『お店の味が楽しめるお茶漬け』
佐藤 周生です。
毎日、晩酌される方におすすめ!「締めのごはん」を伝授します!
この 「締めのごはん」 は、私の中で締めのベスト5に入る一品…
ただ「旨い」という感じではなく、「あ~しんみりする…」という表現が合うのです。
それが「天茶漬け」。
天ぷらをのせたお茶漬けですね。
家庭でこれを食べる方はあまりいないと思いますので、
「脂っこいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、そんなことはなく後味は意外とスッキリ。
やはりこれは、お茶の効果が大きいと思います。
茶漬けですから、お茶を入れますよね。
このお茶の苦みで、油っこく感じないわけです。
例えば、抹茶を加えたケーキなどのスイーツ…
後味が甘ったるくないですよね。
あれと同じで苦みの効果によるもの。
で、シャケ茶漬けとか海苔茶漬けも美味しいのですが、
「天茶漬け」には、そういった普通の茶漬けには無い「コク」がある。
天ぷらの油と衣の香ばしさでコクが加わり、あっさり過ぎず、油っぽくもない酒の最後に相応しい「締めのごはん」になるわけですね。
それと今回の「えび天茶漬け」は、お茶漬けの素では味わえないお店ならではの要素もプラス。
お茶にカツオ風味を加え、塩で味も付けます。
通常通り茶っ葉でお茶を出し、これを鍋に入れてカツオ節を加え、風味と旨味をお茶に沁み込ませるわけです…
このカツオ風味の効果で「しんみりする味」になる。
これ、逆でもいいです…
カツオ(昆布)だしがあれば、茶っ葉を加えてお茶風味のカツオだしにするってことです。
お茶の旨味とカツオ節の旨味はよく合いますし、天ぷらの美味しさなど様々な要素が合わさって通常のお茶漬けには無い、美味しさを楽しめます。
で、本来、天ぷらの衣は「小麦粉」ですが、今回はあえて「カリッ!」と仕上がるように、
「片栗粉」を使います。
小麦とまた違ったカリッと感が出るので、結構おすすめ。
和食のお店でも天ぷらの盛り合わせの野菜だけあえて、片栗粉の衣で揚げることもありますから。
「片栗粉の衣」は見た目も小麦粉で揚げるより白いので、素材の色が際立って美味しそうに仕上がります。
私、この天茶漬けを始めに修業したお店でマスターしまして、
最初は「天ぷらの茶漬け?何それ?」と違和感を持ちましたが、食べてしまったらもう虜になってしまいました…
野菜のかき揚げや魚の天ぷらなどでも美味しいのですが、
一番はやっぱり「エビ」の天ぷらですね。
これが最高。
今回のレシピでは手間がかからない「むきエビ」を使っているので、
簡単に作って頂けます。
油も少量で揚げますから、後片付けも簡単です。
レシピみて下さい。
↓↓
【材料】(1人前)
むきエビ(小)…6尾
ごはん…茶碗1杯弱
刻み海苔…軽くひとつかみ
胡麻…小さじ1杯
わさび…少量
油…大さじ2杯強
【天ぷら衣】
片栗粉…大さじ1杯
水…大さじ1杯強
【お茶鰹だし】
緑茶…200cc(苦みがあるお茶のほうが後味がスッキリします)
粉カツオ節…小さじ1杯
塩…小さじ1/3杯
晩酌の締めにピッタリの「天茶漬け」。
天ぷらが、コクのあるお茶漬けに仕上げてくれます。
是非、作ってみて下さい。
この記事へのコメントはありません。