材にすりおろし野菜を
かぶせて蒸し、餡をかける」
という調理法は、和食の蒸し物の中でも
比較的簡単にできる蒸し物です。
「かぶら蒸し」「馬鈴薯蒸し」といった
高級蒸し物の原型でもあるんですね。
ですから、
「茶碗蒸し」のように微妙な火加減も
必要なく難しくありません。
「魚介などの具材にすりおろし野菜を
かぶせて蒸し、餡をかける」
私、これまでにこの蒸し物をいろんな
食材で作ってきました。
中でも簡単で美味しいと感じるのは、
レンコンを使ったパターン。
レンコンは蒸すと粘りが出てもちっと
した食感が楽しめ、
風味もいい香りがします。
通常は「つなぎ」という固まりにする
ため糊の役目をするものを入れるの
ですが、
レンコンは加熱すると勝手に粘りが出て
固まるで、つなぎは必要ないのです。
つなぎを混ぜ込む手間も無いのでさらに
簡単になります。
モチっとしたレンコンにあっさりの
生姜の餡が絡まると生姜の辛味がマッチ
してもう最高の蒸し物になります!
ほっとする味「日本人でよかったぁ~」
と思える味が堪能できますよ。
ほんとに簡単にできますから、騙された
と思ってこの「蒸し物」に挑戦して
みて下さい。
レシピ公開します!
↓↓↓
【材料】(1人前)
シャケ…1切れ(80g)
(甘塩、薄塩タイプ)
れんこん…中1/2本(70g)
舞茸…1/4束(30g)
春菊…1/8束(30g)
おろし生姜…少々
酒…大さじ1杯
塩…(少々)×2
【餡】
だし…大さじ10杯(150cc)
(または水150cc+かつお出汁の素2つみ)
みりん…大さじ1杯
淡口醤油…大さじ1杯
水溶き片栗粉…14cc
(片栗粉7g+水7cc)
1、「即席蒸し器」を用意します。
”ふた付”の鍋に小皿を1~2枚敷き、小皿の上面くらいまで水を入れます
(小皿の中にも水を入れて浮いてこないようにする)
弱火にかけてすぐ蒸せるようにしておきます。
2、舞茸(1/4束)は、一口サイズに裂きます。(2~3)
3、春菊は、葉だけ(30g)をちぎり取ります。
4、シャケ(1切れ)は、皮を切り取ります。
5、半分に切ります。
6、鍋に入る大きさのお皿にシャケ、舞茸を入れます(重ねない)
酒(大さじ1)を全体にかけ、塩(少々)を舞茸にふります。
7、沸騰状態の蒸し器に(6、)入れ、ふたをして
中火で1分30秒蒸します。
8、蒸しながら蓮根の皮を剥いてすりおろしていきます。
(力を入れて粗すりでOK、早くおろせます)
9、塩(少々)を入れてよく混ぜておきます。
10、シャケと舞茸を1分半蒸したら
フライ返しなどで皿ごと取り出します。
(皿が落ちないように軽く手を添える)
11、盛り直します。シャケを2切れ重ね(立てかける)、
舞茸をその上(横)に添えます。
12、すりおろしたレンコンを(11、)にかぶせます。
(完全に包み込まなくてもOK、具材が見えてOK)
あまり高くならないようにしながら全体の形を整えます。
(熱が中まで通りにくくなるので)
13、しっかりふたして中火で3分蒸します。
14、蒸している間に餡を作ります。
鍋に、だし(大さじ10)、みりん(大さじ1)、
淡口醤油(大さじ1)を合わせ、強火にかけます。
水溶き片栗粉も用意します。
15、沸騰してきたら、弱火にしだしを混ぜながら、
水溶き片栗粉を少しづつ加え、とろみをつけます。
(水溶き片栗粉は、よく混ぜてから入れて下さい)
とろみが付いたら火を止めます。
(できれば、ここからさらに1分ほど
煮込むとしっかりしたとろみがつきます)
16、3分蒸したら、春菊をのせてさらに40秒蒸します。
17、40秒後、フライ返しで皿ごと取り出して、
春菊を綺麗に束ねて盛り直します。
18、深さのある器に移し替えます。
19、「餡」を再度温めて全部かけます。
20、最後におろし生姜をのせて完成です。
食材を「下蒸し」して、すりおろした
食材をかぶせて再度蒸す。
あとは餡をかけるだけ。
「簡単蒸し物」の1つとしてこれを
覚えてみて下さい。
蒸し器もふた付きの鍋があれば
即席で用意できます。
蒸し物は、難しい料理ではありません。
炒め物のように頻度多く活用して欲しい
「調理法」です。
今回の料理は、
レンコンの代わりにじゃが芋、大根、かぶら、
人参でもいけます。
(大根・かぶら・人参は、つなぎに卵白が必要)
魚は、たい、たら、さわら、など
白身魚やクセのない青魚が向いています。
舞茸も、きのこなら何でもOK。
材料が変っても出来るので、
是非、作ってみて下さい。
上記記事中に『水溶き片栗粉…14cc(片栗粉7g+水7cc)』とありますが、片栗粉の量を小さじ〜杯のような「わかりやすい」?表記にしていただけるとありがたいです。餡を作る時に薄すぎたり、逆に硬くなりすぎたりすることがよくあります。これも慣れなのでしょうが、具体的な目安が欲しいのでお願いいたします。
小さじ表記ですと微妙な加減ができないのでグラムまたはcc表示で具体的に書いています。
(小さじですと、例えば「小さじ1杯と1/5杯」といった表記になるので
返って分かりにくいのではないかと思い、CC/g表記にしています))
また、コンロの火力や(だしの)煮つまり具合、気温など様々な要因で加減は変わってきますので、
適当な量で水溶き片栗粉を作って、ご自分の感覚で濃度(とろみ)を加減する練習をした方が
どんな料理にも対応できるようになると思います。