煮物のつまみ食い合戦!
佐藤 周生です。
今回は、「シンプルに”煮る”だけの簡単煮物」を伝授します。
私は、料理の修業時代、よくつまみ食べをしていました。
「味を盗むため…」なんていうのは言い訳…
当時、まだ20代。
しかも毎日立ちっぱなしで13時間も働いていれば、三食ちゃんと食べていても、すぐにお腹がすくわけです。
常に腹が減っているような状態…
で、毎日の仕込みで、煮物はだいたい午前中に作るので、昼前には出来上がっています。
なので、昼めしまで我慢できず、数の多い煮物など食べてもバレなさそうな料理は、すきを見て「バクッ!」といくわけです。
しかし、私が食べる時は明らかにちょっと減っているのです。
なぜか?
簡単です。先輩、同僚みんなつまみ食べしている…
私だけではないのですね。つまみ食べは…
当時のおやっさん(お師匠さん)が作る煮物は格別だったので、季節の煮物は特に同僚たちと「つまみ食べ合戦」になってました…
とにかく、みんな若いですから、腹が減っているわけです。
13時間も働いて…
私の場合は、朝出勤する前に駅中のそば屋で、大盛りかけ蕎麦を腹一杯食べていても、昼めしまでもたなかったので、腹の減り方がちょっと異常だったかもしれませんが…
でも、今思えば、あの「つまみ食べ合戦(!?)」をしていたからこそ、舌がその味を憶えて、煮物が得意になれたと思っています。
で、そんな、つまみ食べした煮物の中で私のNo.1だったのが、
「厚揚げの煮物」
濃口醤油ベースに適度な甘み。
全体的にちょっと濃い味付けですが、厚揚げは油分が多く、、濃いくらいで丁度いい味加減になるのです。
生姜を効かせると、濃い味が和らいで感じるのでさらに美味しい。
作り方も簡単!厚揚げを油抜きして、
「だし7(6):みりん2:濃口醤油1」の割合の煮汁に生姜を加えて、15分ほど焚くだけ。
甘めの煮物が好きな方はちょっとだけ砂糖を加えてもOK。
焚き上がって、さらに数時間寝かせれば味が滲みて旨いです。
濃い味付けですから、日持ちします。
多めに作り置きしておくとササっと食べられる副菜になると思います。
ちなみに、その店では厚揚げの煮物は松花堂弁当(幕ノ内弁当みたいな物)の炊き合わせの1つでした。
焚き合わせには、厚揚げの煮物ようなちょっと濃い味の物を加えると全体の味バランスが良くなります。
そんな
「生姜香る、厚揚げの田舎煮」
レシピ、見て下さい。
↓↓
【材料】(3~4人前)(作り置き3~4日分)
厚揚げ…2枚(200g×2)
生姜…15g
【煮汁】
水…400cc
みりん…120cc
濃口醤油…60cc
粉カツオ節…小さじ3杯
厚揚げをシンプルに焚くだけ…
でも、これがちょっとした副菜になって美味しいです。
比較的濃いめの味なので、冷蔵で1週間ほど日持ちします。
是非、作ってみて下さい。
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