お母ちゃん直伝!本場、鹿児島さつま汁
佐藤 周生です。
私の母親は、九州、鹿児島、宮城(みやのじょう)生まれです。
今は亡きお婆ちゃんと母親の鹿児島弁の会話は、
「英語で会話してんのか?」
と思うほど当時小学生だった私には、何をしゃべっているのかさっぱり分かりませんでした。
(岡山生まれの岡山育ち)
それほど鹿児島弁は分かりにくくて(当時)、特におばぁちゃんの話は意味が分からないまま、返事をしていたのを今でも憶えています。
今回は、そんな生粋の鹿児島県人の母親直伝の、
「本場!さつま汁」を伝授します。
本場といっても特に難しいことをするわけではなく、
具体的には、鶏肉・さつま揚げ・さつまいもを使い、根菜をたっぷり加える…
使う味噌は「麦みそ」(普段お使いの味噌でも作れます)。
味的には豚汁を想像して頂ければ、分かると思いますが、
野菜の種類が多いので、いろんな旨味や甘み…さらに鶏肉の旨味やコクも汁に溶け出し、豚汁よりも旨味が濃い味で楽しめます。
具がたっぷりですから、これだけでもおかずになるんじゃないかと。
もし、「野菜を切るのが面倒…」という場合は種類を減らして頂ければOK。
鶏肉・さつまいも・大根・人参…これだけでもいいです。
ただ具沢山のほうが間違いなく美味しくできます。
で、このレシピ中でも特に私があなたに伝えたいことは、
【野菜を綺麗な「乱切り」するコツ】です。
さつま汁とか豚汁などの具沢山汁は、食材がゴロゴロしているほう(大きめのサイズ)が野菜の味がしっかり楽しめる。
なので、適した切り方の1つとしては「乱切り」がおすすめ。
その「乱切り」もそうですが、食材を同じ大きさに切るというのは、以外に難しかったりします。
しかし…
あなたは、今日から「機械で切ったんじゃないか!?」と思えるほど、精密で均等な「乱切り」ができるようになります。
どんな複雑な形の野菜、また残り物の野菜でも均等な大きさの「乱切り」にできます!
なぜなら、今回のレシピでは事細かな「乱切り」の説明をしているからです。
この「コツ」を知ってしまえば、どんな野菜の「乱切り」も簡単に感じます。
説明には、20枚の画像を使っています。
丁寧に説明しぎて、このレシピを作成するのに3時間もかかりました…
それくらいわかりやすくしています。
さっそく、その「乱切りの”コツ”」を「さつま汁の作り方」と共にお伝えしていきます!
↓↓
【材料】 (1人前)
大根・・・24カン(150g)
人参・・・12カン(40g)
さつま芋・・・12カン(50g)
ごぼう・・・・・12カン(40g)
コンニャク・・・12カン(40g)
白菜・・・1枚(60g
さつま揚げ・・・小2枚(60g)
鶏もも肉・・・70g
刻みネギ・・・適量
水・・・約800cc
合せ味噌・・・40g~45g
粉かつお節・・・大さじ2杯

まず、皮むき(ピーラー)で皮を剥きます。


この状態にすると「乱切り」しやすくなります。
まず、細い状態に切っておくのが”コツ”です。

約2.5cm角の大きさに斜め(包丁の角度45度)に切ります。

また90度右に回し、斜めに切ります。繰り返します。
細く切った大根(1/4)が4カンに切れました。
(和食では切った材料を1カン2カン・・・と数えます、にぎり寿司と
同じです)
「この大きさだったら、一口サイズだとだいたい何カンに切れるかな?」
と目安をつけて切ると均等な大きさに切れます。

1/4回転させます。45度くらいの角度で斜めに切ります。
繰り返します。
太い部分になるほど、包丁を90度の角度に近づくように切ると
均等な大きさになります。
もし太い部分も同じ45度の角度で切っていくと、1カンのサイズが
どんどん大きくなって均等になりません。
太い部分になるほど、包丁の角度がまな板と直角になっていく
イメージで切っていくと上手く切れます。
で、人参は、大根の大きさより少し小さい乱切りにして下さい。
(大根より人参の方が若干熱の通りが遅いので)

大きさもに人参と同じでOK。
例えば、ごぼうを太い方から乱切りにしていくすると、人参の方法とは
逆に細くなるほど、包丁がまな板と平行な角度になるように切ります。
それと細くなるほど、1カンの”長さ”も長くするのが、均等な
乱切りにする「コツ」です。
切れたら、ササっと水にさらして”アク”を抜きます。

さつま芋は、大根より少し大きい乱切りにして下さい。
大根、人参より熱が早く通るため。
また「ホクホク感」を感じやすくするためです。
切ったら、ササっと水にさらしてアクを抜きます。


それを大根と同じような乱切りにします。
「下茹で」して石灰を抜くのが基本ですが、最近は
石灰抜きしてあるタイプもあります。




鍋に水(800cc)を入れ、大根、人参、ごぼうを入れて強火にかけます。

大根・人参が軟らかくなったのが確認できたら、さつま芋、コンニャクを加えてさらに茹でます。



「合わせ味噌(40g~45g)」を入れます。
味見して、「若干、薄味かな…」というくらいの「味噌加減」になっていれば、出来上がりです!

乱切りの”コツ”覚えて、「本場!さつま汁」を作ってみて下さい。
乱切りの”コツ”、覚えておくと、どんな野菜にも応用できます。
これであなたは、均等な大きさの「乱切り」が身に付きます!
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