豚細だんごのみそ豆乳鍋

【鍋】豚の細切れ肉をコロッと丸めて「肉だんご」に!野菜の甘みと肉だんごの食べ応え、みそ豆乳鍋出しがピッタリ合う簡単に作れる「味噌豆乳鍋」です!

【野菜の味も調味料!?】

健幸料理家 佐藤周生です。

今回は、「簡単!肉だんごのみそ”豆乳鍋”」を伝授します!

「豆乳」と言えば健康的なイメージが強いと思いますが、私も豆乳は凄く健康に良い食材だと思います。

例えば…
・フィチン酸によるガン予防効果
・脂質の吸収を抑える作用によるダイエット効果
・レシチンのコレステロール溶解から起こる血液サラサラ効果

など、それら以外にも多くの健康効果がありまして、あまり知られていないこんな効果もあるのです。

それは「たんぱく質の再利用率が高まる」という効果。

人間は、体内でたんぱく質を再利用することができます。

ですから、実は一般的に言われるほど多くのたんぱく質を摂る必要はないのですね。

この話は詳細に話すと長くなるので、またの機会にしますが、特に再利用されやすいのは「植物性のたんぱく質」です。

なので、普段摂るべきたんぱく質は「動物性のたんぱく質」より「植物性たんぱく質」を多く摂ったほうが良いということ。

その点、豆乳は大豆を加工したものであり、大豆に含むたんぱく質は「植物性」です。

ですから、豆乳を使う「豆乳鍋」は重要なたんぱく源としても、凄く健康的な料理になるのですね。

ということで、今回おすすめする料理は、

『豚小間だんごのみそ豆乳鍋』

鶏肉や合い挽き肉など「肉だんご」を加えた鍋料理って、やっぱり美味しいですよね。

これが豆乳の鍋ならさらに旨い!

しかし、その「肉だんご」に手間がかかるので、面倒くさく感じますよね。

でも、ご安心下さい。

今回お伝えする『豚細切れだんごのみそ豆乳鍋』で使う「肉だんご」は凄く簡単に作れます…

通常、鍋用の「肉だんご」というのは一度下茹でしてから、固まった状態で鍋に加えますので、ここで面倒なひと手間があるわけです。

ですが、この下茹でを省いて鍋に直接入れます。(普段からそのようにしている方も多いですが…)

これだけで10分の時間短縮になる。

さらに手間を省くため、「豚の細切れ肉」を使います。

通常、肉だんごで使う挽き肉は脂分が多く、ベタベタと手にくっ付き、丸めにくい…

ですが、今回使うのは「細切れ肉」なので、赤身が多く脂分が少ないため、手にくっ付かず、簡単にまとまって丸めやすい。

「豚細切れ肉」に酒・しょう油・おろし生姜・刻みネギで下味を付け、ササッと混ぜたのち、一口サイズにコロコロと丸めるだけ。

ですから、かなり短時間で「肉だんご」が作れます。

ここでも5~10分の短縮に。

これ、別の言い方をすれば、すごく「ズボラな肉だんご」。

極論、やり方は何でもよくて、最終的に美味しければいいのです。

あとは、豆乳に味噌と淡口しょう油で味付けして、白菜・玉ねぎ・小松菜・しめじ…

さらに「ズボラ肉だんご」加えて煮込むだけ。

鍋料理には「白ネギ」が定番で、豆乳にも十分甘みがあるのですが、あえて煮込むと甘みが増す「玉ねぎ」を使って甘味をプラスしています!

”甘味調味料を一切加えない”という「鍋出し」。

野菜の自然な甘味で、鍋の美味しさアップ!

例えば、本格的な洋食のポタージュスープは、基本的に味付けは「塩」と「コショウ」だけ。

それだけでおいしく仕上がるのは、じゃが芋や玉ねぎの甘みや旨味が十分出ているからです。

(ポタージュスープの作り方は、じゃが芋・玉ねぎをブイヨンスープでやわらかく煮込んで、それをミキサーにかけてペースト状にし、そこに牛乳を加えて塩・コショウで味付けします。(やり方は様々です))

素材そのままの味を生かすことで、鍋全体の味も美味しくなるわけですね。

「野菜の味を調味料の1つとして考える」ことで全体の調味料の量を少なくできます。

是非、この考え方、覚えておいて下さい。

スープや煮物などの味付けにも応用できます。

それから、『豚小間だんごのみそ豆乳鍋』を作る時の大事なポイントが1つ…

それは「混ぜながら煮込む」です。

豆乳は(濃度があるほど)鍋底に焦げ付きやすいです。

なので、具材を入れてから”小まめに混ぜながら煮込む”ことが重要。

ここを抑えておけば、大きな失敗は無いです。

私、1年ぶりに豆乳鍋を食べました。

味噌を加えた豆乳鍋だしは、風味がよくて美味しいです。

今回は肉だんごがメインの具材なので、味噌の風味がピッタリでした。

是非試してみて下さい!
↓↓

【材料】(1人前)分量備考
豚小間切れ肉100g
白菜大1枚(150g)
玉ねぎ(中)1/4コ(50g)
小松菜1株(1/5束 50g)
しめじ(大パック)1/6P(30g)
油揚げ(大)1/6枚(30g)
【肉だんご】 分量備考
豚小間切れ肉100g
おろし生姜小さじ1杯分
刻みネギ大さじ2杯分
小さじ1杯
濃口しょう油小さじ2杯
【みそ豆乳鍋だし】(1人前)分量          備考   
豆乳350cc
味噌(麦みそ)35g
淡口しょう油小さじ1/2杯
1、白菜(大1枚)は、茎を2cm角に。葉は5cm角に切ります。
2、玉ねぎ(1/4コ)は、ばらして斜めの2cm角に切ります。
3、小松菜(1株)は、3cm幅に切ります。

※葉が大きい場合は縦2等分に切る。
4、しめじ(1/3P)は、根元を切り落とし、半分に裂いておく。
5、油揚げは、「油抜き」して水分を抜き、3等分に切ります。

※「油抜き」⇒熱湯をかけて表面の油分を抜く。
6、肉だんごを作ります。

豚小間切れ肉(100g)をボウルに入れ(長い場合はちぎる)、

酒(小1)、濃口しょう油(小2)、おろし生姜(小1)、刻みネギ(大2)を加えてよく混ぜます。
7、5等分に分け、丸めて団子にしておきます。
8、鍋だしを作ります。

鍋(小鍋)に豆乳(350cc)を入れ、弱火にかけます。

豆乳が少し温まったら味噌(35g)、淡口しょう油(小1/2)を加えて混ぜます。
9、強火にして白菜の茎、玉ねぎを入れて煮込みます。

※豆乳は鍋底に焦げ付きやすいので、こまめに混ぜながら煮込む。
10、沸騰したら弱火(弱火の強)にして、玉ねぎ、白菜(茎)がやわらかくなったら、

白菜の葉、しめじ、肉だんごを加えて煮込みます。

※沸騰し始めたらすぐ火を弱める。(拭きこぼし注意)
11、油揚げも加えて、4分煮込みます。

※小まめに混ぜる。(焦げ付き防止)
12、4分後、小松菜を加えてやわらかくなったら出来上がり!

お好みで一味唐がらしを少々加えると、味が引き締まってさらに美味しくなります。

是非、作ってみて下さい。

長芋とろろ蒸し 肉そぼろ餡

かぶの豆乳ポタージュ

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